【1話完結小説】愛護精神
「こんにちは〜。」
『マダム。ようこそいらっしゃいました。ごゆっくりお選び下さい。』
「アラ、この子可愛いじゃない。丁度こんな感じの子、探してたの。」
『流石マダム、お目が高い。こちらは昨日入荷したばかりでございます。』
「でもこの子だけ買ったらペアのこっちの子、あぶれて売れ残っちゃうかしら?」
『いえいえ、そのような事はどうかお気になさらず。』
「でも売れ残りの子は処分されちゃうんでしょ?そんなの残酷だから…両方連れて帰るわ!」
___そう言ってマダムは秋の新作ジャケットとパンツをセットでお買い上げになった。
end
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