大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑯
時間は昼、12時30分。時間を確認すると、僕はいつものようにオイルで所々汚れた青いつなぎを着る。玄関を出て、東京へのツーリングに行った愛着のあるSR400に跨りエンジンを掛ける。ドロロロンと調子良くエンジンがかかる。バイト先のガソリンスタンドへ向かった。もう3年近く働いているアルバイト先だ。3年間で最も信号に捕まらない道を見つけ出していた。僕はいつも通りその道を走らせ、スタンドへ向かった。
僕がアルバイトしているスタンドは、お客様自身でいれるセルフのスタンドだったが、少し変