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今,世界が考えるべき事


日本人として生まれ、日本で育ち、日本人に囲まれて生活をしてきた。

海外に行ったのは出張と旅行の時だけで、海外に住んだことは一度も無い。

【人種差別】とは無縁の生活をしてきたのだ。


確かに、海外に行ったときハクが日本人だと分かった瞬間、指を指されて『日本人、日本人』と片言の日本語で大笑いされたこともある。
ただ歩きながら横にいる通訳さんと日本語でしゃべっていただけなのに。

その他にも、コンビニでわざわざ翻訳機能を使って『国に帰れ』ってスマホの画面見せられたことくらい。
その国で有名なポテトチップスをファミリーマートの海外支店で探していただけなのに。
なぜ日本企業のコンビニで日本人が買い物をしていただけで、現地の人に帰れって言われないといけないのか意味が分からなかったし、『あんた、日本企業のコンビニで買い物してんじゃん。』と思ったけど、別に伝える必要ないなと思い笑顔でその場を立ち去った。

ハクが海外でされた事ってざっくり言うとこんなもの。

多分、その人は日本人が嫌いだったのだろう。
どんな理由で嫌いになったのかは分からないが…。


とりあえず、びっくりした。


その一瞬の出来事が、それまでの楽しい海外の出来事を全て潰してしまうくらい嫌な気持ちになった。
『何、この国???』と思ったのが正直なところだ。
その国で起きた出来事だから、その『人』に嫌悪感を抱くのではなく、『国』に対して、『日本人に友好的ではない』という印象が付いてしまう。
ただ、この『日本人に友好的ではない』というワードはある意味、自ら壁を作ってしまっているように感じた。

『日本人』『○○人』この単語に関しては区別用語なので何ら問題は無いのだが、もし仮に『日本人は○○人に友好的ではない』という言われ方をした場合、日本を訪れたこともなく、日本の友人を持っていない人が聞いたらどう思うだろう?

『ああ、そうなんだ。日本人って私たちの国の人のこと好きじゃないんだな』ってなる。
そうなるとまた別の誰かにもっと話が大きくなって『日本人ってさ…』って良くない話がどんどん広がっていく。

悪い話ほど広がりが早い。

国という規模が大きいから身近に感じないだろうが、例えば誰か友人の悪い噂を流していたとしたら、いろんな人から少し方向性の違った悪い噂を耳にしたことはないだろうか?
Aさんの言っていることと、Bさんの言っていることはどっちもCさんの事を悪く言っているものだけど、少し内容が違うし、Bさんが言っていることの方がなぜか攻撃性が高いなと…

ただ単に他者に話を広めるだけのお節介人間と、悪意を持って広めようとしている人間の話は言葉の重さが違う。

それが国単位で起こると、すさまじい威力となって矢が降り注ぐ。


冒頭で記載しているように、ハクは海外でちょっとした攻撃を現地の人にされた。
その瞬間はとても残念で、海外の思い出が全て嫌なのもになってしまうように感じてはいたが、その後何かしら悪い行動を起こしたり、その国の人が日本に来たからってハクが受けたように差別をしてやろうなんて思わない。
せっかく日本に来てくれているのに、ハクみたいに嫌な思いをして国に帰って欲しくないわけだ。

『おもてなし』と言う言葉を日常的に大切にしている。
おもてなしの心に日本人とか○○人とか関係ないのだ。

ハクはイラストレーターの他に様々な仕事をしている。
お客様や、ファンを沢山持っているのだ。
日本だけではなく、海外にもたくさん。
いつもファンレターやメッセージをいただいている。
差別を持っている人間から良い作品なんて生まれない。
それと、差別するような人間から作品を買いたいなんて思わないでしょう?


正直、ハクは人種差別を受けて育ってきていないから人種差別の仕方がまず分からない。
小学生の頃、初めて肌の色が違う人と出会ったときに、思わず『お母さん、あの人綺麗』って言ったことを覚えている。
肌の色が違うだけで嫌いになれる理由が分からないのだ。

その国にはその国での長い歴史があって、当事者ではない我々が到底想像もつかないような出来事が会ったのだと思う。

だが、これだけは言える。

人殺して楽しい?
権力持ってて国から守られていれば何しても良いの?
嫌いな人がいたら石投げて良いの?
嫌いな国のメーカーだったら襲撃して良いの?
嫌いな国の国旗燃やして何か満たされるの?
こういうことして解決できると思う?
誰が歩み寄れるの?人が死んでるのに…

攻撃をする気持ちが到底理解が出来ない。
歴史をどんなに話してもらったとしても、差別はしてよい理由にはならない。

この文を書く前に、今起きている『黒人差別問題』の歴史を2週間かけて調べてみた。
アメリカの友人が沢山居るので、昔からこの問題について聞いてはいたが詳しくは知らなかったからだ。
noteにまとめを書こうと思ったのだが、他のライター達がこの事に触れた記事を出しているし、YouTubeでもわかりやすくまとめているものもあるのでそちらを見てもらえたら良いと思ったので、ハクの記事ではまとめを書くのをやめた。

ただ、何度も伝えるがこの問題をどれだけ理解しようとしても、差別して良い理由にはならない、殺して良い理由には全く結びつかないのだ。


その国の当事者ではないし、人種差別を日々受け続けてきた訳ではないから、全てを理解できるとは思っていない。
でも、ハクには様々な肌の色をした友人がいる。
だから余計に、警官に踏みつけられて肺が圧迫され息が出来ず死んでしまった人の動画を見て涙が止まらなかった。



今回は国の差別、肌の色の差別について触れたが、他にはどんな差別があるだろう。
LGBTだったり障害を持っていたりする人たちにも日々起こりうることだと思う。

今、『差別問題』は世界で考えるべき事だ。
一人一人が考え、少しでも訴えることが出来れば次の世代、そのまた次の世代には差別がなくなっているかもしれない。
少なくとも、殺されてしまうような差別は起きないかもしれない。

だから、声を上げよう。

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