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江戸時代の製法を再現した芋焼酎「蕃書考」


鹿児島薩摩酒造 明治蔵で販売してます。
昨年2023年やっと念願叶って飲むことが
できました。

薩摩芋を関東一円に広め享保の飢饉以降
人々の命を救った青木昆陽さん。西暦でいえば
1730年代、徳川吉宗の命を受けて中国の農業本
「農政全書」を参考に「蕃書考」を漢文で著しました。 

当時伊豆七島にも青木昆陽さんの平易な文章で表現された
マニュアル本(薩摩芋効能書 作り様の伝)と一緒に
薩摩芋が配布されます、1735年のことです。
東京島酒の歴史にもつながる源泉の出来事です。

このあと1800年代になってから
小比賀時胤さんが救荒作物薩摩芋を広めようと
書いた「蕃書解」に、当時の芋焼酎の仕込み方法が
書いてあり、それを再現したのがこの焼酎です。

後に蕃書合考(蕃書考)として、1823年に
小火賀さん含む四人の甘薯論を編集して刊行。
焼酎の「蕃書考」のネーミング所以はここからです。

▲薩摩酒造 明治蔵にて


かねてから飲みたいと願っており、
この瓶を明治蔵で目にした時は、焼酎の歴史
を探求しているマニア(笑)として
嬉しくて狂喜乱舞してしまいました(笑)

明治より焼酎を作り続けてきた明治蔵
だからこそ江戸時代の製法再現焼酎も
引き立ってました。粋な焼酎を開発された
関係者皆さんに敬意を表します。

当時限られた環境で制約をチャンスに
変換して挑み続けた先人たちに思いを
馳せながら飲む一杯、黒ジョカで燗しながら
飲めたら最高です、乾杯👍

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