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【詩】春待ち/Teardrop
春待ち
何十回目の冬がきた
いつの間にか怪我が治っていた
傷跡すらなくて
もう怪我した場所も思い出せない
ただ「怪我をした」という記憶だけが
ぼんやり残る
きっとこの記憶さえ
あといくつか冬を越すうち
忘れ去る
そうして
やがて辿り着く終わりの春に
私は、笑っていますか
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
Teardrop
泣いても解決しない
涙は武器にならない
メイクは崩れるし
痛いヒト扱いだし
そんなの知ってるし
それでも
この小さな目から
ラメラメの涙を流して
私は私の機嫌を取る
私のための甘い涙
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