UK photos 番外編 - “曲からチャレンジ” I believe (Stephen Gately)

かつて同じ道を志していた先輩を思い出す
その人は現場で働ける技術をおおよそ身につけており　かたやわたしは学び始めたばかりだった
畑違いの分野から突然その道に入り込んできたことに　好奇心をいだいてくれたのかもしれない
ありがたいことに　ときに呑みにいくような仲になった
なにかと気遣ってくれ　時間が経つにつれ　こちらが想いを抱くようになった
いちど思い切って伝えたけれどもすでに大事な人がいるという

しばらくして故郷に帰ることになったと知らされた 人それぞれ進む道がある

ささやかながら送別会をさせてほしいと伝え　餞別を考えた　なにか重過ぎないもの
ふと好きなアーティストを思い出しCDをプレゼントすることにした

故郷に帰ったその人から手紙を受け取った　CDを聴いていろんな思い出が蘇ってきたと
手紙をもらったことに素直に喜んだけれども　直後に複雑な気持ちになった

ある日　その好きなアーティストがすでに”星”になってしまっていると知り動揺した　その歌で勇気づけられたのに・・・
時間の経過とともに心の動揺は次第に鎮まり　人生のなかで素敵な曲に出会えたことに感謝　と気持ちを整理した

先輩から手紙をもらったのち　一度だけ返事を書き　遣り取りはそれきりになっている
いまはその人が元気に暮らしていることをただただ願うばかり

“愛そして希望を信じれば　あなたを遮るものは何もない
人生は山あり谷ありだけれども　あきらめる理由はない
あなた次第で夢見ることができるのだから”

パイント片手に静かに瞼を閉じた

⭐️ピリカさんの企画にチャレンジ⭐️