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「じぶんはたらき方講座2019」の説明会に参加しました

こちらは2019年度に開催した「じぶんはたらき方講座」のレポートです。

わたし:2012年結婚して佐久へ。結婚6年目の2017年に妊娠。つわりでパートを退職。2018年2月出産。専業主婦。
息子(1歳7か月):母と離れて長時間過ごしたことがほとんどない。遅れてやってきた人見知り。過去に参加した託児付きのイベントでは、ほぼ毎回呼び出しを受ける。今回はいかに…。

「じぶんはたらき方講座」説明会

2019年9月18日に開催された「じぶんはたらき方講座」の説明会。集まったのは、「はたらくこと」に対して様々なもやもやを抱える女性たち。託児付きというのもあって、佐久市を中心に、近隣市町村から約50名が参加した。テレワークとは?起業とは?自分の夢とは…?私自身も専業主婦として、これからどうしよう、と迷う日々だ。講座を受ければ、わたしのもやもやは晴れるのだろうか。

働かなくてもいい時期?

友人らが育休を終え、いよいよ復職していくのを見て、そうか、自分も働いていたっておかしくない時期なのだなあ、とぼんやり思うことはある。うーん。もしかして、そろそろ働かなくてもいい時期は終わりなのだろうか。働かなくてもいい時期――?子育ては大切な役割だけれど、社会に出てからは働くことが当たり前だった自分にとって、家事育児以外の仕事を持っていないという状況は、あくまで猶予期間ですよ、と言われているような心地になることがある。別に遊んで暮らしているわけではないのだけれど。かと言って「子育てが仕事です」と割り切ることも、できないでいる。

迷いがなければ、とっくに働き始めている(と思う)。でも、なにかに迷っているから、就職活動も積極的に踏み切れないのだ。このもやもやはなんだろう。

妊娠中にきっぱり退職してしまった以上、仕事は新たに探さなければならない。子どもがいれば職場に迷惑をかけることも多いであろう主婦を、会社は雇ってくれるのだろうか。(はたまた実は妊娠前よりスペシャルな存在になっているのか?)悩ましい。これまでに少ないながらも蓄えてきたキャリアのようなものはどうなるんだろう?

わたしの疑問ともやもや

今、疑問に思っていることや抱えているやもやもやを挙げてみる。
・自分が経験してきた働き方しか知らない。起業は特別なアイデアを持っていて、バイタリティのあるひとがやることなのでは。
・テレワークとは一体なに?どんな仕組みなの?だれでもできるの?
・副業ってどんなこと?内職?(シール貼り?)
・フルタイムが難しいならパート?飲食店?接客業?でもそうなると土日休みはむずかしい?
・同じくらいの子どもがいても、働いている人はいる。自分が働いていないのは甘えなのかなあと思ってしまうこともある。
・働く、といっても時間や職種など、希望にそったものがあるのか。
・働くとなれば保育園に入れることになるのか?いつから?未満児から?年少から?手続きは?(調べなければとは思いつつも後回しに…)
・子育てしながら仕事する。こなしている人はいるけど、いったいどうやっているんだろう。具体的に想像できない。わたしにできるのか?
・一度辞めてしまったので、どんどん自分のキャリアが埋もれていく。などなど。

さて、会場には早めに到着するも、母と離れる空気を察知して泣き出す息子。託児スタッフのいる部屋に入るが母から離れない。泣き叫ぶ息子を抱っこでスタッフさんにバトンタッチして、会場へ・・・。

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(託児付きの説明会は少ないので、本当にありがたい。託児スタッフの皆さんはプロフェッショナル)

子育て期だからこそ、冒険してみる

やったことのない働き方を選ぶのは不安だし、バタバタとした子育て期に起業などのアクションを起こすのは、とんでもなく勇気がいることだ。それでもあえて、講座ではテレワークや起業、創業を目指す。
子育て期の経験こそ、自分の強みとなり、これまでの経験を生かす武器になりうる。子育て期だから諦めるのではなく、今やっていることがちゃんと今後の人生に生きていく、そういう前向きなはたらき方を自らで見つけてもらおう、ということだ。

 そんな希望の持てる話が続く中、託児の部屋から明らかに息子の大きな泣きが聞こえる。まだ泣き続けているのか…。

出産はわたしのリセットボタンだった

出産や母になることが特別なわけではない。数ある経験のひとつ。それ自体を特別視するのではなく、そこで大事だと気づけたことをどんどん生かしていけば、自分にも周りにもきっと良い影響がある。というのが「ハハリョク」の考え方だ。
できるようになったこと、ではなく、大事だと気付けたこと。具体的なスキルよりも、考え方のくせ、みたいなものの変化だなあと感じた。確かにその方が、いろんな場面に生かせる。

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(とてもポジティブなハハリョクの考え方を説明してくれた鎮目(しずめ)先生も1児の母。この後保育園へお迎えだとか)

「ハハリョク」を探るワークショップでは、数あるカードの中から、ピンときたものを選びプレゼンする。私が選んだのはこの3つ。

① 「今まで見ていた世界はほんの一部だったと気付く」
出産したからと言って、世界がひっくり返ったわけではなかった。趣味嗜好は変わらないし、わたしの人生は継続している。だけど、今まで出会うことのなかった人や、行ったことのない場所が一気に増えた。世界が広がる、というより、世界がひとつ増えた感じ。これまでの生活では交わることがなかった、なければないで、完結していた世界。

② 「シンプルになる」
出産してから、モノをたくさん減らした。引っ越しをしたこともあるけれど、洋服は3分の1くらいにはなったと思う。お気に入りだと思っていた服も、今初めて出会ったとしたら手に取るだろうか。「お気に入り」という思い込みだったんだな、と気づくとなんでも手放せた。

③ 「健康が大切」
夫婦だけなら、健康は自己管理。お互いが気を付けていれば、それでよかった。しかし無防備な子どもは風邪をひく。ノロウイルス、マイコプラズマ、あらゆるウイルスを家族に共有してくる。一人が体調を崩すと、家族のバランスが崩れるのだ。健康は、家族が力を合わせて守るもの、になった。

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(カードを直感で選ぶ)

ペアでプレゼンしフィードバックし合うというのも面白かった。
私が選んだのは、どれも自分の内側の気付きや変化だったけど、相手が選んだものは、すべて他者とのコミュニケーションの変化だった。
ペアからは「出産してリセットされたんだね」というフィードバックをもらう。うん。たしかに。
こんなに観点が違えば、合う仕事、仕事へのスタンスも全く異なるだろう。自分に合った仕事って、もしかして他者がいて初めて気付けるのでは。
妊娠、出産前の自分はなにを選んだだろう。きっと全く違うものだったと思う。

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(だれかに聞き出してもらうと、ひとりで考えるときとは違った言葉が出てくる)

やはり泣き続けていた息子

説明会が終わり、息子を迎えに行く。泣きながらロディ人形にまたがっていた。やはりずっと泣いていたようだ。忍耐強く、講座中ずっと抱っこしてくださっていたスタッフの方に「根性あるね!」と声を掛けてもらう。やさしい。ご迷惑おかけしたに違いないのに。最後は皆さんに笑顔で手を振って送り出してもらう。ありがとうございました。
 
 marucafe特製弁当はものすごくおいしかった。シンプルにグリルしたにんじんがとても甘かった。講座のお弁当も楽しみだ。

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(講師の方々とも交流しながらたのしいランチタイム)

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(カラフルなmarucafe弁当。次回以降も期待しちゃう)

まちの広告や team OHAYASHI(チームオハヤシ)です。すてきなデザインやことばで、まつりばやしのように、この街で活動するあらゆるひとたちを盛り立てていきたいと思っています。