②-(2)「先生」のお金事情、【先生】✕【資産運用】=【???】
こんにちは、高校の先生です。
前回の記事では先生の【給料】について書かせていただきました。
今回の記事では、【教員10年目現在の給与水準】と、公務員と抜群に相性のよい【資産運用】について書いていきたいと思います。
◯教員10年目現在の給与水準
以前の記事では教員3年目の給与水準について記載しましたが、今回は10年目現在の具体的な数字をお伝えします。
ざっくりとした額は次の通りです。
給料額(基本給):316,000
地域手当:38,000
住居手当:30,000
義務教育等教員特別手当:4,000
控除額(社会保険料・所得税・住民税等):90,000
支給総額(手取り):297,000
今回も数字は一部変更して記載していますが、基本給と手取りの額は概ね上記の通りです。
教員歴10年目にしてようやく手取り月収が30万円弱まできました。
以前の記事でも書きましたが、前任校では部活をガッツリやっていたので部活動の手当がつきましたが、現在は部活で土日に出勤することはないので、この5年間部活動の手当はほとんど0です。
そのため、通勤手当が支給される月以外は基本的に毎月同じ額が口座に振り込まれます。(今年度は定額減税があったため、6月以降手取り額に変更がありましたが…。)
この「毎月同じ額が口座に振り込まれる」点が、公務員である「先生」の強みと言えますね。
ありがたいことに資金の計画が非常に立てやすいです。(その分、成果主義の方にとってはもどかしい部分もあるかと思いますが。)
現在はこの「資金の計画の立てやすさ」を活用し、資産運用(投資)も行っています。
◯資産運用(投資)、採用1年目〜5年目
私が「先生」として採用されたのは2015年ですが、実は2016年から(採用1年目の冬)から資産運用(投資)を始めています。
なぜ投資を始めようと思ったかと言えば理由は色々ありますが、(実は大学生の時に投資に関するマルチ商法に引っかかった痛い過去も…。)漠然と将来への不安があったからだと思います。
ただ、当時は知識が不足しており、最初の2年間は毎月分配型の不動産投資信託(REIT)を購入していました。
2年間で約100万円分のREITを購入したものの、投資について学んでいく中ですぐに「これはよくない商品だ!」と気づき売却しました。(幸いトータルリターンはプラスで売り抜けられましたが。)
その後は以下の書籍を参考にインデックス投資を実践。
約3年間、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券を、書籍に紹介されていた配分で購入を続けていました。
当時は年間36万円(毎月3万円)程度をインデックス投資の購入に充てていたと思います。
また、iDeCo(個人型確定拠出年金)の公務員適用が始まった2017年に、すぐに事務室に行き手続きを行いました。
iDeCoに関しては2017年から毎月12,000円の積立を現在に至るまで続けています。
ちなみにiDeCoに関しては米国株の投資信託で積立を続けています。(最初はよくわからずバランス型ファンドにしていましたが、その後すぐにスイッチングを行いました。)
◯資産運用(投資)、採用6年目〜現在
その後「ポートフォリオをシンプルにしたい!」と思い、利益のあまり出ていなかった債券系の投資信託は全て売却し、新規の購入は米国株(S&P500)の投資信託一本にしました。
2018年から積立NISAもスタートしましたが、当時は「損益通算できないから」という謎理論で積立NISA口座を開設していませんでした。
しかし、YouTube等で調べていくうちに非課税のメリットを徐々に理解し始め、2020年からは積立NISAも開始しました。
2020年以降は
積立NISA:毎月33,333円
特定口座:毎月16,667円
iDeCo:毎月12,000円
年間合計744,000円の米国株投資信託を購入し続けました。
新NISAが始まった今年2024年からは、以前特定口座で購入した投資信託を一部売却し、
積立投資枠:米国株投資信託を毎月100,000円
成長投資枠:米国高配当株ETFを毎月50,000円分
iDeCo:米国株投資信託を毎月12,000円
を購入しています。
投資を始めて約8年、運用額は8,000,000円を超えるほどになりました。
◯まとめ
すみません、かなりマニアックな話になってしまいました。笑
投資にあまり馴染みのない方にとっては分かりづらい内容になってしまったと思います。
ただ、一番伝えたかったことは【先生】と【資産運用】はかなり親和性が高いということです。
毎月一定の額が給与口座に入金されるからこそ、「その一部を証券口座に移して運用する」ことを自動化できれば、時間はかかりますが資産は雪だるま式に増えていきます。
もちろん、2020年のコロナショックの様な暴落相場は定期的に訪れますが、それでも現在は大幅に利益が出ています。(当初から頻繁に売買をせずに、インデックス投資一本にしておけばよかったと激しく後悔しています。)
高校では2022年以降の新カリキュラムで、家庭科の授業で「資産運用」の話題が教科書に掲載されるようになりました。
ただ残念ながら、実際に家庭科の先生に話を聞いてみたところ、「あれは十分な貯蓄がない人はやっちゃだめ」という認識を持っているようでした。
毎月安定した給料がもらえる「先生」だからこそ、私はもっと多くの先生が資産運用をするべきだと考えています。
(なんか投資ブログみたいな内容になってしまいまいた。もしニーズがあればコメントください。反響があればより具体的な内容を書いていきたいと思います。)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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