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ウェアラブルデバイスのデータを活用した健康経営の取り組み『Well-lympics』


 こんにちは!インターン生のmです。広報や社内検証のサポートを主に担当しています。

 弊社テックドクターは「データで“調子”をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、ウェアラブルデバイス等で取得できるデータを活用した2つの事業、デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム『SelfBase』及び健康経営ソリューション『SelfDoc. TEAM』を展開しています。

※Tech Doctorがどんな企業なのかは、コーポレートサイトをご参照ください。


 弊社ではウェアラブルデバイスであるFitbitから取得したデータを分析し、ストレスや睡眠、運動に関するスコアを可視化する独自の取り組みを行っています。
 2021年7月からは、そのようなスコアをチーム・個人で競い健康改善を目指す健康経営の取り組み『Well-lympics』を社内外で進めています。
特に社内ではSlackを活用することで社員同士のコミュニケーションが活性化し、フルリモート下における健康増進効果を確認しています。
 今回の記事では、2021年の9月に行った社内イベント第2回目の取り組みを紹介します。

1.取り組みの目的


 リモートワークが常態化し、医療を取り巻く環境も変化している今、社員や従業員が日常における自分の状態を把握することが、重要になってくると考えられます。出社の機会が減ることによる健康改善の取り組み不足、また社員同士のコミュニケーション不足といった問題が懸念される中で、テックドクターでは社内でウェアラブル端末のデータを共有し、Slackでコミュニケーションをとりながら運動と睡眠の状態をチーム別に競い合う社内イベント「Well-lympics」を開催しています。
 本取り組みでは自分自身の運動と睡眠の状態を可視化し、チームごとで改善に取り組むことで、リモートワーク下での社内コミュニケーションとデータによる見守りの効果を確認することを目的としています。

2.取り組みの概要


a. 社内検証参加者24名を、部署をベースに全6チームに分け、Slackを通してチームごと、参加者全体でのコミュニケーションを推進

b. 社内検証の一環として、ウェアラブル端末Fitbitから歩数と睡眠のばらつきのデータを取得

c. 取得されたデータは毎週平日にチームごと・個人のランキング形式にして共有

d.優秀チーム、優秀者を表彰

3.検証の概要


【参加人数】24名 (男性17名 女性7名)
【期間】2021年9月16日~2021年9月29日
【内容】
ウェアラブル端末Fitbitより取得したデータを用いて健康状態の可視化
部署をベースとしたチーム対抗で健康改善の取り組み具合を競い、優秀チーム・優秀者を決定し表彰
【データ】
運動データ:累計歩数 睡眠データ:睡眠のばらつき平均値※
  ※本検証では「睡眠のばらつき」を起床時刻と就寝時刻の中央時刻のばらつきと定義し、その平均値をスコアとしました。


4.検証結果


 上記概要に沿って、社内検証に参加している24名で2週間チーム対抗の取り組みを行いました。期間中の平日毎日の途中経過報告は、以下のようなランキング・グラフ形式(図1~4)で行われました。

図1
図2
図3
図4

 チームごとのランキング・グラフを毎日公表することでチームの連帯意識・競争意識が生まれ、チーム内での励まし合いのコミュニケーションも盛んになりました。
 また期間中は上記の図とは別に、各チームの歩数/睡眠のバラつきの個人トップも記名で発表していました。誰がそのチームのエースであるかを公表することで当人のモチベーションがアップするだけでなく、周囲の間でも「○○さんの歩数がすごい!」「○○さんはどうやってそんなに睡眠のばらつきを少なくしているんですか?」というようなSlack上でのコミュニケーションが活性化し、結果として参加者全体のモチベーションアップに繋がりました。

5.実際の行動変容

<参加者全体>

図5

 参加者全体のモチベーションがアップした結果がこちらです。
図5はWell-lympicsに参加した24名の、取り組み開催前後の平均歩数を示したものです。取り組みを開始してから、全体の歩数が大幅に増加しました。

<個人の事例 Mさん>

図6 全体平均とMさんの歩数の比較

 図6では、参加者の中で第1回開催時と比べて最も改善がみられたMさんと、全体平均の歩数を比較しています。図5から、全体でみても大幅に歩数に改善がみられたことが分かりましたが、Mさんは圧倒的に差をつけていたことが明らかとなりました。Mさんは、所属するチームでの総合順位1位および歩数の個人1位を受賞し、表彰されました。

 Mさんには以下の2点を伺いました。

①第1回開催時と比べて抜群にスコアが伸びた理由は何ですか。

──元々運動不足を感じていたものの、運動する行動に移すきっかけが見つからなかったところでWell-lympicsが開催されたので折角の機会ということで頑張って身体を動かしてみることにしました。第1回で上位陣がどのくらい歩いているのか把握していたので、運動量の目標値を上位陣の水準に設定してみました。その結果、案外健康に問題なく成績が伸ばすことができました。

②具体的にどのような行動・取り組みをしていましたか。

──ただひたすら空いた時間を見つけて歩き回ったり身体を動かしたりしました。子供と遊ぶ時も普段よりは歩く時間を長くするように意識しました。雨の日は家の中でボクササイズしました。

 以上のことから、Mさんは本取り組みで優秀であった他の参加者からプラスの刺激を受けてモチベーションへ繋げていたこと、無理のない範囲で気軽に健康改善へ取り組めていたことが分かります。

6.今後の展開について
  以上のように、弊社は社内実験にて社内でお互いのデータを把握し、楽しく健康改善に取り組むことの効果を確認しました。
   これを基に、現在、健康経営をサポートする『SelfDoc. TEAM』を提供しています。

ご興味のある方は是非お気軽にお問合せください。

お問い合わせ:https://www.technology-doctor.com/contact/


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