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大学教員公募裏ワザ白書~短編エッセイ:科研採択で業績アップ~

このnote記事では、大学教員採用の選考対策に関する情報を公開しています。
43大学に応募し、16大学から面接に呼ばれた筆者が、どのように書類選考を突破したか、どのようなことを面接で聞かれたかなど、大学教員志望であれば喉から手が出るほど欲しい情報を暴露中。

皆様ごきげんよう、某私立大学で専任教員として勤務している「裏ワザ暴露太郎」です。

今回は短編エッセイ的に、「科研採択による業績アップ」についてお話したいと思います。
無料なので最後までお付き合いください(*^-^*)

ご存じの通り、科研とは「科学研究費助成事業」の略であり、研究を発展させることを目的とした助成金事業です。
この助成金はもちろん競争的資金であり、「科研に採択される=研究者としてのステータス」に繋がります。
私も科研に初めて採択された時は、「やっとこれで研究者の一員になれた!」と飛び跳ねるほど喜んだことを鮮明に覚えています。

この科研に応募するには、様々な応募資格があり、その応募枠も多様になっています。
以下の図は科研ホームページのタブに掲載されている、科研の種類になりますが、合計10種類存在します。

これらのほとんどの応募資格が、大学等の研究機関に所属し研究を職務にしている者など、要は「大学教員」や「学生を除く研究者」であることが条件となっています。

「大学教員や研究者でないと応募できないのかー!!?」と嘆きたくなりますよね?

ところが、この中に大学教員や研究者でなくでも教育機関に勤めてさえいれば応募できる枠があるのです!
それが、

奨励研究

です。

奨励研究とは、「教育・研究機関の教職員等(※)であって、他の科研費の応募資格を持たない者が一人で行う教育的・社会的意義を有する研究を助成し、奨励することを目的」とした助成金です。

ここでのポイントが「教育・研究機関の教職員等」になります。
「教育・研究機関の教職員」とは、主に以下の教職員を指します。
・小学校
・中学校
・高等学校
・中等教育学校
・特別支援学校
・幼稚園
・専修学校の教員
・教育委員会の所管に属する教育・研究機関
・大学等の研究機関

上記の機関に属する「教職員」ですから、教員だけでなく、職員も含まれる点がミソです。
ですので、小中学校などで教鞭をとられる教員が大学教員を目指すことはもちろん、大学職員などから大学教員を目指す方にとっても活用可能な助成金となります。
私も大学職員時代、奨励研究に2度採択され、自身の研究を進めるうえで大いに助かりました。

研究期間は1年間しかありませんが、応募者一名あたりの総額が10万以上100万以下であり、1年間の助成額としては十分な額といえるのではないでしょうか。

こういった研究費を国から頂きながら自身の研究に没頭でき、且つそれが業績としてもしっかり点数になるのですから、応募できる方は応募するしかないですよ!(^^)!

ということで、自身の研究業績を着実に積み重ね、大学教員に一歩でも近づけることお祈りしております(*’ω’*)

【書類選考突破】
<書類選考突破の裏ワザ~業績の点数編~>

<書類選考突破の裏ワザ~業績の書き方編~>

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