見出し画像

指輪なんてもんは自分のために買うんだよって話

2022年1月11日は天赦日×一粒万倍日の重なるスーパーラッキーデーということで、この日に新しいものを買ったりおろしたりするといいらしいよ!というタレコミがあったのは、年末のことでした。

その時に「何買う?」ってきゃっきゃしていた推し達。指輪買う、とか言ってたよってTwitterで見かけて、おいおいおいおいそんなかぐわしいこと言わないでくれよ~なんか心折れたわ~ってなりつつ迎えたその当日。

あーあ。推しは一体どんな指輪を誰のために買うんでしょうねえもうねえ気が気でないよね!とおたくとしてはあるあるな感情を抱きつつ迎えたその当日。

まあそれはそれとして。同じ五黄の寅年で年女で本厄ですから?おんなじ波に乗っかっちゃってもいいんでないかい?ってな感じで、自分も指輪を買おうと心に決めていたんでした。

今でこそ、アクセサリーって自分で買うものになりましたけど、大学生の頃とか二十代の頃なんかは、それはもう、アクセサリーや時計やバッグは彼ぴにプレゼントしてもらってなんぼ!彼ぴにプレゼントされたものを身につけることがステイタス!的な風潮があったんですよね。少なくとも自分の周りでは、ね。若かったなぁ。大好きなひとに贈ってもらったものを肌身離さず付けている感じも良い!とても良い!みたいなさ。

若気の至りって、なんでこう思い返すといつも甘ったるくてちょっとじゃりじゃりするんですかね、金平糖みたいにね。

あの時計が欲しいから、誕生日に彼ぴにプレゼントしてもらうように根回しするとか、正直にお願いして買ってもらうとか、そういうことが楽しいと感じる時代もあったんです、確かに。お恥ずかしながら。

でもさ、そう遠くない未来に気付くんですよ。本当に欲しいものは、スパーン!と自分で買っちまった方が気持ちがいいぞ!!って。買ってもらったものって、なんか、こう、完全に「自分のものだ!」って感情に落とし込めないんだなって。あくまで、個人的な感想なんですけどね。そう思って以来、本当に欲しいものは自分のお金で買うようになりました。

それはたぶん、年齢と共に、恋に恋するお年頃を遠く通り過ぎて、自分の足で立ってこの身ひとつで生きていくぞー!って腹を括った時に、自分が好きなもので身の回りを固めて武装したいって気持ちもあるのかもしれない。し、その"モノ"に、そのモノ以外のいろんなあれこれが纏わりついてどっちが本質なんだかわかんなくなってしまうことが、煩わしいなと思えてきたりしてるのかもしれない。

あとは、これ欲しい!って言ったら、目の前でAmazonの最安値調べるような相手と過ごしてたらそうもなるかなぁ。節約が悪いとは言わんけどね。スパーン!て気持ちよく買いたいじゃんよ、欲しいものはさ。気持ちよくスパーンと定価で買ってほしい、なんて烏滸がましいからさ、それならもう自分で買うわって気持ちになるよね。とかね。

勿論、今でも、いや、今だからこそ、かな。人から物を贈られることは純粋に嬉しいです。それは、欲しかった何かでもそうじゃない何かでも。
気持ちが嬉しい。自分に贈ろう、と思い至ってくれた心の機微が嬉しい。そう思えるくらいには大人になりました。あの頃はきっと、自分が欲しくない指輪を贈られたら、ありがとうと頬で笑いながらコレじゃないんだよなーって喉奥で愚痴っていたと思う。人の好意を何だと思っているんだ、10年前の自分よ。反省せよ。なんでもかんでも求めるんじゃないよ。自分に対して言い訳が必要なことならやめときなさいな。

そんな理屈抜きにして、うっわこれめっちゃタイプ!とか、所以がめちゃくちゃ好き!とか、よくわからないけどたぶんこれは自分のお守りになるんだろうなって気がした!とかってなって、絶対欲しい!って思うものに出逢ったら、何としてでも手に入れたらいいんですよね。そうやって生きていく方が楽しいし、生きてる~って感じがする。そう強く感じて生きていける。満たされる。最終的に自分を満たせるかどうかは、自分の考え方次第だと思うのです。とどのつまり、自分の価値は自分で決めるし、欲しいものの価値も自分がわかっていればいいやって。ね。

しかし結果的に、推しは右にトリニティ、左にタンクを自分で自分のために買って、身につけて「人生100点!」って言い放てるんだからめちゃくちゃ格好良いっすわ。値段じゃないけどね、その値段も含めて"欲しかった理由"なんだろうし、"多少無理しても今この時に手に入れたかった"という彼の人生観なんだろう。
「意外と意味とか気にするロマンチストなんだよ~」みたいなことを、へらへらしながら言っていたけれど、その感覚はめちゃくちゃ同意できるので、ああやっぱり自分はこの人に惹かれて然るべきだったな、なんて思ったりもしたのでした。

ちなみに、件の当日、わたしが自分で自分に贈った指輪は、いつものブランドのsilver925の華奢めのやーつでした!決して高価なものじゃないし、本当は別のデザインを狙っていたっけ、生憎の売り切れだったんだけれども。お店に着いた瞬間に目が合って、サイズもぴったりで、めちゃんこ心惹かれるデザインで、あ、この子はわたしのお守りになるな、って瞬時に確信する出会いだったのです。その日のインスタで、末永くよろしくな、なんて語りかけるくらいの心酔でした。

そのブランドはシルバーもゴールドも可愛いし、何より天然石をあしらったものが魅力的だし、ここが一番好きなところで、全部が一点ものなのが最高なんですわ。誰かと同じものってつまんないんです、わたし。誰かが良いって言うから、とかじゃなくて、自分が良いって思えないと好きだなって思えないし、全く意味を見出せない。できることなら人と被りたくないめんどい性格です。お揃いコーデとかは楽しいですけどね。

なのでこのブランドで良い出会いがあると、"自分のため"感が何倍にも膨れ上がってとても幸せになれる。大好きなお友達が教えてくれて、だだ嵌りしております。ピアスも可愛いんですよ~。穴1個しかないのに何個も買っちゃうからさあ大変です。いいんだ。自分を好きになるための武具は、いくらあったっていいのだ


自分の審美眼を信じて生きていこうぜ、というお話でした。


次のスーパーラッキーデーは3月26日?だったかな?
今度は宝くじでも買ってみようかな~。

ちゃんちゃん。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?