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【140字小説】真っ只中では笑えない

道で、母子とすれ違う。

母親は泣きそうな笑顔で幼児と手を繋ぎぽつぽつ歩く。

雪が降り出しそうな寒空の下、義務感に駆られ散歩に出たのだろう。

それは確かに幸せな時間の筈だが、只中にいればモノクロの世界。

__彼女は過去の私ではないか?

振り返ると静かに雪が舞っていた。


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