「因島フィールドワーク合宿」スタッフの振り返り
皆さん、こんにちは!この度、スタッフとして合宿に入らせていただいた、九州大学・地球社会統合科学府、修士1年の山本日和です🐣
昨年、この合宿に参加したことからご縁があり、今回貴重な機会をいただけて本当に感謝しています。ありがとうございます。
今日は、合宿を振り返り、私が感じたことをゆるっと書いてみようと思います。実は、昨年の合宿を含め、因島を訪れるのは今回が3回目。今の私だから見えることを、ぜひ言葉にさせてください。
この合宿で一番私が驚いたことは、合宿参加学生が、「多文化共生」を魅力と捉えていることでした。
大学院では、「国際政治学」を専攻し、「多文化主義」について研究している私。論文や政治の動向をみていると、違う国・地域の人たちが一つの場所で暮らしていくことには、批判的な意見が挙がることもしばしば。世界的に見て、「多文化共生」や「多文化主義」は失敗したとの考え方は多くあります。
そのような中で、学生たちは、因島の多様性を魅力であると理解し、その魅力を積極的に活かそうとしていました。その姿勢は、今回のイベントにも反映されており、因島の多様性を子どもの教育と結びつけ、イベントを通して子どもが新しい文化に触れたり、視野を広げたりできる場所を提供していました。
イベント企画中、私が「なぜ多文化共生を魅力と捉えているのか?」と学生に質問したところ、「もちろん文化の違いからくる問題(宗教や生活スタイル等)はあると思うが、様々な国・地域の人が住む場所だからこそできることもある。マイナスをどうプラスに変えていくかであって、発想を転換してみることが重要なのではないだろうか。例えば、今回は、子どもをイベントのコアターゲットにしたが、子どもの教育という分野一つとっても、彼らの成長に因島の多様性を活かせると考える。」と学生は応えてくれました。
外から因島へ入ってきた学生だからこそ、「現状に嘆くのではなく、発想を変えることで、地域をよりよい方向へと導いていくことができる。」ということを発見できたり、因島の多様性を「教育」と結びつけてみようというフレッシュなアイデアを出すことができたりしたのだと思います。
「多文化共生」には困難があるものの、今回のイベントが多様性という因島の魅力を積極的に活かし、地元市民や因島外の人々にそれを伝えていくことの第一歩になったのではないでしょうか。
合宿を企画された皆さん、参加学生の皆さん、1週間本当にお疲れさまでした。そして、スタッフとして合宿に呼んでいただき、ありがとうございました。
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