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お祈りメール回避 - ITエンジニアの面接で成功するには?行動面接(behavioral interview)に備えるSTARインタビューメソッドを知ろう

IT エンジニアの採用面接と言えばプログラミング能力、アーキテクチャ、サービスなどの知識、など技術的なことが思い浮かぶだろう。もちろん、それらも重要な要素だが行動面接(behavioral interview)についても意識しておく方が圧倒的に有利になる。私は米国IT企業のエンジニアリードで100人以上の面接を行ってきたが行動面接(behavioral interview)についてしっかり準備して回答できるITエンジニアは非常に少ない印象だ。そして、いくら技術力があっても行動面接で良い回答が出来なければ採用されることはない。聞きなれない言葉かもしれないので、行動面接(behavioral interview)の定義も説明しておく。

行動面接(behavioral interview)とは、過去の実際の経験に基づいて、応募者がどのような行動をとり、どのような結果を出したかを探求するためのインタビュー形式です。この面接では、一般的に、特定の状況や課題に直面したときに、応募者がどのように反応したか、どのような行動をとったか、結果はどうだったかについて詳しく質問されます。
例えば、ある企業が、新しい製品の立ち上げに向けて、新しいチームを編成する場合、行動面接を使って、過去の経験やスキルを持つ人材を採用することができます。また、過去の行動に基づいて、将来のパフォーマンスを予測することができるため、この面接形式は、応募者の能力や適性を評価するために一般的に使用されています。

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STAR Interview Method

そして行動面接(behavioral interview)の準備には欠かせないメソッドが存在する。これを知っている人は全体応募者の20%いないのではないだろうか。その名もSTARインタビューメソッド。英語に拒否反応がない方は以下の文章も参考にしてほしい。

STAR インタビューメソッド

英語に拒否反応がある方向けに日本語でも説明しておく。
まずSTARは、以下のように解釈される。これのメソッドに沿って自分の経験を滑らかに説明することが求められる。なかには非常に抽象的なことを言う人が居るが、出来るだけ具体的に話すことがポイントだ。

  • S: Situation(状況) - その時の問題、状況について説明する。誰が問題に巻き込まれていて、どこで起こったのかなど話す。

  • T: Task(タスク) -  自分で責任範囲とチャレンジについてその状況で行わなければならないタスクを説明します。出来るだけ具体的、簡潔に。

  • A: Action(行動) - タスクを解決するために自分がとったアプローチを詳細に説明する。

  • R: Result(結果) - その行動によってどのような結果が得られたかを説明する。

応募者は、STARメソッドを使用して、自分の経験について詳細に説明することが求めらる。面接官は、応募者がどのような状況に直面し、どのような問題を解決しようとしたか、どのような行動をとったか、そしてその結果何が起こったかを確認する。これにより、面接官は応募者の問題解決能力、チームワーク能力、リーダーシップ能力などを評価することができるのだ。

なかなか具体的な例を出すのは難しいが、すごくシンプルな例を挙げてみる。実際はさらに詳細を簡潔に説明することを心がけて欲しい。

  • S: プロジェクトが遅れていて、締め切りに迫っていました。

  • T: チームに、各自が担当するタスクを明確にし、プロジェクトの完了に向けたスケジュールを立てました。

  • A: チームメンバーの進捗状況を定期的にチェックし、課題に取り組むサポートを提供しました。

  • R: プロジェクトは締め切りまでに完了し、品質も高く、クライアントからの評価も非常に高かったです。

まとめ

このように、STARメソッドを使用することで応募者は具体的な例を挙げて面接官に自分のスキルや能力を証明することができる。また、STARメソッドを使用することで、応募者は自分の経験を体系的に整理し、自信を持って語ることができるのだ。
面接官は、STARメソッドを使用することで、応募者が問題解決能力、チームワーク能力、コミュニケーション能力など、求められるスキルや能力を持っているかどうかを評価することができる。また、面接官は、応募者が自分の過去の経験をどのように説明するかを見て、その人の思考プロセスや判断力を評価する。

STARメソッドは、行動面接において非常に有用な手法で応募者が自分自身をより効果的にアピールすることができるようにサポートする。是非、活用して頂きたい。



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