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【夏至の北の朝は早い】なぜ、季節ごとに日の出の時間が変わるのか?

結論

地球の傾きによって、季節ごとに日の出の時間が変わる。


6月21日は夏至

夏至は、1年で1番昼の時間が長い日です。一年で一番太陽が高く上ります。毎年6月21日、または22日が夏至になります。

2024年の夏至の日は、日の出最速の地を追いかける旅について、話します。実は、季節によって日の出最速の地は変わります。

季節によって最も早く日の出の見える場所が変わる。

日本で、誰でも行くことのできる場所について、観ます。今回は、平地限定とします。山の頂上は、地平線が下がって見えるため、早く日が昇りますので、例外とします。

初日の出の最速は母島の6:18。

母島は、小笠原諸島の有人島では、最南端にあります。東京23区の竹芝桟橋から1050km離れており、26時間かかります。2011年、世界自然遺産に登録されており、独特の文化、雄大な自然を体験するために、一生に一度は行きたい場所です。

夏至の日の出の最速は知床岬の3:34。

世界遺産に登録された知床半島の先端にあります。知床半島は、一生のうちに一度は行きたい場所。ヒグマ、エゾシカなど野生動物、豊かな植生を一度は見物したいです。

春分の日、秋分の日の日の出の最速は納沙布岬の5:17。

納沙布岬は、北海道本島最東端にあります。根室市は、日本最東端の市で、「朝日に一番近い街」とPRしています。

知床半島より、国後島、歯舞諸島、色丹島が近いです。晴れていれば、島々も眺めることができます。納沙布岬を訪れたときの話は、下の記事に書きました。

なぜ、季節によって日本一早く日が昇る地点が変わるか?

地球が傾いているから

46億年前に誕生した地球がは、当初、無防備だったため、隕石の衝突が頻繁に起こりました。ある日、火星ほどの大きな惑星が地球に衝突したことによって、地球は傾き、無数の破片が散らばりました。破片が集まり、地球の月ができました。

地地球が傾いたことによって、一年のうちに、日の出と日の入りの時間が変化し、日本など中緯度地域では、季節が誕生しました。地球は傾いたまま、太陽の周りを回ります。北半球と南半球で季節の変化が逆になる現象も地球の傾きが影響しています。

現在、地球は23.26°傾いており、南北にそれぞれ、23.26°の位置と赤道を平行に引いた緯線は、(南北)回帰線と呼ばれています。

季節によって変わる昼の時間

夏至

太陽が、北回帰線の真上にきます。北極側に太陽が向くため、太陽と北半球の距離が近くなります。そのため、昼の時間の方が長くなります。同じ経線上でも、北へ行くほど日の出が早くなります。一方、日の入りは、南東側ほど早くなります。

春分、秋分

太陽が赤道上を動きます。太陽と地軸が垂直に向きます。そのため、経線に沿って日の出と日の入りの時間が決まり、南北関係なく、ほぼ昼夜の時間が12時間になります。

冬至

太陽が、北回帰線の真上にきます。北極側に太陽が向くため、太陽と北半球の距離が近くなります。そのため、昼の時間の方が長くなります。同じ経線上でも、北へ行くほど日の出が早くなります。一方、日の入りは、南東側ほど早くなります。

参考文献

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