見出し画像

愛媛県のタルトを食べ比べてみた

今回は、愛媛県で買って美味しかったお菓子を紹介します。愛媛県は、知名度の高い銘菓が揃います。

松山のタルト

松山で有名なお菓子、お土産と言えば、タルト。タルトと言えば、一般的にフルーツたっぷり盛られたスイーツ。しかし、愛媛県の名物のタルトは違います。

日本で一般的なタルト

歴史

幕府の鎖国政策により、当時、特に脅威とされていたポルトガル船を、1639年に来航禁止されました。1647年、貿易の再開を求めて長崎にポルトガル船2隻がやってきました。ポルトガルの報復を警戒した幕府が長崎港を封鎖し、長崎警備の当番だった福岡藩を総動員させただけではなく、九州、四国の大名8人動員して、ポルトガル船退去するまで警戒させました。そのときに、指揮を執っていた松山藩主松平定行が、長崎で南蛮菓子の製法を松山に持ち帰り、江戸時代、極秘で食べられていました。

明治になって広く伝わったのが、タルトです。松山のタルトは、カステラの中にジャムが入ったお菓子トルタ(ロールケーキ)がモデルです。その後、ジャムをこしあんに変えたのが好評となりました。

現代のタルトは、カステラをスライス、または薄く焼いたものにこしあんを塗って「の」の字に巻いたお菓子です。トルタの名残として、柚子が練りこまれており、柚子の風味が加わっています。

一六本舗

1886年創業の老舗和菓子店。餡の中にゆずを加えています。しっとりのカステラで高知県特産の柚子の風味がしっかりします。

道後温泉には、一六茶寮というカフェがあり、オリジナルのドリンク、タルトの天麩羅が味わえました。サクサクの天麩羅、アツアツで口の中に広がるスポンジ生地とあんこが一体となって広がりました。

六時屋

1933年創業。一六本舗より餡の割合が多めです。スポンジ生地はふわふわで柚子の香りは一六本舗のタルトより弱めです。

ハタダ 

1975年に発売された「ハタダ栗タルト」。栗が入っていることが特徴です。香り豊かな柚子も含まれており、

うつぼ屋

1954年創業、三色団子の坊ちゃん団子が看板菓子です。うつぼ屋のタルトの特徴は、一回り細いこと。ロールケーキのように一本で販売されています。8等分に切り分けられています。

今回は、松山名物のタルトを紹介しました。お店によって、生地のふわふわしっとり感、餡の割合、甘さ、柑橘の風味の強さなど、好みは人によって違います。食べ比べて自分なりのお気に入りのタルトを見つけるのもオススメです。

愛媛県には、タルトだけではなく、お土産にピッタリな独自の洋菓子があります。またいつか紹介します。


 

この記事が参加している募集

至福のスイーツ

ご当地グルメ

よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートは、よりよい記事の作成、クリエイター支援などnoteのクリエイター活動に利用させていただきます!