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モモ

書名:モモ
著者: ミヒャエル・エンデ
出版社:岩波少年文庫
発行日:2005年6月16日(1973年刊行)
読了日:2021年1月11日
ページ数:409ページ
1月 :2冊目
年累計:2冊目

ドイツの児童文学「モモ」を今日は読みました。
50年前の作品ですが、昨年のコロナ禍以降に
どうやら売れ行きが好調の様です。

人と会えない、外に出れない、暇になる
時間は過ぎていく、そんな時に手に取りたくなる?のかな。

かなり有名な作品なのであらすじは割愛しますが
皆さまも読まれた方、多いですかね?!

小学5年生〜6年生であれば十分読める内容ですが
大人の方がグサ!グサ!って刺さるものがありますね。

私が刺さった部分を紹介。

”人生でいちばん危険なことは、かなえられるはずのない夢が
かなえられてしまうことなんだよ”

夢が叶えられると嬉しいですよね。
私なりの解釈だと、もし簡単に夢を叶えられたら
きっとその先の目標を失ってしまうのかな?なんて思った。
そして、もしその夢を叶えるために他の大事なものを犠牲にしていたら
それは夢を叶えた事になるのだろうか。

もしその心が時間を感じとらないようなときには、
その時間はないもおなじだ。

時間は誰しもが共通。
楽しい時間も悲しい時間も本当は同じはず。
でも実際違うよね。
大人になればなるほど、この言葉が刺さる…。

「時間」がテーマですが
子供は比較的時間があるから実感がわかないかもしれない。
でも、そんな子供にとっても学校・塾・勉強・受験で
時間がない!って感じてる現代っ子は多い事かと思う。

私の幼少期はまだ公園も多かったし、スマホもなかったので
外で男子・女子関係なく一緒に遊んでいた事が多かったです。
ゲームもあったのですが、たまごっちとか
ミニ四駆とかそんなオモチャでした。

大人が仕事や家事に忙しいと子供の相手をする時間がなくなる。
その代わりに与えるものがゲームやスマホである。
多分、今の現代社会はそうなっていると思う。

そして、大人になって「時間がない」「忙しい」
ほとんどの人がそう感じてるのではないだろうか?

そういう私もそんな日々なのですごくわかる。
でも、仕事にコントロールされる事は本当に幸せだろうか?
労働生産性を上げる、効率化をするために
仕事本来の楽しみを失っていないだろうか?

人と会う事が激減した昨今。
人と直接会って、同じ場所・環境で時間を共有する事は
とっても大切なのかもしれない。

移動時間が省略できるからオンラインの方が効率が良い?!

そこは本当に省略して良いのだろうか。

もちろん無駄な部分は省くべきだし
それで余った時間を有効的に使う事は大事。

でも、今の世の中、デジタル化によって
効率化が進んでも、余暇でスマホばかりいじっていないだろうか?
それは本当に時間の使い方として正しいだろうか?

自分がもっとも大切なもの
それに時間を使う事は無駄ではないですよね。


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