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《小説》「幸せの届け愛」

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✨「幸せの届け愛」 ~人は出会いと別れの狭間で生きている〜 無理なことは無理、と思っていても、思い癖の問題だったり?心が変れば、人は変われる。主人公の誠弥(せいや)は人と関わるの…
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#ファンタジー小説

幸せの届け愛 〈第1章〉

幸せの届け愛 〈第1章〉


あらすじ
「幸せの届け愛」
~人は出会いと別れの狭間で生きている。
主な登場人物の誠弥(せいや)は普通の人が見えない姿や世界が見える。
そして、あまり人と話さず自分の世界に生きているような彼が、幼馴染みの紗優(さゆ)をはじめ、関わる複数の登場人物と共に成長していく姿を描く物語🍀*゜
フィクション。

登場する人物名や団体名等が万が一実在する名称等と同一であっても一切関係ありません。

「プロロ

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幸せの届け愛〈第2章〉

幸せの届け愛〈第2章〉

エントリー⁉️初めて見るタイプだな…
誠弥から見て歳は同じくらいの
目の前の者を真っ直ぐに見つめた。
光る目ん玉かと思ったら、耳だったんだ・・・

銀色に輝く耳、存在全体は黒っぽい霧で包まれていて
胸の真ん中あたりだけ金色っぽく
まん丸の光を帯びている。

ぎんじは、物怖じしない目の前の男が
何者で何をしたのか考えを巡らせていた。
一瞬、眩い光と銀色の布で覆われたように
その存在を隠して包まれたの

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幸せの届け愛〈第3章〉

幸せの届け愛〈第3章〉

願うは自由されど、時、既に遅し?!情報不足で超不安

『なんとか保てていた気持ち
今は相当揺らいでる
心のどこかで
あ〜どうしよう、ばかり
本当は自分も好きなように時間を使いたいのに
スーパーネガティブな思いを抱えてしまう
誰にでもよく思われたい、好かれようとして
一生懸命努力してた自分の姿を思い出すと
辛いな、て思いながら皆のことがほんとに好きだったんだ、って』

『でも、もう叶わない、何もかも

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幸せの届け愛〈第4章〉

幸せの届け愛〈第4章〉

影の世界病棟1階フロアーの一帯に広がる黒い影
誠弥に続いて、紗優、星來そしてアーナンも駆けつけた。

・・・誠弥様、おいででしたか・・・
アーナンの声に誠弥は
「はい、さっきまで上の階に居たんです。
体に痛みを感じたから、強く感じる方向に、きっと強力な影があるとは思ったけど、これほど大きな影は初めて見ましたよ。」
『いったい、何なの?』と紗優。

異様な光景にしばらく立ちすくんでいると、影の中心が

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