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~Tech0代表濵田氏が語る~日本をIT後進国にさせないために「ビジネス×デジタル」人材で大企業に変革を!

Tech0は2024年8月で創業2年を迎えます。現在、8期生が受講をスタートさせており、総受講者数は大企業所属で400名を突破。「ビジネス×デジタル」を学べる唯一無二のオンラインスクールとして、爆発的に受講者を増やすとともに、これからの日本経済を支えていくことになるであろう優秀な人材を輩出し続けています。
今回は、Tech0代表の濵田氏にTech0誕生秘話から、運営するうえで大切にしている想いやTech0の特長、今後の展望まで語っていただきました。

★今回のインタビューした人
株式会社Tech0 代表取締役 濵田隼斗

スリーエムジャパン株式会社で営業職を経験。その後、一念発起して渡米、アリゾナ州立大学でMBAを取得。シリコンバレーでAI関連のスタートアップ企業に参画し、独学でプログラミングを学ぶ。帰国後はMicrosoftにてプロダクトマネージャー・AIエンジニアとして東アジア(APAC)領域を担当しながら、兼業として2022年8月にTech0を創業。Tech0の成長に伴いMicrosoftを退職し、現在は本業としてTech0の運営に力を注いでいる。

💡この記事はこんな人におすすめ💡
・Tech0立ち上げの背景を知りたい方
・ビジネスにテクノロジーがなぜ必要なのか気になる方
・Tech0にどんな受講生がいるのか気になる方



「このままでは日本がIT後進国になってしまう!」 
使命感と恩送りからTech0を創業

ーーTech0創業の経緯を教えてください。

濱田さん:シリコンバレーで勤めていた時から、日本の国際競争力が低下していることをひしひしと感じていました。シリコンバレーに来る日本企業の役員の方々は、商談ではなく表敬訪問で終わるケースが多いんですよ。なぜかというと、自分たちにテクノロジーの知識が無いためにその場で意思決定ができず、『持ち帰ります』となってしまう。そのまま3か月経過ということが頻発していて、IT市場のスピード感を理解できていないのだな、と残念に思っていました。
そんな中、アメリカから帰国した2019年頃、約20社が垣根を越えて集まるビジネスコンソーシアム『point 0』※1にお声掛けいただき、コミュニティに参加することに。『point 0』は大手企業のエース人材が隔週で集い議論するといった熱意に溢れた場ですが、開発されたプロジェクト内容を拝見するとIT・デジタル系のソリューションが生まれていなかったのです。僕は、『このままでは日本がIT後進国になってしまうのでは』という危機感を覚えました。
そこでまずは意識を変えていただきたいと思い、世界の新規事業開発がどのような流れと発想で進んでいるのか、日本とどう違うのかを説明する機会をいただきました。アプリ開発を事例に現在の日本企業によくあるケースをご紹介しますと、まずコンサルに500万円を支払って企画書を作ってもらい、企画が通ったら予算1,000万円をもらい、その予算でコンサル経由でSIerにアプリ開発の依頼をし、アプリが出来上がってから顧客に試してもらうという流れです。途中で何度もコンサルやSIerと調整が必要で企画から既に6か月経過、且つ1,500万円を出費していて、リリースまでにコストも時間もかかり過ぎています。しかし、世界の最先端企業で用いられている手法はそうではありません。自分たちで試作品となるモック※2やMVP※3を開発し、10日~1か月足らずで顧客に試作品を提供でき、フィードバックをもらうことでサービスの仕様を決められ、その後で自社の役員に上申となるので100万円の予算で済みます。『point 0』の皆さんがやるべきことは、コンサルやSIerとの調整ではなく、自分たちが作りたいものを作って顧客に試してもらい、改善を重ねてより良いソリューションを開発することだとお話ししました。
この熱意に感化された方々が、自分たちでモックを作れるようになりたいとなり、誕生したのがTech0の前身です。

※1 point 0:
2018年2月にダイキン工業㈱が主体となって発足した、協創/共創をテーマとするコンソーシアム。20社を超える大手企業が最新技術やノウハウを持ち寄り、業界の垣根を超えたイノベーション創出を目指している。 https://www.point0.co.jp/
※2 モック:
モックアップ。Webサイトやアプリの試作品のこと。
※3 MVP:
Minimum Viable Productの略。製品やサービスの仮説検証を行うための必要最小限なプロダクトのこと。

ーー『point 0』内での講義が発端だったのですね。では、なぜ自らスクールを創設しようと思われたのですか?

濱田さん:そもそも日本では、ビジネスのみ強い人、テクノロジー(デジタル)のみ強い人は沢山いますが、ビジネスとテクノロジーの両方に強い人材が極端に少ないんです。市場を見ると、両方に強い人材を育成する場が無いことに気付きました。ビジネスに強い人にテクノロジーを習得させようとなると、長期志向が必要で時間がかかる、つまり儲かりにくいからです。
僕自身は元々ビジネス側の人材でしたが、テクノロジーを学んだことで様々な恩恵を受けることができました。『ビジネス×デジタル』人材を育成する場は、今後の日本に必要だと身をもって実感していましたので、誰もまだやっていないけど誰かがやらなくてはいけないことならば、僕がやろうと。MBAに行けたのもシリコンバレーで働けたのも日本から挑戦されている諸先輩方のおかげですし、日本に恩送りをしようという想いからTech0創設にいたりました。

Tech0はエンジニアスクールともMBAとも違い、
ビジネスとテクノロジーの両方に強い人材を育成する新しい教育の場

テクノロジーを学んだ気で終わらせない
一流講師の指導のもと、実践式プログラムで確実に身に付ける

ーーTech0のプログラムの特長を教えてください。

濱田さん:Tech0では基礎学習から始め、受講開始3か月後には自分の手でモックが作れるようになり、実践力、応用力と1年間をかけて学んでいただきます(プログラムについて詳しくはこちら https://tech0-jp.com/#program)。他のスクールではテクノロジーの知識のみをインプットする所もあるようですが、テクノロジーを習得するには自分の手を動かしアウトプットする実践式以外の道は無いと断言できます。スポーツや英語も机上の知識だけでは出来るようにはならず、やってみることが重要ですよね。例えば、ボールを蹴ったことも無い人がサッカーの戦術を考える監督を務められないことと同じです。
学習には週に10時間以上の確保が必要となるため、仕事との両立を心配される方もいらっしゃいますが、実際に受講生の皆さんは両立させてますし、優先順位の問題だと思います。上場企業の社長、大手企業の常務や役員の方も受講生として自分の手を動かし、熱意を持って取り組まれています。知識を身に付けたいけど1日の内で1時間も捻出できないようでしたら、覚悟が足りないのではないでしょうか。

ーーどのような方が講師を務めているのですか?

濱田さん:講師陣は現在15名程いて、皆さんGAFAMや事業会社のDXリーダーを務めているような一流の方々ばかりです。僕がそうだったように、そういったポジションにいると世界と日本のテクノロジーに大きなギャップを感じる場面が多いんですよ。Tech0の考えに共感し、自身のスキルや知識を後世に伝えたいという想いから集まってくれました。
Tech0では自分の利益を優先する『Taker』ではなく、自分が持つ情報を周囲にどんどん共有していく『Giver』精神を非常に大切にしています。実はこれ、エンジニアに沁みついている考え方なんです。講師や運営陣、現役受講生からなるTA(Teaching Assistant)は皆、『Giver』精神に溢れています。

ーー受講料が月々22,000円~と手頃な価格に設定された理由は?

濱田さん:当社はMissionに『世界中のすべての人が挫折なくテクノロジーを学べる環境を提供し、誰もが新しい価値を創出できるようにする』を掲げています。受講料の高さが障壁にならないように、新卒の方でも通いやすい価格設定にしています。1年間となるとそれなりの金額にはなりますが、ROI(投資利益率)として確実に効果を実感していただけると思います。これは、当社にとっても投資なんです。日本を変える、日本に貢献することを使命としているTech0にとって、テクノロジーを学んで変わりたいと思っている仲間が必要不可欠ですから、儲けよりも投資という視点で捉えてリーズナブルに設定しています。

発表会の様子の画像

新卒からCEOまで幅広い層が集まる中で
組織に不可欠なチームプロジェクトを経験できる

ーーチームプロジェクトを経験できることもTech0の特長の一つだそうですね。

濱田さん:Tech0では受講開始2か月経過したStep2以降で、チームプロジェクトを体験いただきます。社内でDXを推進するのも新規事業を開発するのも、全てチームプレイで行われる訳ですから、チームでの学びはビジネスの要になります。なお、受講生の90%以上が大手企業に勤務されていて、業界・職種は多岐にわたり、役職は新卒から役員・CEOまでと幅広い中で、チームマネジメント力が問われることになります。そして、自分一人でできることには限界がありますが、能力のあるメンバーと組むことで別の視点に気付かされるでしょう。

チームでお互いに励まし合いながらプロダクトや事業開発を行う

濱田さん:また、チームプロジェクトの最終発表にはオフラインでプレゼンする機会を設けています。2024年は、5期生の発表の場として㈱宣伝会議にお借りした会場で、ネスレ日本㈱、YKK㈱、外資ベンダー㈱の役員相当の方々にお越しいただきプレゼンを実施しました。6期生の発表の場としては㈱ジンズホールディングスのオフィスをお借りして、ニッセイ・キャピタル㈱、ジャフコ グループ㈱、㈱マネーフォワードといったベンチャーキャピタルから専門家をお招きし、ピッチ※4を実施しました。自分たちのチームが開発したプロダクトに対して、ビジネスの第一線で活躍されている方々からフィードバックを貰い、場合によってはそのまま商品化や協業もあり得るというとても貴重な機会です。

受講生の最終発表会について詳しくはこちら
※4 ピッチ:投資家に向けて行う短いプレゼンテーションのこと。

知識ゼロから始め、起業やDX部門に異動と
1年内に新たな道を切り拓く受講生たち

ーーTech0で学んだ受講生の変化で、印象深いエピソードをお聞かせください。

濱田さん:受講生の成果が形になったことからご紹介したいのは、3期生の二人が開発したアプリをサービスとして起業したことですね。共に学んでいる彼らが起業できたのだから、自分たちにもできるのではと他の受講生にも良い刺激になったようで、とても嬉しかったです。(お二人の起業に関するインタビューはこちら https://note.com/tech0/n/n3647ebe9369b)

現在進行形の話ですと、僕がキャリアメンタリングを担当している中井さんですね。テクノロジーを学ぶと、今まで歩んできた方向性から大きくキャリアチェンジすることができるため、Tech0ではキャリア相談も受けています。勤務先にテクノロジーとビジネスの両方を活かしたロールモデルがまだ無いために、悩まれる方もいるようですが、Tech0にはリクルートの専門家やテクノロジー知識を生かして企業で役員をされている女性の方など、10人程のキャリアメンターがいるから安心してご相談いただけます。

株式会社紀陽銀行に勤めている30代前半の中井さんには、キャリアメンタリングで3年後に部長就任を目指そうとお話ししました。勤務先での最年少部長は45歳らしいのですが、夢物語にしないためにしっかりとロードマップを作成しています。中井さんはTAにも立候補してくれて、勤務先が副業不可だったけれど、上司・人事部・役員にプレゼンをし、例外として副業を認めさせたというような熱意ある人です。Tech0でテクノロジーを学んで実力をつけた後、勤務先でのアピールにも成功し、1年内にDX部門に異動できました。ロードマップの計画通りに進んでいます。異例の大抜擢を勝ち取れたのは、中井さんの努力と情熱があったからこそですね。

成長実感から誰かにも紹介したくなるTech0
法人向けサービスも展開開始

ーー順調に受講生が増え続けている勝因は何だと思われますか?

濱田さん:一番は成長にコミットできていることだと思います。働きながら勉強時間を確保されるのは大変なことですが、それでも頑張れば頑張った分、成長として自分に返って来ることを実感されているようです。自分を変えたい、学びたいという熱意のある方々がTech0の理念に賛同されて集まり、また次の受講生を紹介してくださいます。実は、Tech0は紹介での新規受講が約80%を占めているんです。また、最近ではITを学ばせるために企業から受講生が派遣されてくるケースも増えていますね。

ーー個人受講プログラム以外に、法人向けサービスも開始されたと伺いました。

濱田さん:課長クラスを対象に生成AI等の基礎を学んでいただく『1Day Workshop』や、部長クラスを対象にプログラムを法人向けにアレンジした『Boot Camp』、本当に変革を望んでいる企業にDX推進を並走する、社長・役員対象の『DX並走』を展開しています。『1Day Workshop』は周囲を巻き込むための入り口として、他のサービスと兼ね合わせての実施を推奨しています。『DX並走』は当社の人材に限りがあるため現在はお待ちいただいている状況ですが、日本企業の課題である『モノ売り思想』からの脱却を目指し、『テクノロジーを中心とした事業や製品開発』をできるようになるまで、ビジネスとテクノロジーの両方から支援します。

「ビジネス×デジタル」人材育成のための法人向けサービスも展開中

日本の企業を動かすために
「ビジネス×デジタル」人材育成の輪を広げる

ーー今後の展望を教えてください。

濱田さん:日本をテクノロジー後進国にさせないためには、法人・個人の両方へ『ビジネス×デジタル』人材の育成が必要です。しかしながら法人(企業)に変革をもたらすということは、そう簡単には進みません。例えば企業に役員が5名いて、そのうちの1名がDXを推進したいと考えていても、残りの4名は表向きでは変革を唱えているものの現状維持で問題ないと考えている、こういうことが組織では起こりがちです。それでもこの1名が真摯にDXと向き合おうとされているなら、僕はこの方を支援していきたい。この役員の方の部下に、『ビジネス×デジタル』人材が数人居れば状況は変わってくると思いませんか?必要な人材が増えていけば、社内でマイノリティからマジョリティへと壁を越えるだけのパワーを生み出すはずです。
最近では企業の役員の方から別の企業の役員の方へと、Tech0をご紹介いただけるケースも増えてきました。今後は、役員の方を含めたチーム全員にTech0を受講いただいて、どうすれば自社に変革をもたらせるのか一緒に検討するということもやっていきたいですね。
また、Tech0で1年間学びテクノロジーの知識を得た受講生をより多く輩出することは、結果的に日本企業への変革に繋がります。開講当初、受講生の多くは主任クラスでしたけど、開講から2年経ち皆さん昇進されて、現在は意思決定権を持つ課長クラスの方が増えました。先述したように、上場企業の社長、大手企業の常務や役員の方も一受講生として学ばれています。こうして、企業に『ビジネス×デジタル』人材が増えていけば、日本企業のDX推進もスピードを上げるでしょう。
日本企業を変えるための課題はまだまだ山積ですが、僕たちTech0の理念に賛同した人々が増えていると実感しています。共に変革を遂げたいと思ってもらえるように、信頼していただける企業・スクールでありたいです。



まとめ

今回は創業をした濱田さんにお話を伺いました。
 
濵田氏が考える「本気で日本を変える」というストーリーはまだ始まったばかり。しかしながら、多くの個人・企業から賛同や協力を得ることで、日本中に芽を出しつつあります。Tech0が巻き起こそうとしている「ビジネス×デジタル」人材育成の一大ムーブメントに、あなたも乗り遅れないように参加されてはいかがでしょうか。
 


「ITスキルを学びたいけど、どうしたらいいのかわからない」
「システムを外注しているが、想定していたものと違う」
「新たにDX担当になったけど、何をしたらいいの?」
 
といった悩みを抱えている方は、Tech0のブートキャンプで、ともに学んでいきませんか?
同じような悩みを抱える仲間と一緒に学べる環境は、とても力強いものです。1人ではできなかったことも、仲間がいればモチベーションにも繋がります。少しでも気になった方は、ぜひTech0活動をチェックしてみてください。
 
あなたのご参加を心よりお待ちしております!

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