チーム焼酎(飲んで応援)

チーム焼酎の町田です(焼酎マイスター)焼酎の魅力を伝え、飲んで応援の輪を広げています …

チーム焼酎(飲んで応援)

チーム焼酎の町田です(焼酎マイスター)焼酎の魅力を伝え、飲んで応援の輪を広げています instagram毎日配信→ https://www.instagram.com/teamshochu/  YouTube https://www.youtube.com/@teamshochu

マガジン

  • チーム焼酎

    日本が世界に誇る地酒「焼酎」に関連する記事を書いています。 地域の風土、歴史、文化、民俗に立脚して蔵元の数だけ存在する 物語をひも解いていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

チーム焼酎

●チーム焼酎宣言 -日本が世界に誇る地酒、焼酎。その歴史は500年、今なお進化を続けています。日本の各地域に立脚した伝統産業、文化を次世代へを伝え広げていくために。チーム焼酎第一歩を踏み出します。 -ビンのムコウに畑と蔵元さんを思い浮かべて 飲んで応援していきましょう。                 2022年3月5日 チーム焼酎メンバーはゆるく仲間を募集しています。ささやかな お願いは3つです。 ①気概をもって「飲んで応援」する。 ・ビンのムコウ側に畑と蔵元さん

    • 野菜の香りを引き出す落合マジック焼酎

      焼酎の魅力は多様性と包容力。 多様性で言えば、川上から造り手、伝え手、飲み手の切り口がありますが、造り手蔵元さんの醸す焼酎の多様な豊かさと言えば、落合酒造場さんです。 写真はピーマンですが、大根、かぼちゃ(写真ピーマン後ろ)、しょうが、よもぎ、小松菜などなど。 ちなみに「ぴめんと」とは、スペイン語でピーマンの意です。 多様な焼酎は、ご相談が有れば受けて立つよ!と素材に含まれるでんぷんさえ有れば、落合さんの技術によって発酵、蒸留、熟成を経て商品化されます。 鏡洲Ginge

      • 沖縄かつての自家醸造酒、イムゲー(芋酒)

        沖縄といえば、泡盛ですが 明治32年戦費調達を主目的とする酒税法の改正で、 自家醸造が禁止されるまでは、味噌や醤油など調味料同様に芋酒つくっていました。 いわゆる一次仕込み(麹+水+酵母)、2次仕込み(+芋)に加えて黒糖を加えて発酵させる3次仕込みで造るのが基本だったようです。 このかつての地域文化を泡盛の蔵元さん4社が 共同で、イムゲー(芋酒)という商品名で 蔵元さん毎に商品化されています。 2023年3月に鳥酎飯田橋はなれ店にて お披露目イベントがあり、参加して 当

        • 焼酎は移ろいの美学

          【 ロックは、移ろいの美学 】 西麻布の「かぶいて候」。 粋に飲めるお気に入りのお店。 出汁がしっかり効いたおでんと、 炭火で店内で焼く大ぶりの焼き鳥と 焼酎のなみなみロックを合わせれば もはや至福。頬も緩み心もほぐれます。 お付き合いの長い常連の1人として、 たまに磁力のようにひきつけられ、 カウンターで溶けゆく氷を眺めながら 移ろう時間と焼酎の香り、味わいの変化を 楽しんでます。 ロックは一瞬たりとも同じ 瞬間がない世界ですが、氷と焼酎が グラスの中で融和していく

        • 固定された記事

        マガジン

        • チーム焼酎
          5本

        記事

          焼酎界に貢献された女性杜氏 桑鶴ミヨ子さん 田村合名社

          純黒といえば鹿児島指宿の田村合名会社さん。写真は当時社長桑鶴ミヨ子さん、2016年の明治記念館開催、酒人好の会にて。 この頃は焼酎イベントにご本人がよくお顔を 出されてました。自分自身初めて焼酎前掛けを いただいたのも焼酎ルネッサンスイベントにて 桑鶴ミヨ子さんから、でした。 ありがとうございます😊 桑鶴ミヨ子さんが社長になられてから 「薩摩乃薫」1本だった造りを   時代の潮流を先取りし、黒麹の「純黒」を 開発、1990年のことです。 業界全体では、1987年先陣を切

          焼酎界に貢献された女性杜氏 桑鶴ミヨ子さん 田村合名社

          ドラマ度高い蔓無源氏 国分酒造さんの作品

          焼酎は造り手の数だけストーリーがあります がドラマ度数♪が高い焼酎、「蔓無源氏」。 現代の名工、安田杜氏と国分酒造代表 笹山さんの 最強コンビが創出した渾身の作品です。 ざっと付加価値を上げてみると、 ・在来種「蔓無源氏」、10本の苗から復活→文化再建 ・製麴に三昼夜かける老麹造り、  二次もろみは長期発酵 →大正時代手法再現  ・蒸留あと三年熟成   →独自優位性研磨 ・麹米は長粒米「夢十色」 →地元生産者連携 と、これだけでも豊かな気持ちで飲んで応援 できます。

          ドラマ度高い蔓無源氏 国分酒造さんの作品

          黄金千貫に敬意を表して

          ちょうど一年前の9月24日、村尾酒造さんを 訪ねて撮影した黄金千貫。村尾として仕込む前の 野生感溢れるthat's薩摩芋ともいうべき、存在感、 佇まい。村尾のヘビー級の重厚感は黄金千貫×黒麹    ならでは。 黄金千貫といえば、焼酎界のシェアダントツNo.1 圧倒的なシェアを誇ります。農林水産省で 品種改良に取り組んだ坂井健吉さんが生みの親です。 昭和41年に品種登録され、収量が良く、高デンプンで、酒質も上品で一気に普及。遺伝子は4分の1が日本、インドネシアも同様4分の1

          黄金千貫に敬意を表して

          江戸時代の製法を再現した芋焼酎「蕃書考」

          鹿児島薩摩酒造 明治蔵で販売してます。 昨年2023年やっと念願叶って飲むことが できました。 薩摩芋を関東一円に広め享保の飢饉以降 人々の命を救った青木昆陽さん。西暦でいえば 1730年代、徳川吉宗の命を受けて中国の農業本 「農政全書」を参考に「蕃書考」を漢文で著しました。  当時伊豆七島にも青木昆陽さんの平易な文章で表現された マニュアル本(薩摩芋効能書 作り様の伝)と一緒に 薩摩芋が配布されます、1735年のことです。 東京島酒の歴史にもつながる源泉の出来事です。

          江戸時代の製法を再現した芋焼酎「蕃書考」

          蔵の二枚のポスターにドラマあり

          想いの湊。いちき串木野市のポスターを バックに笑顔の大和桜酒造・杜氏、若松徹幹さん。 創業は嘉永年間、徹幹さんは5代目としてお一人で 芋焼酎を仕込み、蔵の歴史を守り、 柔軟な発想で時代の潮流を取り込み、 徹幹さんスタイルで未来を拓いています。 実はこのポスター、左右が異なります。 お子さんがお一人で写っている絵を撮影をしたあとに、撮影者の方があとでもめないように(笑)お二人揃ったバージョンも撮影してくれたそう。 嬉しそうに撮影秘話を蔵の中で語ってくれました。 6代目がこ

          蔵の二枚のポスターにドラマあり

          東京島酒の造り手オールスターズ

          東京島酒GI登録キッオフイベントに ご参加の東京島酒生産者オールスターズ、 四島7蔵の造り手、皆さんです。 171年前薩摩藩の流人、丹宗庄右衛門さんが 三宅島経由で八丈島へ。時は黒船来航の1853年 のことです。 貴重なお米を一粒も使用せず 麦麹とサツマイモからお酒、焼酎を造る ノウハウは当時は画期的な革新技術でした。 海を超えて九州に届いた蒸留技術は 八丈島で独自の進化を遂げ、結実します。 逆境をチャンスに変換してきた歴史 台風の来襲、天候による飢饉の発生、 流人

          東京島酒の造り手オールスターズ

          京屋酒造さんの歴史は190年

          宮崎県日南市にて江戸時代から地酒を地域に根付いて醸してきた京屋酒造さん。創業は天保5年(1834)から190年の歴史を刻んでいます。 ちなみに同じ宮崎県では県北、日之影町の姫泉酒造さんは天保2年(1831年)で、トップ2の由緒ある蔵です。 蔵の顔、仁木さんのバックには京屋酒造さんの宝物である少量甕(800リットル)が並びます。原材料の品質には妥協なく有機栽培で作るお米やサツマイモを使用、畑の栽培の様子はカメラでもオープンに公開しています。 地元産の紅芋を多く使い、銘柄に

          京屋酒造さんの歴史は190年

          尾鈴山蒸留所は木の香りたっぷり 木桶仕込み

          2020年秋、黒木信作さんに尾鈴山蒸留場を ご案内いただいた際の一場面。黒木本店さんが 理想の焼酎造りを目指して1998年に立ち上げた 蒸留所です。 木桶の中で元気に 発酵しているもろみが印象的 でした。照明も落としており、菌環境優先の姿勢が 伝わります。 黒木本店さんでは 原料から自社畑でつくり、地域性を焼酎にも 投影されてますがこの木桶も宮崎県原産の 飫肥杉。江戸時代から船の材としても 使われてきた耐久性が高く曲げやすい木材です。 木桶を造り維持する伝統技術を維持す

          尾鈴山蒸留所は木の香りたっぷり 木桶仕込み

          ハイボール専用焼酎 宇都酒造

          鹿児島県南さつま市加世田。宇都酒造さんの 蔵は水田のど真ん中に位置しています。 この作品、KASEDANMONは 地元加世田産の米で麹をつくり、薩摩芋も 地元産で仕込みます。全て加世田のもの、 オール加世田産という意味合い。 ただ地元産というだけでなく厳選材料で 黄金千貫は減農薬有機栽培、麹米は早場米 金峰コシヒカリを仕込み水は地元の湧水。 この地域ならではのボルドーような重めの お水は焼酎の質感をサポート。 そしてアルコール度数は33度て仕上げて ハイボール専用という

          ハイボール専用焼酎 宇都酒造

          高良酒造の高良武信さん、八幡を醸す四代目。

          高良酒造の高良武信さん、八幡を醸す四代目。  遡ること、11年前2013年9月。大好きな八幡の 造り手にお会いできた嬉しい気持ちは今でも 心の引き出しにそっとしまってあります。 高良さんは先祖代々飯倉神社の宮司をお務めのお家柄。八幡の厳かな佇まいからしてうなづけます。焼酎の造りも厳かで丁寧で一次仕込み二次仕込みともに60個の甕にて仕込みます。  仕込み水は見るからに清らかな庭に湧き出る清水を 使用、原酒を薄めるのは地下水という丁寧さ。飲み心地の印象として、すぐ近所歩いて行

          高良酒造の高良武信さん、八幡を醸す四代目。

          77の個性を活かし奏でる焼酎造り

          田村合名さん社長、桑鶴一良さんは77の和甕(わがめ)を我が子のように大事に取り扱っています。 明治から代々伝わる甕には個性があり、一つ一つ性格がちがい、その多様な個性を集めて一つの味に仕上げていくの面白いと、語ります。多様な個性を集めて最終的に蔵の味に仕立てる仕事はまるでオーケストラの指揮者みたいだな、と。この体験以降純黒を飲むと77の個性を統合して奏でられた音楽のように焼酎を味わえてます。 ご近所の畑の畝の一つ一つまで芋の状態を把握し 届いた芋とも対話して丸ごと仕込み、

          77の個性を活かし奏でる焼酎造り

          黒糖焼酎×樫樽で独自芳香を放つ加那。醸すのはミュージシャン

          黒糖焼酎×樫樽で独自芳香を放つ加那。 昨年のSHOCHU ENKAI 2023 にて。 西平酒造さん四代目、せれなさんが 「加那」推しでした。 西平酒造さんは黒糖焼酎をミュージシャンチームが醸しています。自分自身ドラマーだけに音楽仲間となると黒糖焼酎飲みながら血が騒ぎ、黒糖焼酎の甘い香りにグルーヴ感を感じてしまうのでした。 蔵の数だけある造りのストーリーが 音楽で満ち溢れているって気持ちも 上がりますよね♫ 西平酒造さんの黒糖焼酎には、 フードはもちろん、飲みながら音

          黒糖焼酎×樫樽で独自芳香を放つ加那。醸すのはミュージシャン