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【転職活動】希望条件を言語化しよう

自己紹介

2020年までTwitterに4年以上所属し、その後Bytedanceを経て、現在は求職中
*キャリアブレイクの経緯

転職の希望条件


自分の転職における希望条件を"最初に"決めることは極めて重要です。
決めないとどうなるかというと、

  • 会社の知名度とかで決めてしまう。

  • 年収条件の基準が無いと、提示されたものを呑んでしまう。

  • エージェントから来る案件を選ぶことができないため、全部応募してしまうか、合わないものを選んでしまう。

などなど、良くない結果を招くことになります。

そして、決める際に重要なポイントは、

  1. 自分に"極めて"正直になる

  2. 最低限これだけは必ず、という条件を定める

の2点だと思います。

自分に"極めて"正直に

誰かから聞かれているわけでもないのに、格好つけたりして、

"SDGs"、"やりがいのある仕事"、"みんなから感謝される仕事"

というふわっとしたキーワードを条件として並べることがありますが、これは何も決めていないのと一緒です。この場合、例えば、

"5年後までにこれぐらいの資産を築きたいので給料はこれくらい”
"こういう生活をしたいのでリモート勤務は必須”

など、欲望を全てさらけ出すことで、自分が幸せになる要素が炙り出されてきます。

ポジションであれば、

"マネジメントメンバーはXX名以上(または以内)"
"特にEnterprise(BtoB)のセールスを極めたい"

会社であれば、

"IPO前"
"強烈なTechnologyを持っていること"
"規模がXX名以下で日本立ち上げ中"

など、できるだけ具体的なイメージを思い浮かべて並べてみましょう。

大丈夫です。その欲望の塊を見るのは自分自身だけです。欲望を解放しましょう。

最低条件の決め方

既に業種(業界)、職種(セールス、技術など)が決まっているのであれば、それは最低条件に含まれるでしょう。

ただ、最近は業種をまたがって培ったスキルを発揮する人、異業種の人材を積極的に採用する会社がいるので、業種にこだわる人も少なくなりました。

以前と違い、新しい産業が次々と誕生している状況では、そもそもその産業の"経験者"はどこにもいないわけで、異業種の人材を当てていくのは、ごくごく自然な成り行きになります。

職種:(ポジション)も同様で、Accout Managerからセールスという横滑りジョブチェンジもごく普通に行われているので、今の職種などにこだわると逆に可能性を狭めてしまうことになります。

となると最低条件で必要なのは、

  • 報酬条件(OTE: On-Target Earnings)

  • 仕事の環境

だと考えます。私もこれを一番重要視します。

報酬条件はわかりやすいですが、特に最初のHRとの面接(いわるゆスクリーニング、箸にも棒にも引っかからない人を弾くため)では、ほぼ「希望報酬は?」と聞かれます。

私の場合、これに明確に答えるのは当然として、さらに応募したポジションの「報酬レンジはどれくらいですか?」と聞きます。

そうすると、ほぼ間違いなくHRは何らかの回答をしてくれます。
"あなたの希望OTEはレンジに入っている"
"希望OTEはレンジの一番上だ"
"XXX円からXXX円までで、経験・スキルによる"

などなど。
これを最初に聞くことで、最低条件以下であった場合にお互いに時間を無駄にすることがなくなります。

また、こういった場合、
「自分の希望条件よりも高い報酬レンジが設定されていた場合、低く抑えられないか?(例: 希望800万で、レンジが1,000万からあったのに、800万に設定される)」
という心配をされる人の話を聞きますが、外資系においては、特にある程度の大きさになると、そういったレベルで報酬をケチることはまずありません。

なぜなら、仮に低く抑えて入社し、その事実に本人が気がついて(同僚と収入の話は基本しませんが、給与テーブルなどは社内で公開されていることが多く、いずれバレます)、それがもとで退職されてしまうと、また一から採用のし直しですし、エージェントへの支払いもあるとすると、それも丸損になってしまうので、若干低く抑えて節約できた金額以上の手間とお金と機会損失が発生します。

なので、希望条件は最初に提示し、向こうのレンジも聞くことで、その部分のミスマッチを一番最初に回避することが可能です。

また、”仕事の環境”というのは、極めて言語化しずらいですが、例えば

  • 支給されるパソコンはWindowsかMacか

  • 業務システムはMicrosoftかGoogleか、はたまは自社運用か

  • マネージャとの相性

  • 同僚との相性

  • リモート/オフィス勤務の割合、自由度

  • 出張の頻度

などが該当します。これらはHRに聞いてわかるものもありますが、ほとんどは面接の過程において自分自身で見定める必要があります。

私の知り合いに、
"ラップトップはMac。業務システムはGoogle。フルリモートで、マネージャが日本にいない仕事を探している"
という人がいますが、これこそ仕事の環境の最低条件を決めた一例です。

私の希望条件

OTEはそれほど高いものを要求はしていないのと、応募ポジションごとにだいたいの期待OTEが業界標準として分かっているので、合致しているもののみ応募している感じです。

会社・業種はほぼこだわりがないですが、

  • 強力なプロダクトを持っている

  • まだ日本のチーム、部署が小さい

  • またはそのポジションが日本一号である

あたりはものすごく意識します。

職種は、セールス、テック、PdM、エンジニアと一通り経験があるので、職種へのこだわりというよりは、
”強力なプロダクトだが、まだ日本では普及していない。それをちゃんと届けることで事業を成長させることに何らかの貢献をしていきたい。”
ということにフォーカスし、職種は正直、貢献できるのであれば何でも良いと考えています。

仕事の環境は、あまり最低条件等はないですが、判断材料の一つになるかなと考えています。

  • Google、Microsoftを使わずに、自社でメールサーバーを運営しているというのは、なぜなんだろうか?

  • クラウド対応を謳っているプロダクトなのに、Macを希望したら「ルールによりWindowsです」というのは、会社として融通がきかないのかな

  • このマネージャ、人の話を良く聞いているな。

  • 同僚が自分の仕事を説明するときに、イキイキしているか。

  • オフィス出勤とフルリモートのルールが、結構柔軟だな

それぞれ決定的なフィルター条件ではないですが、経験上、ひっかかるところが3、4件あるとだいたい途中で選考は終わります。(相性の問題ですね)

まとめ

今回は、主に外資系に絞った話になりますが、日本企業への転職の場合は、また違ったロジックがあるんだろうと想像します。



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