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英文法レクチャーシリーズ

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英文法解説記事をまとめました。各記事は基本的に無料で公開されています。是非、ご覧ください。*分野ごとにまとめた有料記事もあります。
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#文型

英文法レクチャー 第2回 品詞と文型②(後編) ~第5文型と形式目的語構文~

 この解説記事は、無料版として公開している英文法レクチャーシリーズ・テーマ1「品詞と文型」第6回・第7回・第8回・第9回・第10回の内容をまとめて、さらに内容も質(練習問題も含む)も5割増しにしたものです(無料版の方は5回分合わせて約12,000文字ですが、この有料版は約18,000文字です)。値段に関しては、時間も手間も掛かっている上にプロとしての仕上がりを心掛けたので、有料とさせていただきます。ただし、市販の参考書では紙面の都合上でカットしなくてはいけない箇所も惜しみなく

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英文法レクチャー 第1回 品詞と文型①(前編) 第1文型~第4文型

 この解説記事は、無料版として公開している英文法レクチャーシリーズ・テーマ1「品詞と文型」第1回・第2回・第3回・第4回・第5回)の内容をまとめて、さらに内容も質(練習問題も含む)も5割増しにしたものです。値段に関しては、時間も手間も掛かっている上にプロとしての仕上がりを心掛けたので、有料とさせていただきます。ただし、市販の参考書では紙面の都合上でカットしなくてはいけない箇所も惜しみなく書きました。また、カリキュラムがあらかじめ決まっている塾や予備校の授業では時間の都合で扱え

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英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第10回 形式主語構文と形式目的語構文について

 どうも、こんにちは。「品詞と文型」もついに最終回になりました(次回からは別のテーマになります)。初回からここまで、「品詞とは?」という話から始まって、「基本5文型」のそれぞれの文型の解説までかなり時間をかけて詳しく解説してきましたが、今回は、形式主語構文と形式目的語構文について解説していきたいと思います。前者は仮主語構文と、後者は仮目的語構文とも呼ばれていますが、どちらの呼び名で覚えても構いません。 形式主語構文について基本から解説  早速、形式主語構文から説明していきま

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第9回 使役動詞が分かれば世界が広がる!

 こんにちは。プロ予備校講師のタナカケンスケです。今回も丁寧かつ分かりやすく英文法を解説していきたいと思います。よろしくお願いします。 さて、第5文型の解説もここまで3回分続けてきました。前回までで、「S+V+O+C(名詞または形容詞)」、「S+V+O+C(to V)」、「S+知覚動詞+O+C(V原形/Ving/Vp.p.)」の3つのパターンについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?今回は、第5文型の真打ち(!?)こと、「使役動詞」の解説をしていきます。ここが分か

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第8回 知覚動詞って何だっけ?という人へ

 今回は、第5文型の第三弾ということで、「知覚動詞」について取り上げます。「知覚動詞」というのは文字通り「五感」を表す動詞で、「見る・聞く・嗅ぐ・感じる」などの意味を持ちますが、まずは次の3つの動詞を使って説明していきましょう。 知覚動詞とは?から始めよう  上記のように、seeは、正確には「見る」ではなくて「見える」という意味で、hearは、「聞く」ではなく「聞こえる」という意味なので注意してください。対象物が視界に入ってくることが「見える」でsee、音が耳に入ってくる

英文法解説 テーマ1 品詞と文型 第7回 第5文型の頻出パターン「V+O+to V」について

 こんにちは。前回に引き続き第5文型を扱っていきます。前回は、「S+V+O(名詞)+C(名詞または形容詞)」というパターンの第5文型について説明していきましたが、今回はC(補語)の語形がto不定詞になっているパターンについて解説します。 SVO+to Vパターンの基本 そもそも、C(補語)というのは、名詞、または形容詞が用いられる位置(第1回「品詞の理解」を参照してください)なので、なぜto不定詞が用いられるのだろうか?と疑問に思う人もいるかと思います。実のところ、to

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第6回 第5文型の基本の話

 前回は、第3文型と第4文型について解説しましたが、今回からはしばらく第5文型について説明したいと思います。確かに、難しい印象のある第5文型ですが、これまで学んできたように、「はたらきとしての品詞」をベースにして、動詞の語法を意識しながら一歩ずつ進んでいけば、必ずスッキリと理解できると思うので頑張っていきましょう! 第5文型の基本的構造  まずは、これまでと同じように、第5文型の各文要素を「はたらきとしての品詞」に置き換えていきましょう。登場するのは、「名詞」「動詞」「形容

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第5回 第3文型と第4文型の話 ~他動詞について~

 こんにちは。「品詞と文型」についての解説記事も早くも5回目となりました。できるだけ、普段教えている感じを文字化しているつもりなんですが、うまく伝わっていますかね?実際の授業だと、喋りと板書で展開していくので、可視化された文字情報だけで同じようになっているかは少し心配ですが。まあ、あまり構えずにこのペースで進めていきますね。 第3文型と第4文型の基本 ~自動詞と他動詞の区別について~  さて、前回は、第1文型と第2文型の説明を中心に、自動詞と他動詞についても少し触れました。

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第4回 第1文型と第2文型の話 ~自動詞と他動詞について~

前回のおさらい ~動詞の語法とは~  前回では、動詞ごとに後ろにどんな要素(目的語・補語・副詞など)が続くのかというパターンはある程度決まっていて、そのことを「動詞の語法」と呼ぶということと、文型ごとにどんな動詞の語法のパターンが用いられるかは決まっていて、そのパターンに従って動詞を分類すれば、動詞を頭の中に整理できるということを説明しました。 第1文型の基本的な構造について  今回は、基本5文型の中から、第1文型(SV)と第2文型(SVC)について詳しく解説していきたいと

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第3回 動詞って意味さえ覚えればいいの?

前回までのおさらい  前々回と前回で、はたらきとしての品詞を覚えれば、英文のパターンが理解しやすくなる、ということを解説しました。少しだけ、おさらいしておきましょう。  ここまでで、あることに気づいた人もいるかもしれません。「例えば、動名詞って「名詞」としてはたらくことができるってことは、第2文型や第3文型に使っていいんじゃないかな?」そうです!品詞のはたらきを理解することのメリットはまさにこういうところにあるのです。例えば、第3文型を「動名詞+名詞+動名詞」という語順で書

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」 第2回 文型って要するにどういうこと?

 前回は、「品詞」を「辞書的な意味」ではなく、「文法的なはたらき」として考えてみよう、という話でした。そして、たくさんの「○○詞」を丸暗記するのではなく、「文法的なはたらき」という点から、①名詞、②動詞、③形容詞、④副詞の4つをおさえよう、というのがポイントでした。 品詞の考え方を文型に応用するってどういうことか?  今回は、これらの基本的な品詞を使って、「品詞と文型の関係」について少し説明してみようと思います。いきなり基本5文型の全てを解説するのはさすがに重たいので、ここ

英文法解説 テーマ1「品詞と文型」  第1回 品詞を理解するのはコスパが良い!という話

品詞とは何か? まず、「品詞」とは何でしょう?  そう訊かれたら、おそらく、各単語を意味的に分類したもの、というイメージを持つ人が多いと思います。いくつか挙げていきましょう。例えば、「book(本)」「cat(ネコ)」「apple(りんご)」は名詞で、「read(読む)」「run(走る)」「eat(食べる)」は動詞ですね。さらに、「interesting(面白い)」「soft(やわらかい)」「delicious(美味しい)」は形容詞です。他にも、slowly(ゆっくり)は副