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野良犬の値段

書名:野良犬の値段
著者: 百田 尚樹
出版社:幻冬舎
発行日:2020年12月24日
読了日:2020年12月29日
ページ数:484ページ
12月 :3冊目
年累計:37冊目

まさに圧巻!
昨年の「夏の騎士」も面白かったけど
それを遥かに凌駕する。
ストーリーテラーだなぁ。
百田さんの小説で外れはないよね。

ミステリー、サスペンスとしての完成度は高いし
昨今の社会事情も多く盛り込んでいて
読者が”そうだよなぁ”って思わざるを得ない内容。

劇場型の誘拐というコンセプトは
他の小説でもあるけれども、”野良犬”。
野良犬が何かは読めばわかるけど
ここにフォーカスして、さらに斬新な展開!

警察・メディア・ネット住民を巻き込み
SNS社会、防犯カメラ社会、格差など
令和にも蔓延る社会課題を浮き彫りにして
読者をグングン巻き込んでいく。

犯罪はもちろん良くない事ではあるが
その裏側にある背景として何があるのか?
なぜそうした犯罪が起こるのか?

社会の暗部が次々に浮き彫りになり
人間は醜い、自己保身に走る。
本音と建前?結局自分が大事?

メディアの責任はないのか
社会の責任はないのか
もうね。
色々考えさせられる一冊!

とにかく何度も言うけど面白い!
映画化もできそうな内容だなぁ!

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