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【2019年度開催】じぶんはたらき方講座「マイプロジェクトA」第2回参加レポート

わたし:2012年結婚して佐久へ。結婚6年目の2017年に妊娠。つわりでパート(ライター業)を退職。2018年2月出産。専業主婦。
息子(1歳8か月):母と離れて長時間過ごしたことがほとんどない。遅れてやってきた人見知り。説明会の託児は終始根性の号泣。第1回はなんと泣かずに乗り越えた。今回は。

こちらは2019年度に開催した「じぶんはたらき方講座」のレポートです。

泣き声が響いている

2019年10月17日に開催された「マイプロジェクト講座A」は「やってみたいなあと思うことやビジネスのアイデアが、おぼろげながらでもある」という人向けの講座。

第2回は、自分の頭の中だけにあるビジネスアイデアを一歩前に進めるために、ヒントとなる考え方や道筋の立て方を学ぶ。

託児の部屋に着くと、息子はわたしにしがみついて声を張り上げて泣き出した。相変わらず察しが良い。持参したお気に入りの高崎ダルマ(本物)を見せるも効果なし。しばらく様子をみていたが、タイムリミット。今回はわたしが諦めて、スタッフの方にバトンタッチして部屋を出た。ああ、泣き声が響いている。


母・妻・主婦じゃないわたし

講座のはじまりは、チェックインから。ホテルや空港で行うそれと同じように、講座中は主婦・母・妻といった肩書をいったん脱いで「自分のことを考える場だよ」というバージョンにチェックインしてもらう。

ひとりずつ自己紹介を兼ねて、ビジネスアイデアと今気になっていることを話す。

みんな不安だった。先日の台風のこともそうだし、夢があっても、日常におわれて、いつまでももやもやとおぼろげな形のままで前に進まないとか、時間が経つほど夢が遠のいてしまうような心もとなさとか。

起業!独立!大金持ち!みたいなぎらぎらしたものではなく、まったりと、皆の夢や日常を共有するような時間になった。

講師の馬締さんが講座中に繰り返したのは、どのワークショップにも「答えはない」ということ。そして「答えがないことに焦らなくても良い」ということ。

チェックインを経て、みんな不安なんだなあというのが分かって、自分からも話しやすくなったような気がする。

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子どものこと、自分のこと、台風のこと、趣味のこと、さまざまな思いを共有する。


自信があったら多分ここにいない

何かを始めようとするとき、もう誰かがやっていることだし…。という弱気な思いが邪魔してしまうことがある。

創業には「うまいことやっているひとがいるはずだ」という考え方が大切だという。

うまくやっている人がいるのだから何とかなるに違いない。この人どうやっているんだろう?その人ならではのアプローチがきっとあるのだ。それはヒントになり得る。

もしも、人並外れたバイタリティがあって、やみくもにでも走り出せる人ならば、きっともう創業に向けて動いている。でも、ここにいるのは、素敵なアイデアを持ちながらも、一歩を踏み出す自信を持てない、そんなひとたちなんじゃないかと思う。

自信は勝手に芽生えないけれど、きっと自分の中にしかない。それを発見したり認めたりできるのは、自分だけだ。

説明会を含めた、この「じぶんはたらき方講座」は、さまざまな学びやワークショップを通して、自分で自信を発見してもらうための手助けを行っているんだな、と改めて気づいた。

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ワークショップを通して、じっくり自分と向き合って自分で答えを発見する。

うまく話せるか、ちゃんと相手に伝わるか

「ビジネスモデルキャンバス」は創業を進めるためのガイドとなる設計図。ビジネスを構成する9つの項目に沿って、自分のアイデアを埋めていく。すると、考えが足りない部分や、次に何をしたらよいか、というのが少しずつ見えてくる。

自分がビジネスを通して実現したいことは何なんだろう。それは、誰にとってどういう価値があるものなのか、どんな人に届いてほしいのか―。

「ビジネスモデルキャンバス」をもとに、ペアを作ってビジネスモデルを紹介し合い、さらに、聞き手は相手のビジネスモデルを第三者に紹介する。

自分の頭の中に曖昧な形でしか存在していなかったアイデアが、文字になり、言葉になり、第三者の解釈を通して、誰かの声で、もう一度自分の頭にインプットされる。新鮮な感覚だった。

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言葉にして説明するのはやっぱりむずかしい。私の思いはどのくらい伝わっただろう。

スティーブ・ジョブズにならなくてもいい

恥ずかしながら、創業について、わたしは勘違いしていたことがある。

創業や起業というと、スティーブ・ジョブズのように誰も考え付かなかった世界がひっくり返るようなことを始める、みたいなイメージがあって、まあ、そうは言わずとも、ほかの人とかぶらない斬新なアイデアをもっていないとだめなんだろうな、と思っていた。

でも、みんなのアイデアを聞いていたら、きっかけはもっと近くにあった。

自分が困ったこと。誰かが困っていたこと。自分が変わるきっかけになったこと。
結婚、子育てしていく中で状況が変わり、生まれた疑問、興味を持ったこと。
解決する方法が他に見当たらないこと。自分のスキルが誰かの力になれたこと。

そういう小さな経験が、きっかけになっていた。自分や周りの人間が、少しでも暮らしやすくなるために、彼女たちは動こうとしている。

私にとってはこれも発見だった。

今回は宿題がある。次回の講座までに、自身のプロジェクトを自分なりに一歩前へ進めること。「うまいことやっているひと」を探したり、お客さんになりそうな人に話を聞いたり。そこには、どんな疑問や学びの発見があるか。

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完璧でなくても、話してみて、共有してみると、気持ちがなんとなく吹っ切れた。


ランチタイムはみんなのごほうび

息子を迎えに行くと、スタッフの方に気持ちよさそうに抱っこされながらこちらを見ている。「今日はとっても元気でしたよ。犬の人形のお散歩をしたよね」。そうかそうか。別れ際はあんなに泣いていたけれど、彼なりに心の折り合いをどこかでつけたんだろう。よく頑張りましたね。おいしいおいしいmarucafe弁当は、半分息子に食べられたけど。帰りの車はもちろん爆睡でした。

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講師も参加者も子どもも赤ちゃんも、みんな一緒にランチタイム。

こちらは2019年度に開催した「じぶんはたらき方講座」のレポートです。

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