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ごご茶
2021年9月12日 00:47
編集との打ち合わせが長引いてしまった。深夜、帰り着いた自宅マンションのホールでぼーっとエレベーターを待っていると、後ろから急に声がする。「アンタ、自分の書いた小説の主人公を全部覚えてるか?」 振り返ると、薄汚れた作業着姿の中年男が立っていた。いつの間に現れたのだろう。ヒョロリと背が高く、無精髭の生えた頬はこけ、目だけがやたらギラついている。ジャック・バウアーからガタイの良さを抜き取ったよ