「ごちゃごちゃに混ぜる」
「ごちゃごちゃに混ぜる」
これは,私がこ数年,小学校の学級担任として強く意識していることです。子どもの数が少ない,クラスの人数が20人ほどの小さな学校で働いていた時には
「1人1人と向き合う」
ことを意識して毎日を過ごすことができていました。
今は比較的大きな学校で,定数ギリギリ約40人の子供達の担任をしています。この人数で「1人」にこだわり過ぎると,バランスが保てません。
バランスが保てなくなると学級の「空気」がおかしくなる,そうすると最も恐れる「学級崩壊」への道を辿り始めます。
40人の子供達と楽しく毎日を過ごすために,「混ぜる」を意識した学級作りにチャレンジすることにしました。
①色々な3人組
グループで何か課題に向かう時には「3人組」を原則にしています。「3人」という人数が絶妙で,
・男女比が2:1になることが多い
・何か役割がある
状態になります。
これを4月から自然と繰り返すうちに子供達は勝手に話せる環境ができました。
②コワーキングスペース型座席
ある日,「学校の座席って何で前向きなんだろう」という疑問が頭を過ぎりました。前向きだから1:40の構図になるのだなと思い,世界各国の座席事情を見てみるとずっと前向きという国は多くないことを知り,
・人数バラバラ
・形もバラバラ
の座席にしてしまいました。そうすることで距離が近い分たくさん会話が生まれ,新しい人間関係が生まれました。
今はコロナでできていませんが,またトライしたい座席です。Instagramでもう少し詳しく載せているので良かったらご覧下さい。
③友達のための立ち歩き
40人もの子供達がいると学力や問題を解く速度に激しく差があります。こんなことを言うと怒られそうですが,教師1人で全ての子達をカバーすることは不可能です。
様々な授業で,問題を早く解き終わった子が勝手に動き回り学習が苦手な子に自然とアドバイスをして回ります。これは,こちらが仕込んだというよりは自然発生的に生まれました。
決して万能ではないですが,教師が苦手な1人にかかりきって,あと39人「読書!」というよりは余程拾える子供達の数が増えます。
④最後に
この3つの他にも細々色々なことを試していますが,小学校の担任の1番の仕事は「環境作り」だと思っています。
今はどの学級にも,もちろん私の学級にも様々な背景の子供達がいます。でも,「混ぜる」を意識してからは
「誰でも安心していられるクラス」
に近づきました。。1つのインクルーシブ教育の形かなと思います。最後にごちゃ混ぜの代表のような遊びを紹介します。こちらもInstagramです。良かったらご覧下さい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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