岡崎 靖

東京都の公立中学校で技術・家庭科技術分野を担当して10年を超えました。ここには、授業に…

岡崎 靖

東京都の公立中学校で技術・家庭科技術分野を担当して10年を超えました。ここには、授業に対する私の見方・考え方や授業記録を書きます。よければ、若手の先生方や授業に不安を抱えている先生方の一助になれば嬉しいです。

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教科担当の責任とは何か。

教科担当の責任の範囲とは? 教科担当の責任の範囲はどこまであるのか? ① 年間指導計画や題材を設定する。 ② 採用する教材(副教材も含む)を選定する。 ③ 各時間の授業展開を決定する ④ 使用教室や学習環境を決定する。 ⑤ 定期考査問題やその配点を設定する。 ➅ 学習状況に関する評価材料を設定する。 ⑦ 生徒の観点別評価・評定を判定する。 ⑧ 生徒の学習状況の達成度について説明する。 など 上記以外もあると思うが… 最近、教科の責任について考える機会があった。 特に、教育

    • 学び方を教える part.4

      ある日のこと  ある日、自習の様子を観察した。黙々と勉強する生徒の姿。誰一人話をすることなく、寝る子もいなかった。  私が話したいことは、こんなことではない。驚くことに、生徒が全員同じ勉強方法だったのだ。 「配られたプリントに書かれている問題に対して、教科書を参考にしながら、答えを書く(写す)」 …なんだこれは!!!!プリントに書いたり、ノートに書いたり…その程度の違い。。。表情は、皆真剣…真面目…つまらなそう… 結論:学び方を変えた方がいい  教科書を見ながら、教

      • 2000全体ビュー👀 ☆突破☆

        • ありがとうございます! 100スキ❤いただきましたぁーー(^_^)

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        教科担当の責任とは何か。

          学び方を教える part.3

          「先生!技術ってどうやって勉強するんですか?」  私はこれに答えを出すべく、日々、「学び方」を勉強している。 学び方を学ぶためには、まず教科書をながめる。 技術分野の教科書は3社あるが、どれもとてもきれいに作られている。表や図、イラストや画像を駆使して、どれも見ていて楽しくなるようなものばかりである。  しかし、この教科書は生徒にとって理解しやすいものだと思うが、教科書を見ただけで、学習内容を理解することはできないだろう。それは、先生方の授業も同じで、先生方は日々生徒に分

          学び方を教える part.3

          ”速報”令和7年度以降 教科書採択結果 ~東京都~

           令和7年度から令和10年度に公立中学校にて、使用される技術・家庭科技術分野の教科書について、各区市町村教育委員会HPにおいて、以下のとおり採択されたことがわかった。  *私の調査力が不足しているために、採択結果が分からない自治体もありますので、御容赦ください。  *全て独自に調べた結果であり、内容に相違がある可能性があるので、詳細については各区市町村教育委員会HPにて、御確認ください。 技術分野における教科書について  技術分野教科書は、文部科学省の令和6年の検定が済ん

          ”速報”令和7年度以降 教科書採択結果 ~東京都~

          ”速報”令和7年度以降 教科書採択結果 ~東京都23区まとめ~

           令和7年度から令和10年度に公立中学校(東京都23区のみ)にて、使用される技術・家庭科技術分野の教科書について、各区教育委員会HPにおいて、以下のとおり採択されたことがわかった。また、23区以外の採択結果については、全ての市町村が出揃い次第、報告する。  *全て各区教育委員会HPで独自に調べた結果であり、内容に相違がある可能性があるので、詳細については各区教育委員会HPにて、御確認ください。 技術分野における教科書について  技術分野教科書は、文部科学省の令和6年の検定

          ”速報”令和7年度以降 教科書採択結果 ~東京都23区まとめ~

          学び方を教える part.2

          今日の研修会は、面白かった。 今回参加した研修会の先生の話は、バシバシ刺さった。 方略指導の側面 よりよい学習者の自立のを促すために、教科指導において内容指導の側面と方略指導の側面の両方をしなければならない。(※まさに!その通り!) また、講演会の中で、認知カウンセリングの教授方略の例を語られていた。 それぞれについて提示し、私見を述べていきたい。 予習の推奨 教科書を予習して、概略をつかみ、疑問をもって授業に出るように促す。  ということは、事前に学習プリントを配

          学び方を教える part.2

          学び方を教える

          これからは、「学び方」を教えよう。 学校の先生方は、自分の教科の「学び方」を教えているだろうか? 生徒によく質問されます。 「先生!技術ってどうやって勉強するんですか?」 「英語ってどうやって勉強するんですか?」 「数学ってどうすればいいんですか?」 これに明確にしっかりと答えられる先生方はどの程度いるのだろうか? 下手すると、「予習しなさい」「復習しなさい」「繰り返し問題を解こう」 「計画的に取り組もう」「目標を持とう」…などと教えてないだろうか? 困ったら、「自分なり

          学び方を教える

          科学的な理解について

          技術の授業における工夫とは?  技術の授業で何か成果物を製作すると思いますが、そのときの生徒の工夫って何かわかりますか??  ぜひ、読んでいただけたら幸いです。https://www.kairyudo.co.jp/contents/04_shiryo/kikanshi/kgk/vol58-4.pdf

          科学的な理解について

          主任教諭への道≪準備中≫

          主任教諭になるために必要なことをここに書き記していく。

          ¥101

          主任教諭への道≪準備中≫

          技術分野を取り巻くNewsについて

          4人に一人正規の免許なし問題  文部科学省は、情報教育の推進を図るべく、中学校技術・家庭科技術分野の教員を対象に調査した結果、全国9719人中2245人が臨時免許状(技術)の授与を受けた者または技術の免許外教科担任の許可を受けた者だということがわかった。4年後の令和10年度には、この2245人をゼロにする方針である。  これについて、まず技術分野に注目してもらったことに嬉しい。この問題は今に始まったことではない。今まで誰も気にしてこなかっただけ。また、文部科学省は情報教育を

          技術分野を取り巻くNewsについて

          所報「たまじむ」を読む。#84

          言語能力の育成について  東京都多摩教育事務所や所報「たまじむ」については、以前、紹介させていただきましたので、御覧ください。↓↓↓↓ 言語能力の確実な育成へ向けたポイント ① 言語能力を構成する資質・能力が働く過程  認識→思考では、テクスト(情報)を構造と内容を把握し、精査・解釈し、考えを形成する力が働く。また、思考⇔表現では、表現する内容等を検討しながら、考えを形成・深化させ、文章や発話によって表現する力やよりよい表現にするために、文章を 推敲したり発話を調整した

          所報「たまじむ」を読む。#84

          【報連相】の本当に大切なことは?

          【報連相】について  報連相(ほうれんそう)とは、「報告」「連絡」「相談」を合わせたビジネス用語である。起源は、山種証券(現SMBC日興証券)社長の山崎 富治さんだと言われており、「報告」「連絡」「相談」を重視する経営を提唱したことで有名とのこと。 報連相の誤解について  「すぐに報告してください。」「こまめに連絡してください。」「何かあったら相談してください。」そんな言葉が職場で飛び交っていないだろうか。報連相が大切なのはわかるが、常に求められるのは、「する側」になっ

          【報連相】の本当に大切なことは?

          東技会への想い

           平成31年3月に、ある人に声をかけられて、勉強会を立ち上げた。その名も「東京都若手技術科教員基礎勉強会(東技会)」である。  令和6年4月で東技会も6年目を迎える。令和5年度の活動では、11回の対面で勉強会を開催することができた。技術科教員(学生を含む)計44名に参加してもらうことができた。勉強会の主なテーマとして、教材(microbit、スモウルビー、合板DL材)の研修会、年間指導計画、定期考査、作品展や学習評価だけでなく、大学の先生に来ていただき講演会を開催することが

          東技会への想い

          東技会

           本勉強会は、中学校技術家庭科技術分野の先生方の情報交換や研修会を行う場として、平成31年(令和元年)3月に設立しました。主に、東京都の先生方や大学生を中心に活動をしていますが、先生方のつながりを大切にしていますので、地域や公立私立に関わらず、一緒に研究や研修を行っています。  これまでに研修会で扱ったテーマは、新しい教材の研修会を行ったり、大学の先生の講演会を開いたり、定期考査の問題を共有し議論したり、学習評価を検討したりしています。  ぜひ、東技会HPからお気軽に御連絡を