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教科担当の責任とは何か。

教科担当の責任の範囲とは?

教科担当の責任の範囲はどこまであるのか?
① 年間指導計画や題材を設定する。
② 採用する教材(副教材も含む)を選定する。
③ 各時間の授業展開を決定する
④ 使用教室や学習環境を決定する。
⑤ 定期考査問題やその配点を設定する。
➅ 学習状況に関する評価材料を設定する。
⑦ 生徒の観点別評価・評定を判定する。
⑧ 生徒の学習状況の達成度について説明する。 など

上記以外もあると思うが…
最近、教科の責任について考える機会があった。
特に、教育委員会や学校によっては、上記のものが教科担当者が決めることができず、制限されてしまうという。具体的な事例を挙げる。


教科担当者が授業内容を設定できない

例えば「② 採用する教材(副教材も含む)を選定する。」について、具体的に考える。
 学校によっては、教育委員会が授業で使用するプログラミングソフトを指定している場合があると聞いた。もはや、教科担当者が授業内容を設定できないといっても過言ではない。なぜ、教育委員会に指定されなければならないのか。授業者が題材を設定し、その題材を通して、育成すべき資質・能力の向上を考えた時に、最適なプログラミングソフトを採用することが望ましい。・・・がそれができない。教育委員会に対して申請しても、「指定したプログラミングソフトで代用してください」と言われるらしい。それが嫌であれば、その自治体から異動しなければならない。本当にそれでいいのだろうか?

情報通信ネットワークのセキュリティが厳しい

例えば「④ 使用教室や学習環境を決定する。」について、具体的に考える。
 GIGAスクール構想のもと、一人1台端末が生徒に貸与されているが、
教育委員会が設定しているセキュリティポリシーによっては、生徒が調べる学習を行う際に、動画(Youtube等)が見れなかったり、生徒が制作したプログラムの保存(ダウンロード)ができないなどの事象が起きている。これによって、現場の先生方は困惑している。
 生徒が学習するときに利用する情報通信ネットワークにかかわる学習環境を教科担当者が決定できていない現状がある。各自治体に対して、技術科っぽく言えば、ネットワークを利用する際の安全性と利便性の最適化が求められている。

 こんな風に、免許が与えられ、仕事をしている以上、責任の範囲について考える必要があるのではないか。また、責任の範囲が侵される場合には、声を上げなければならない。それが責任を果たすことである。ぜひ、みんなと考えてみたい。

…私からは以上です。

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