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28.息子の世界

小さくても息子には息子の世界がある、と思った話です。

年中の息子は一か月前、カタツムリとダンゴムシと一緒に登園していました。
昆虫を持っていくと、保育園ではプチアイドルです。
見せて!見せて!とみんなに話しかけられます。
毎日虫かごを持って登園し、また持って帰って来ます。

1週間そうしていたら、カタツムリとダンゴムシが
心の安心アイテムになっていたようです。

世話も飽きたようだったので、もう逃してあげよう?と言ったら、自分の物!という思いから、嫌がりました。

涼しくなってきて、昆虫は冬眠するから、小さな虫かごでは可哀想だと教えると、保育園には持っていかなくなりました。


その後から、何故か毎朝、
「先生にお腹痛いって伝えて」
と言ってきます。
(それを笑顔で言ってくるんです😅)

自分の病弱設定に安心するらしいです。
なので、最近は毎日先生に
「お腹痛いって設定でお願いします。
 朝ごはんも普通に食べて元気です。
 熱もないです。」
と伝えています。

"設定"の意味を知らないのか、息子の目の前で話しているのに、息子はそれを聞いて安心した顔をします。

先生が保育園での様子を教えてくれました。
4月生まれで、姉がいる息子は、しっかり者
というポディションでよくお手本になるそうです。

実はそれが本人にとってプレッシャーになっているようなのです。
また穏やかな性格で、反論するのが苦手なので、勢いのある子には気後れしてしまうようでした。

でも、息子も「なんか気分良くなった」など、
ちゃんと先生に自分のことを言うそうなので安心しました。


それで思い出したのが長女のことです。
年少の頃、長女も「今日の私はいちごちゃん、いちごちゃんと呼んで。」となぜか果物の名前で呼ばれたがる時がありました。

きっと設定があることで、自分を守っていたんだな。
設定があることで、自分だけど自分じゃなくて、強くなりたい、可愛く思われたい、今日は頑張れない、そう思う自分を受け止めてもらえる安心感があるのかな。

結局、カタツムリとダンゴムシは家のプランターに逃しました。
家のプランターなら、会いたくなったらすぐ会えるから、息子も納得しました。

私が触れる虫で良かった、とカタツムリとダンゴムシに感謝しています。


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