これがSNS世代のバンドだ! ACE COLLECTION徹底分析
GW最終日ですね! 僕が運営しているティーンスピリットsalonでは、エンタメに関する学びをほぼ毎朝投稿しているのですが、今朝はACE COLLECTIONを取り上げました。
SNSを活用してどうやってアーティストを売っていくかは、みんな考えていると思うのですが、そのよい参考事例になると思います。
以下、サロン投稿を一部改変して転用。
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2019年5月6日(月) 「知らないとまずい? ACE COLLECTION徹底分析」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。GW最終日ですね! GWにこんなエンタメ見に行ったらよかった〜 みたいなのあったら教えてください。
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ACE COLLECTIONというSNSから出てきたバンドをご存知でしょうか?
活動歴をまとめます。
①YouTubeでカバー動画・企画動画をあげる
2017年12月9日結成。YouTubeでカバー動画・企画動画を結成日から3ヶ月毎日投稿
これ見たことある方いらっしゃいますでしょうか?
「マッシュアップ」「独特な構図」にオリジナリティがあり話題となり、演奏能力や曲の繋ぎのセンスもあいまって初投稿でミリオン出しています。
②オリジナル曲のMVと配信を出す
2018年3月16日の投稿で、毎日投稿を辞めて、オリジナル曲の制作に入る旨を宣言
2018年12月12日 1st single「鬱憤」MV公開+配信開始
2019年1月16日 2nd single「LIFEメーカー」MV公開+配信開始
2019年2月13日 3rd single「Lady」MV公開+配信開始
2019年3月27日 1st single「December 9」配信開始+リード曲MV公開
アルバムが9曲入りなので、3月から12月までの9ヶ月の間に、9曲だいたい作って、MVも4本中何本かは撮っておいたのだと思います。
ここが結構キモで、マッシュアップ動画を出し続ければSNSの数字が上がり続けるのが分かっているのに、一度SNSを止めて制作期間に当てられる勇気がすごいな、と。
③初ライブがマイナビBLITZ赤坂ワンマン
2018年12月15日 SNS1次抽選先行受付
2019年1月19日 SNS2次抽選先行受付
2019年2月9日 一般発売開始、即ソールドアウト
2019年4月29日 マイナビBLITZ赤坂(キャパ1300)ワンマン
チケット売り出しし始めた昨年12月時点で、YouTubeのチャンネル登録数は11万くらいだと思います。
④東阪ワンマンツアー
2019年6月4日(火)@ 大阪BIGCAT(キャパ850)
2019年6月6日(木)@ Zepp DiverCity Tokyo(キャパ2400)
BLITZがソールドアウトした翌日に、間髪入れずにツアーの発表をしています。
2019年2月10日 SNS1次抽選先行受付
2019年2月21日 SNS2次抽選先行受付
2019年3月8日 楽天チケット先着先行受付
2019年4月2日 LINE TIKET抽選受付
2019年4月5日 各プレイガイド先行受付
2019年4月13日 LINE TICKET2次抽選受付
2019年4月17日 各プレイガイド二次先行受付
2019年4月27日 一般発売開始
現時点で両公演ともチケット売り切れていませんが、残りわずかマーク(△)にはなっているので、あと1ヶ月あればソールドアウトできそう。
⑤フェスへのブッキング
2019年5月18日 METROCK大阪(NEW BEAT SQUAREという3rdステージ)→2019年2月20日に告知
2019年7月20日 NUMBER SHOT福岡(ステージは未発表)→2019年3月30日に告知
2019年8月18日 SUMMER SONIC大阪(ステージは未発表)→2019年4月18日に告知
東京以外にしているのはあえてでしょうね。地方にどのくらいお客さんがいるかは、やってみないと分からないところもあります。
ワンマンだと会場費も含め自分でリスクを取らないといけないですが、フェスであればノーリスクで出演できる。
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カバー動画をあげまくってSNSのフォロワーを増やして、オリジナル曲作ってライブやる、ってみんなやってると思うのですが、ここまで上手くいっているケースは見たことないです。
1000人以上集客できているバンドなら、この先どんな風に活動しても雪だるま式に大きくなっていくと思います。
ACE COLLECTIONのインタビューで、こんな話があります。
奏:僕たち結成した時は普通にライブハウスで活動しようと思っていたんですよ。いつまでにACE COLLECTIONで何をしたいかっていう理想の年表を書いてみて、その中にライブ活動っていうもはもちろん入ってきていたんですけど。
ある時頼れる知り合いにファンの獲得の仕方を聞きに行ったんです。そしたら「YouTubeやってみたらいいんじゃない」って言われて。その時は理解出来なかったんですけど、話を聞いていくうちに納得できる部分も多くて。
──はじめからその気だったわけではなかったんですね。
奏:はい、YouTubeをやることは憧れてきたミュージシャンと活動方法が違うので、色々葛藤はありながらもずっと話し合いを重ねて。
最終的に、俺たちがマインド的な部分でブレなければYouTubeをやろうがライブハウスでライブをやろうが一緒なんじゃないかなって。失敗してもまたライブハウスからやり直せるとも思っていたので、やってみることにしました。
そしたら初めて投稿した『Shape of You』のマッシュアップがバズって(笑)。
このYouTubeを勧めたとされている方が知り合いなのですが、こんな風にクリエイターと、IT業界やスタートアップ業界が交わって新しいものが生まれる感がすごくいいな、と思います。
普通、バンドだったらライブハウス叩き上げだろ、と思うじゃないですか。
そこをいらないプライドを捨てて、YouTubeを本気で運用したのがすごいな、と。
「憧れてきたミュージシャンと活動方法が違う」はすごく本質を捉えていて、自分が中高生の時に見てきたものって、実はその時代だから成立しているものが多いと思うんですよね。
それなのに、「ワンオクはそんなことしてない」「ラッドもそんなことしてない」みたいなことを言ってしまうと、不幸への始まりだなと。
日本の音楽業界が衰退したのは、90年代の全盛期に結果を出してきた大物が業界の上の方にいて、その方々が見てきたアーティストの活動方法が正しいという空気を出しているから、というものあると思います。
YouTube発でも演奏が上手くて、初ワンマンブリッツでソールドアウト、サマソニ出れるバンドって最高じゃないですか。
今後とも応援したいです。
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以上、サロン投稿からの転用でした。
審査制にしてしまっていますが、エンタメ業界のプロデューサー・クリエイター側の方、サロンへのご入会お待ちしています! 一緒に明日のエンタメについて語り合いましょう^^
サロン入会はこちらから→ https://camp-fire.jp/projects/view/139246
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