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農業・漁業の技術

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#農家

農業と気象情報

農業と気象情報

農業にとって気象情報はとても大切だ。雨が降りそうだ。気温が高くなりそうだ。という利用方法もあるが、もっと攻撃的に気象情報を活かす農家もあるようだ。

例えば、競合するライバル産地の気象情報を常に見て、ライバル産地が台風の影響を受けるのが何月何日になりそうだとわかると、自分たちの農家の作物の出荷体制を整え、台風の翌日から大量に出荷する。
ただし、生育期間を数日程度調整できるトマトなどの作物でないとな

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和牛の血縁関係を数値化

和牛の血縁関係を数値化

農業・食品産業技術総合研究機構は、黒毛和牛の血縁の近さをゲノム分析をもとに数値化する手法を開発した。

黒毛和牛をはじめとする肉牛の品種改良では霜降りの質などが良いごく少数の雄を種牛に使うため、同じ種牛を先祖に持つ牛が増えて近親交配が進んでいるという。

近親交配は、発育の悪化や受胎率の低下につながる。
そうならないように現状、農家は牛の家系情報を3代前まで調べることができる仕組みがあるようだが、

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害虫を『めくらまし』

害虫を『めくらまし』

大葉の生産量が全国1位の愛知県で、農家を長年悩ませてきた虫害への新たな対策が成果を上げている。

葉に赤い光を当てて虫の色覚を乱す方法で、手間をかけずに効果を発揮するとして普及が進んでいる。農薬使用量も減らせる。

『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD09C900Z00C23A8000000/

つる回し

つる回し

「廻(くる)りんぼう」は、りんご農家の発案で生まれた、つる回し専用アイテムだ。

”つる回し”とは、りんご全体を色付かせるために実を回転させて日陰になっている面を日にあててゆく作業のことをいう。

高所のりんごを回すために何度も脚立を上り下りしなければならず、農園の規模によっては、何千個ものりんごを数週間かけてつる回しする必要もある。下から棒などで押すことができればよいが、実を傷つけたり滑ったりな

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