【2019年度開催】じぶんはたらき方講座「マイプロジェクトA」第1回参加レポート
わたし:2012年結婚して佐久へ。結婚6年目の2017年に妊娠。つわりでパートを退職。2018年2月出産。専業主婦。
息子(1歳8か月):母と離れて長時間過ごしたことがほとんどない。遅れてやってきた人見知り。説明会の託児では、終始根性で泣き続けた。
こちらは2019年度に開催した「じぶんはたらき方講座」のレポートです。
はたして自分の価値観にたどり着くのか
2019年10月3日に開催された「マイプロジェクト講座A」は「やってみたいなあと思うことやビジネスのアイデアが、おぼろげながらでもある」という人向けの講座。参加者は12名。託児は8名。
第1回は、これまでの経験を振り返り、自分の価値観を探ることがテーマ。でも、自分の価値観ってそんなに簡単に見つかるものだろうか?
「出産で仕事を辞めてしまったが、フリーとして同じ職種で働きだそうと考えている」
「出産後、ある分野に興味を持ち、資格取得を目指し頑張っている。いつかはそれを生かして独り立ちしたい」
「昔から趣味で続けてきていたことを、子どもが大きくなったので仕事として収入につなげたい」など、参加者の状況はさまざまだ。
(状況はさまざま。でもやりたいことがある仲間)
さて、前回の託児では終始泣いていた息子。
到着して何かを察したらしい。焦りと混乱の表情で、意地でもわたしから離れない、とばかりにしがみつき泣き叫ぶ。あちゃー、今回もか~…。と思いながら、お気に入りのミニオンの人形を渡してしばらくそばにいると、突然静かに寝転び、茫然と一点を見つめはじめた。どうやら観念したらしい。そのすきを見て会場へ。
ほかの人と比べない
会場に入ると周りがみんな優秀にみえた。ライバルではなく仲間…と頭の中で唱える。
はじめに、講師の馬締さんから講座での決まりごとについて。そのひとつが「ほかの人と比べない」。
すでに事業を始めている人、利益をあげている人、夢が具体的な人、おぼろげな人、まだまだ迷っている人、さまざまだ。その段階を比べて落ち込んだり、焦ったりする必要はないですよ、という話。あくまで自分のはたらき方を見つけることが目標なのだ。
これ、会場に入った時の私の不安、そのものじゃないか。みんなそんな感じなのかな。
(ついつい人と比べてしまいがちです)
最悪の経験のアンサーが、こんなに近くにあった
キャリアとは仕事のことだけではなく、子どもの頃の出来事や、学生生活、自分の全てが絡み合って成り立っている。
1つめのワークショップは、それらを振り返る「ライフラインシート」。
これまでの人生で最高だった瞬間、満たされなかった出来事を、時間軸に沿って書き出していく。なんでそう感じたのか、それらがどんなふうに今の自分に影響しているか、改めて考えてみる。思い出して辛くなることは書かなくても大丈夫。
私にとって最悪だったのは、幼少期。目立ちたがりで一番になりたくて自分は何でもできると思っていた。自己中心的に生きていたら、周りに人がいなくなった。当たり前である。それからは、自分からは前に出ないように、と戒めながら生きてきた。目立ちたいと思うことがきっと失敗の元なのだ。でも、振り返ると、たまにそういう自分が顔を現す。かっこつかないな、ずっと付き合っていかなければいけないのかな。ちょっと嫌だな。ただ、その時々にきちんと小さな挫折もあった。これからも、勘違いしそうになったら、誰かに鼻をへし折ってもらおう。
一方で、発見もあった。
唯一続けている子育て情報誌「ママモ」のコラムの仕事。そのことを話すと「いつも読んでます」「似顔絵そっくりですね」と言ってくれる人に出会えた。
自分が書いた文章を読んでいる人がちゃんといるんだな、当たり前なのに新鮮な気持ちだった。自分の仕事が誰かに届いていて、うれしかった。
わたしが満たされるのは、一番になって目立つ瞬間じゃない。自分はここにいると実感(アイデンティティを実感)できる瞬間なんだ。
(わたしの人生、たかが34年。されど34年。)
わたしは、わたしのためにはたらく
2つめのワークショップは「リフレクションシート」。リフレクションとは、内省・熟考。直近の仕事について、なぜこの仕事をやっているのか、その理由をペアになってインタビューし合う。裕福になりたいから、有名になりたいから、楽しいから、人と出会えるから、さまざま。
おもしろいと思ったのは、どんなふうに有名になるか、どんなふうに楽しいか、と広げていくのではなく、有名になるとは?楽しいとは?と言葉の認識を根本に遡っていく作業だということ。同じ理由でも、突き詰めた先に出てくる単語は、人それぞれで驚いた。
わたしが働く理由の一つは、1つめのワークショップで気づくことができた「アイデンティティの確立のため」。なんだか自己中心的な気もするけれど、自分が納得するために働いているんだと思うと、肩の力がふっと抜けた。
(子どもをあずけて自分に集中できる大切な時間)
自分探しの旅に出なくても大丈夫
あらゆる経験には感情が伴う。その感情に至る理由がある。どうして満たされたのか、誇らしかったのか、許せなかったのか、悔しかったのか。それらを掘り下げて、整理しながら、自分で言葉にすると、価値観のようなものに行き当たる。第1回の講座では、その道筋を作ってもらえた。これはひとりではなかなかできない。ましてや、自分探しの探しに出ていたら、何か月かかるやら。
子どものころに痛い目を見たはずの「目立ちたい」という欲求は、きっと仕事の原動力になっている。でも、人前に出て一番にならなくたって、自分の文章に触れてもらい、親しみを感じてもらえることで、大きく満たされるのだと気付けた。言葉にするって大事だな。結局わたしは言葉にすることで、いつも自分を発見している。
価値観が変わると行動が変わる。行動が変わると知識につながる。知識やスキルを持つことで、夢はどんどん近づいていく。価値観と夢をつなぐ連鎖にうまく乗っかりたい。
(今日の気付きをみんなで共有)
なんと泣いていなかった
講座が終わり息子を迎えに行くと、なんだかぽわんとした表情で遊んでいた。「今回は泣かなかったよ!」とスタッフの方が教えてくれた。そうか、君も頑張ったのですね。少しずつ、慣れていきましょうね。母も、残りの講座頑張ります。
(今日のmarucafe弁当。野沢のパン屋さん「りあん」のパンを使った信州サーモンのサンドイッチ。キャンディのように包んであるのは、ざくざくとしたクッキーでした。)
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