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未来=子ども


#未来のためにできること

 教員として働き出して7年目、子どもたちを教育していて日々思うことがある。今教えているこの子達が10年後、20年後大人になった時、社会はどんな姿を見せているのかと。
 現在30歳の私が子どもの頃といえば、ゲームといえば二次元であり、白黒であった。だが今は違う。カラフルな彩りに、立体的、さらには細かいところまで再現され描かれている。携帯といえば、当時は折りたたみ携帯が主流であったが、今ではスマートフォン、あるいはスマートウォッチなども世に出ている。なにより驚くことは、学校にタブレットが導入され、それを使って一年生の子どもですら学習を進めることだ。いわゆるデジタルネイティブと言われるこの子たちの未来はさらに変貌を遂げていることだろう。

 だが、ここで考えてもらいたいのはそんな子どもたちを教育するのは、白黒、二次元で育った私たちなのである。(もちろん私よりもベテランの教師のことは言うまでもない。)
 そんな子どもたちのために私ができること、つまり未来のためにできることは、「私自身が学び続けること。」である。ここでいう学ぶとは、教育的技術はしかり、今の子どもたちがどんな遊びをしているのか、どんなゲームが流行っているのかを知るということだ。例として、今の子どもたちのテレビ離れは著しい。昔は、興味がなくても親がつけていたニュースなどを見て学ぶことがあった。しかし今は、YoutubeやTiktokなど自分の興味のあるものだけが流れてくる。(興味がないものはスキップすれば良いからだ。)それが何かというと、子どもたちが知らないことや興味がないことにはほとんど無関心になってしまう傾向にある。また、ほとんどの動画に字幕がある今、子どもたちは耳で聞いて考える力が本当に弱い。従来の口頭だけの授業では、ほとんどの子どもたちは理解することが難しくなってきているのが現状だ。
 そんな課題も踏まえながら、子どもたちが10年、20年後大人になった時に困らないよう私自身学び続け、学んだことを子どもたちに還元できるよう取り組む。それが、今の私が未来のためにできることだと考える。そうして、少しでも多くの子どもたちが社会に出た時に幸せに生きられるよう願うばかりだ。

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