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中編まとめ

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#小説

私が振り向かされたのは嫌いな"アイツ"だった。

私が振り向かされたのは嫌いな"アイツ"だった。

「付き合ってください!」

何回この言葉を聞いてきただろうか。別に自慢じゃない。本当に。

「ごめんなさい。今は部活に集中したくて」

この言葉も何回発してきたか。私も言いたくない。恋愛なんて必要ないのに。

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美空:えぇー!また振ったのー!?

和:またって何? 

美空:だってぇ...これで何回目?

和:そんなん数えて

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一度も話したことのない幼馴染と実は両思いだった。

一度も話したことのない幼馴染と実は両思いだった。

梅雨に入ると髪がうねる。僕はこの季節が大嫌いだ。

〇〇:うー...最悪...

△△:おーおー笑 今日も一段と癖っ毛で笑

〇〇:うるさいなぁ...もう早く終わってくれこの季節...

癖っ毛の僕にとって梅雨は一番早く終わって欲しい期間。朝に頑張ってアイロンで伸ばしたとしても昼にはうねりが発現してくる。

△△:ま、気にすんなって笑 飲み物買いに行こうぜー。

〇〇:んー...

2本の指で髪を

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義姉で推しの飛鳥さんの本音を聞いた日。

義姉で推しの飛鳥さんの本音を聞いた日。

飛鳥:私、部屋で食べるから。

〇〇:え、あ...はい。

バタンッ 僕の義姉の飛鳥さんは、夕飯を持って自室へと消えていく。

いつも怒っているのか、顔を赤くしながら。

〇〇:はぁ....

何故こんな状況に...

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1ヶ月前

〇〇父:〇〇。大事な話があるんだけど、いいか?

〇〇:なに?そんな改まって。

〇〇父:お

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妹が一日だけ姉になりました。

妹が一日だけ姉になりました。

〇〇:誕生日おめでとう!理子!

理子:あーりーがーとー! りーの誕生日覚えてたんだ!

〇〇:当たり前だろ笑 誕生日一緒なんだから。

双子として生まれた僕と理子。僕の方が先に生まれたから僕が兄で、理子が妹。

〇〇:誕プレありがとうね。理子は誕プレ何が良い?

理子:えーっと...りーはねー・・

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学校

理子:はい!

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彼女が積極的になったのには可愛すぎる理由があった。

彼女が積極的になったのには可愛すぎる理由があった。

〇〇:好きだよ。さくら。また明日。

さくら:んにゅう// わ、私もモゴモゴ

〇〇:ん?

さくら:な、なんでもない!ばいばい!//

〇〇:じゃあね〜。

今日も楽しいデートだった。いつも通り彼女のさくらの行きたい場所と、僕の行きたい場所を一箇所づつ回る。別れ際に好きを伝えてから帰る。これが僕の中のルーティン。

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受付嬢の大園さんに見透かされて溶かされた。

受付嬢の大園さんに見透かされて溶かされた。

上司:おいー。〇〇が作った資料、ミス多いぞー?

〇〇:すみません!以後気をつけます!

上司:疲れてんのか? 〇〇にしては珍しい.....でも、ミスは良くないぞー。

上司が眼前でごちゃごちゃと説教を垂れている。まぁ、オフィス内ではよく見る光景だ。

上司:ま、今後気をつけるように。

〇〇:はい。すみませんでした!

一応、頭を垂れてから自分のデスクに座る。

後輩:す、すみません....本当

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