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ビタミンクエスト~行きばたりバッチリなブログ ~ vol.1

【はじめに】
このnoteに辿り着いてくださりありがとうございます。コラボレボレーションのようなブログをはじめることになった経緯を少しお伝えさせてください。

「日々移動してるとインプットが多くて、書きたいことはたくさん溜まっていくのに、筆無精で出せてない…」という相談をSocial Change Lab合同会社・代表の種市 慎太郎さんとのお茶会で口にしたところ、サポートをいただけることになりました。その形として、本企画のブログがはじまりました。(ほんとに困ってたので、手を差し伸べていただき感謝です🥲)

この内容は、会話相手が種市さんだからこそ引き出されるビタミンの一面だったなと感じています。そのような意味で、種市さん、ライティングのモモさん、私たちと時間を過ごしてくれた友人たち、すべての繋がりから生まれたブログ作品として積み重ねていけたらと思っています。

ビタミン 高松&タカナシ

ビタミンクエスト〜行き当たりバッチリブログ〜、始まります!

自分とは何者なのか?セカイと自分の間で人生クエストするビタミンの2人。

固定の家を持たず、旅暮らしをしているビタミンの代表取締役の2人の様子を旅の紀行のようにお届けするマガジンを始めます!

このシリーズでは、Social Change Lab合同会社・代表の種市 慎太郎さんと二人が毎月の出会いや学びをシェアし合う中で生まれた会話を、インタビュー形式で書き起こしていきます。

二人は今、どんなことを考えているのか?今日はどんなことをしたのか?皆さんにお届けすることで、新たな何かとの出会いや学びのきっかけとなれば嬉しいです。

高梨大輔(タカナシ)
大学3年で学生ベンチャー(リジョブの前身企業)にインターンで入り、大手銀行の内定を辞退して、そのまま入社。既存事業がうまくいかずピボット。美容・リラクゼーション業界の求人サイトがそれがグロースし、株式会社リジョブとして法人化、創業役員としてExitまでプロダクト・マーケティンを統括する。2014年約20億のEXIT後、燃え尽き症候群になっていたにもかかわらず、自分の価値を確かめたい焦りからフリーランスで仕事を掛け持つも、本当に必要だったのは休養だと気づき世界旅にでる。2015年リジョブでゼロから経営を駆け抜けてきた高松と再合流して、ビタミンを結成するに至る。

高松裕美
元美容師、25歳でカオスな環境を求めてキャリアチェンジ、当時謎の学生ベンチャーとmixiで出会いジョインしてしまう、それがタカナシとの出会いとなる。株式会社リジョブの創業役員として、代表取締役COOとして2014年のM &Aまでビス・組織統括し燃え尽き日本を脱出する。2015年秋頃そろそろ何かやろうかというタイミングでタカナシからの声がけもあり再合流し、ビタミンを結成。今に至る。

聞き手:種市 慎太郎
2001年生まれ、立命館慶祥高校卒。Social Change Lab合同会社代表。学生時代から札幌でクリエイター支援の学生団体を設立し活動。2020年4月より現職。高校生向け起業教育事業「START U-18」のプロデューサーや北海道のテックコミュニティ「未完project」のプロデューサーなど、様々なコミュニティやクリエイター支援のプロジェクトのプロデューサーを務める。

▼ビタミンの代表二人は何者なのか?どういった経緯で旅暮らしをしているのか?はこちらから

今月の行き当たりバッチリ~ビタミンの本棚~

種市:毎月日本中を飛び回っているお二人ですが、お話をしているといつも新たな本をご紹介してくれるイメージがあります。お二人が今月行き当たった書籍はありますか?

タカナシ:今月はとにかく人に会いまくっていたためあまり本を読めていないのですが、柄谷公人先生の新著・『力と交換様式』がとても面白かったです。哲学のノーベル賞とも呼ばれる『バーグルエン哲学・文化賞』を受賞された方の本ですね。

高松:最近はずっとこの話をしているくらい影響を受けています。

タカナシ:専門的な哲学とまではいかないけれど、世の中で感じている生きづらさや違和感を言語化するのには、やっぱり哲学って素晴らしいと思うんです。

種市:本の概要を見てみたのですが「交換様式Dを探る」...?すぐには読み解けなさそうな内容ですね。

『力と交換様式』には、社会のシステムを交換から見た4つの「交換様式」がもたらす「観念的な力」について書かれており、その過程でカントやマルクスといった学者たちの思想を全部網羅した上で、問いが投げられているんです。

▼こちらのインタビューがわかりやすく解説されていておすすめです

タカナシ:今年で82歳になる柄谷先生が本書を書かれたことに「この人は最大の問いを残して、人生を終えようとしているんだ」と衝撃を抱きました。

交換様式Dとは、柄谷先生が「未来社会の原理」だと仰っている贈与と返礼の互酬(交換様式A)を高次元で回復した形の交換様式のことです。まだ実社会に「これだ!」と言えるものは存在はしておらず、僕らもDとは何なのかを模索しています。

向こう7年のテーマは「サンタクロース」

種市:ここまでタカナシさんと高松さんに『力と交換様式』が刺さったのには何か理由があるのでしょうか?

タカナシ:不思議なのですが7年周期で人生の変遷があって、今年がその節目、これからどういうテーマで生きていこうか考えていた昨年のクリスマスに、1947年に制作された「三十四丁目の奇蹟」観て号泣してしまい、これだ!!と感動してしまったんです。

高松:この映画はサンタクロースの存在を巡った騒動が描かれているクリスマスストーリーなのですが、ここに描かれる人々の心の中にある「サンタ性」に我々は感化されてしまったという。サンタ性を言語化すると陳腐になってしまいそうな怖さがあるのですが、「ピュアさ」の周りにあるような感覚なイメージかもしれないです。

タカナシ : 僕的に『力と交換様式』のDとリンクするところがあって、映画と本という別々のところからシンクロが起きたことにも感動してしまって、この先7年のテーマはサンタ性であり、Dでもあると至ってしまったんです。

種市:なるほど!見て感動した映画の伏線を回収しているからこそ、より刺さっているんですね。

高松:子供が信じるものや純粋に「いい」と言えることが、資本主義と絡む......サンタクロースは一方的に願いを叶える贈与的なものではなく、資本主義にも則っている......ピュアな心で資本主義をやる......そんな「サンタクロース性」と交換様式Dについて、今日も想いを巡らせています。

今月本棚に追加された、バッチリな本たち

種市:他に、今月読まれた本で印象的だったものはありますか?

タカナシ:ライトなものだと、友人に推薦された『世界はフムフムで満ちている 達人観察図鑑』という本は名著でした。いわゆる職業紹介本のようなものなのですが、1ページ400文字程度ですべての職業や人が紹介されていて...... 文体としても、非常にやさしい世界観にまとまっています。

種市:「88人の達人に会って、88回キュンとした実録集」...いいですね!

高松:読み終わって顔をあげた時に世界と人々が愛おしくなるような本で、作者の金井 真紀さんの眼差しのあたたかさが伝わってきます。

タカナシ:あとは、田坂広志さんのブームもきています。まだうまく言語化できていないので、この話は来月にでもお話させてください。(笑)

人に会いに行く旅、今月の出会いは。

種市:ここまで思想の世界に寄った出会いのお話をしてきましたが、お二人はとにかくたくさん「人」に会っている印象もあります。

高松:そうですね!私達は旅をしながら生きていますが、最近は「場所を目指してどこかに行く」というよりも「人に会いに行く」を目的に旅をしていることがほとんどなんです。そのため、とても非合理な移動になっていることもありますね。(笑)

種市:なるほど!今月はどのような方にお会いしましたか?

タカナシ:今月のビタミンは、私達がこれから長い時間をかけて社会でギフトをする ——三十四丁目の奇蹟に準えるのであれば、サンタクロースを社会に実装するときに—— 一番はじめにやることは何なのか?誰が一番困っているのか?ヒアリングするために動いていました。

高松:エンジェル投資家の方に会いに名古屋に行ったり、スタートアップ界隈の方にヒアリングをしに仙台や沖縄に飛んだり。

もちろん東京でもフィンテック関係の方にお話を伺ったり施設運営者の方と打ち合わせをしたりと、いろんな人に今の現状をお伺いして、相談に乗っていただくことを繰り返す日々でした。

種市:ビタミンとして今できることを、パートナーの皆さんと模索しているんですね、何か手がかりになることや気づきはありましたか?

高松:そうですね。ここ1ヶ月ほどさまざまな方に出会って価値観がアップデートされてきたのですが、そんな私たちのスタートアップへの関心は今、「成功するかどうか」よりも0→1に挑戦する人たちがもつ「エネルギーや起源」そのものに移行中です。

タカナシ:必ずしも想いがスタートアップとして成功しなくても、死ぬときにすごく貴重な思い出みたいになっていれば嬉しいですね。

高松:正直なことをお話すると、いま私たちはサンタクロースをする対象も手段も「選択肢が多すぎてカオス」になっています。サンタ性を広げたいその姿勢で、どんな選択をするのが一番良いのか悩んでいる状態です。

本当であれば皆さんに協力したいですし、実際私たちは皆さんからお話を聞くと誰にでも協力してしまいたくなるのですが、金銭面や時間を考えるとそう上手くはいきません。気持ち的にワクワクするのは選択肢Aだけど、有限性を考えると選択肢Bがベターだ......そんなジレンマにも頭を抱えています。

種市:たしかに。経営に携わっている身として共感します。では今は、気持ちと資本主義の交点を探してるということでしょうか。

高松:はい。交点はきっとどこかにあるはずなのですが、今はまだはっきりと見えません。ここまできちんとマージのポイント探しをするのは、人生でも初めてのことかもしれないです。

だからこそ、今はあれこれ動いてみよう。実業家の勝間和代さんの言葉をお借りするのであれば、「迷っても動く、迷わなくても動く」マインドで引き続き来月も旅をしたいと考えています。

バッチリな出会いを通じて得た学びは??

種市:たくさんの名言が飛び出してきて楽しいですね!「サンタ性」はこれからのお二人にとっても重要なキーワードになりそうな気配を感じました。

高松:そうですね。ここに向き合う際のカギとして、先日友人が話してくれた「ライスワーク」と「ライフワーク」の話が印象に残っていて。

「ライスワークの選び方として、仮にそれが自分のお金や社会のためにならなくとも、その過程で学びが得られることには取り組むべきだし、取り組んでみたいと思っている。」と言っていたんです。

タカナシ:ライスワークは必ず社会的成功に繋がるとは限らない。その過程で自分は学びを得られる確信があるのであれば、それは良きライスワークとなる。

これこそがまさに、ライスワークの定義であり、上で述べた気持ちとキャッシュの狭間でバランスを取るポイントとなってくるのではないかと考えています。

タカナシ:さまざまな選択肢の中で悩んでいる私たちなりに動き続けながらも、
思想や文学流の言葉でいうのであれば「南方曼荼羅の翠点」
経営流の言語でいうのであれば、「マージするポイント」
を探していきたいところです。

来月、何する??(来月の問い)

種市:なるほど。ご友人の話とサンタ性の話のリンクが2通りの言葉で説明できるんですね!コンセプターのタカナシさんと、経営に長く携わる高松さんらしいです。来月はこれらの問いに向き合うために動く予定ですか?

タカナシ:そうしたいと思っています。

高松:ただ、具体的な予定に落とし込むつもりはないんです。私たちは、マガジンのタイトルにも入れた「行き当たりバッチリ」つまり、偶発的な出会いの先にある幸せやセレンディピティを大切にしていて。

1週間から2週間をかけて九州中のスタートアップやスタートアップ支援家の方にヒアリングやインスピレーションの交換をしに行く予定ですが、あまり詰めずに行きたいなと。

種市:たしかに、予定をどこまでコントロールできるかは思考を巡らせる際に重要ですよね。

高松:1月は自分達にしては詰め込んだスケジュールで動いたのですが、そこではたくさんの気づきを得られた反面、思考の潜り方が浅くなったことで、自分達の性質が改めて分かったんです。

もちろんスケジュールを詰め込む時期もあるのですが、いま目の前にいる人や状況が発しているシグナルに気づけない自分が好きではないんです。だからこそ、時間の使い方は意識を向けていきたいなと感じています。

種市:余裕をもった日常で思考を巡らせたお二人と、また来月サンタ性や交換様式Dの話ができるのが楽しみです。物理世界でも思想世界でも、いい旅になることを祈っています!

ライター:水村桃夏(もも)
高校卒業後にギャップイヤーを過ごしたことをきっかけにライターとなり、現在はSNS運用、コンセプトメイキングなど様々な「書く」仕事を手がける20歳のフリーランス。Social Change Lab合同会社のCCOとしても活動。「人生をもっとPEACHY(ごきげん)に!」をモットーに、毎日を少し幸せにするアイデアやごきげんな人を広め中。 

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ビタミンの足あと

2023年一番はじめに会ったのは聞き手の種市さん
ビタミンが運営する超スローメディア・タイムカプセルの取材も兼ねてお茶会
処かわって、宮城県丸森町の「まるもりホステル」中村さんを訪ねて
古民家を、仲間の皆さんとほとんどDIYでつくってらっしゃって
手触り感が身体に沁みてきました、この空間をつくりあげるプロセス全部が芸術
ビタミンティーでご挨拶
丸森町にあるギャラリー「草舟」平野さんに訪ねて
360度見回すとかわいい陶器の置き物がずらり、、、写真でお見せできないのが残念
定住の家があったら複数保護(購入)してました😂
友人たちのコラボレーションが行われると、白石市「58coffee」に移動。この日だけの秘密のイベント!
この玉は何かというと、、、
玉を持った人の心臓の鼓動が光になる
その名も「kodou」
生命現象を見えるようにしちゃうすごい魔法装置✨
こどもの心を呼び出す魔法装置でもあり
生命が自分から飛び出してしまったような不思議な感覚になったり
みんなの鼓動がホタルのようになった、「いのちのオーケストラ」とは言い得て妙で
感じたことを交換しあって、いつもと違うコードの会話になったり
そんな魔法使いのようなクリエイティブ集団を率いてる松島さん(真ん中)と
58coffee店主のGOさんのコラボイベントでした
2人の出会いにビタミンが関わっていたのもあって招待してくださった。
自然とクリエイティヴな縁が繋がって、新しく生まれてゆくプロセスは
とても嬉しいし、美しい、10年ぶりの再会という奇跡だって起こってしまう。
311の出会いが周りにまわって、新しい形で戻ってきたり、縁はあるとこにある
GOさん、松島さん、インスピレーションと思い出をありがとうございました。
ミラクルは続くものです、maiさん(社会起業家からアーティストに転身し、歌い手でもあり絵を描いたり、文筆されたりとそんなクリエイティブな生き方が、ビタミンに気づきをくれるお方)と使ってるメガネが完全一致するという謎ミラクル(すごいすぎ笑)
maishinta邸でのホームステイ、心が自分の場所にもどっていくのを感じたり

朝起きたらshintaさんのピアノと、空間すべてが美しくて思わず撮影してしまった、多幸感極まって感動したり↓

みんなで温泉いって、お蕎麦たべた思い出を、彼女が20歳になったとき話してみたいなとか
いつもありがとう。
Photo by タカナシダイスケ

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