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大きなチャンス

インターハイに向けた最終予選、自転車競技四国大会トラック競技が高松競輪場で行われました。

参加したのは3年生YAMATO。
大会1日目に3種目の競技に出場しました。


チームパーシュート 

1位


ポイントレース

2位


1kmTT

20位


高校生活最後のトラックレースになりました。

昨年出場した四国大会では、
チームパーシュート1位
4km速度競走1位
ロード2位
という成績でしたが、インターハイ出場は叶わず。

結局3年間、一度もインターハイの出場を果たせませんでした。



普通なら「これだけ成績を残しているのに損をしている」と考えるでしょう。でも私はYAMATOは得をしていると思います。


斎藤一人さんの著書に「微差力」という本があります。
その中に次のようなことが書かれています。

家康が天下をとるまえは今川家の属国だった。
今川家は敵に攻められても兵隊は出さず、徳川家から兵隊を出させて戦争していた。
徳川家は家康が人質にとられているから今川家に逆らえず、いつも戦いに勝っても恩賞がなかった。
普通の人は徳川家が損をしていると考える。
ところが秀吉が足軽のときにそれを聞いて言った。
「そんなことを続けていたら徳川家だけが強くなって、大変なことになるぞ」


ありがたいことに、YAMATOは大きなチャンスを手に入れました。

将来、「高校時代の経験が自分を強くしてくれた」そう言っている姿が目に浮かびます。これから競技を続けるか、競技を辞めて別の分野に飛び込むか、それは関係ありません。10年後、20年後を見据えたことです。

普通、親なら正反対のことをやってしまいがちです。できるだけ子どもに降りかかる障害を取り除き、できるだけ恩賞を与えようとします。それをやっていると目の前の数年は嬉しい状態が続くでしょう。しかし、本当の意味での将来は危険です。誰もが必ず経験する挫折を先延ばししているようなものです。早い段階でこのような経験ができて良かったです。監督に心から感謝します。

ちなみに、先日、松山競輪場で行われたルーキーシリーズ最終戦決勝、一番人気は同じ高校の2つ上の先輩で、一度も全国大会に出場したことがない選手でした。


秀吉のように、本質を見抜く目を持ちたいものです。

「涙の数だけ強くなれる」
アスファルトに咲く花とYAMATO(2013年)



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