米中AI戦争の真実

読書:米中AI戦争の真実

書名:米中AI戦争の真実
著者:深田 萌絵
出版社:扶桑社
発行日:2019年12月18日
読了日:2019年12月21日
ページ数:223ページ
12月 :5冊目
年累計:120冊目

ことし120冊目❗️11月は全く読めなかったけど
結構な冊数になってきました。

さて、こちらの本。
私はテック関係の仕事をしているので
米国政府が中国のハイテク企業を排除している事を
肌で感じる事があります。

ファーウェイ、中興通訊(ZTE)、海能达通信(ハイテラ)、海康威視数字技術(ハイクビジョン)、大华(ダーファ)…。

特にHIKやダーファは監視カメラの市場で
ものすごい高いシェアがあります。
日本だとあまり聞かないと思いますが…。

こうした企業の通信機器などは
データが吸い取られるバックドアがあって
個人情報や通信が傍受される可能性があるとは思っていましたが
この本を読んで、中国が進めている事が
恐ろしくて改めて脅威だなと感じました。

何を信じるかは人それぞれではありますが
私はやっぱりこうした企業の通信機器を使うのに抵抗があります。

深田さんが実体験を通して語られてる事は
説得力を感じるし、中国が様々なデータを活用している
事は事実なのかなと思います。

それが水面下であるうちはわからないけど
いつか非常時・緊急時に裏の顔が出てきてから
対策をしたところで遅い。

本の中で結構専門用語が出てきますが
それぞれ補足説明してくれてるのでわかりやすいです。

バックグラウンドとしてTCP/IPなどの知識があると
さらにすんなり入ってくるかな。

AIや5Gが生活を豊かにするという面もある一方
これが軍事や監視に使われるとどういう事になるか?
そういう負の面について良くわかります。

そして、直近だとパナソニックの半導体事業が
台湾企業に買収される事になりました。
今の日本は半導体に関してはほとんど競争力がなく
国家としても力を入れていない。
一方、中国・台湾は国を挙げて投資をしていて
すごい成長をしています。
その裏側に何があるのか?
そうした事も理解できます。

本が書かれたのはどうやら11月25日で
パナソニックの件が報道されたのが11月28日だったので
あ〜、もう少し時期が合えば
その事についても取り入れてもらえたのかなって
ちょっと思ったりしました。

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