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②-(1)「先生」のお金事情、給料について
こんにちは、高校の先生です。
今回はズバリ、先生の【給料】についてお伝えしていきます!
◯給与水準の決まり方
「先生ってどれくらい給料もらえるんだろう?」
教員採用試験を受けることを決めた大学3年生の秋頃、ふとそんなことを考え、いろいろ調べたことを覚えています。
結論から言えば、インターネットの情報を駆使し様々なサイトやSNSで調べたものの、具体的な給料額や手取りについては分かりませんでした。
そのため、「公務員だから安定しているだろう」くらいの感覚で採用試験を受けたような気がします。
しかし、採用されてから初めて分かったのですが、教職員の給料表ってガッツリ自治体のホームページに載ってるんですね。笑
東京都を例にを見てみましょう。
https://www.saiyou.metro.tokyo.lg.jp/pdf/kyuuryouhyou/kyuuryou_pdf/saisin_kyouiku.pdf
自治体毎に数字は異なりますが、このようにホームページを見れば基本給が載っているんですね。
ちなみに、「職務の級」とは役職のことで、東京都では次のようになっているようです。
1級=講師など
2級=教諭(←多くの先生はここからスタート)
3級=主任
4級=主幹・指導教諭
5級=副校長
6級=校長
号給は概ね年齢と経験年数で決まってきます。
号給に関しては、毎年1月に前年の成績に応じて上がっていき、大体4号給程度上がることが多いです。
上の表を参考にしていただければ分かる通り、1号給毎に2,000円程度給与が上がっているため、毎年基本給が8,000円程度上がっていくイメージを持っていただいて問題ないと思います。
◯基本給・手取り・その他
具体的に私の例を見ていきます。
給与明細を載せるわけにはいきませんが、遡れる明細を探したところ、採用3年目の給与明細があったため一部情報を抜粋して記載します。
ちなみに3年目当時の級と号給は次の通りでした。
2級・26号
明細に記載のある数字は大体次の通りです。(一部数字は変えていますが、だいたいこれくらいだと思ってください。)
基本給:231,000
地域手当:27,000
住居手当:30,000
特殊業務手当:50,000(部活の練習・公式戦&遠足?)
義務教育等教員特別手当:3,000
合計(=額面):34,1000(←4月なので本当はここに通勤手当が加わります)
上記の額面に対して、社会保険料・所得税・住民税が控除されて、3年目当時の手取り額は次の通りでした。
手取り額:274,000
以前の記事でも書かせていただきましたが、当時は野球部の顧問をしており、土日祝日はほとんど部活に費やしていたので、その分特殊業務手当が高くなっています。
その当時の記事についてはこちらを⇩
20代半ばでこれだけもらえてればまあ生活には困らないし、さすがは安定の公務員と言ったところでしょうか。
◯諸手当について
先ほど「特殊業務手当」という言葉を出しました。
いわゆる手当です。基本的に学校の先生に「残業代」という概念は存在しますが、一部の業務には手当があるんです。
次のようなものが代表的な手当です。
修学旅行の引率:1日5,000円程度
遠足の引率:1日1,000円程度
部活動の公式戦:1日5,000円程度
休日の部活動練習:3時間以上で3,000円程度
平日の部活動の練習:1時間以上で500円程度
また、福利厚生がしっかりしている点が教員の素晴らしいところだと思います。
住居手当は年数の定めなくもらい続けることができます。(もちろん賃貸の場合に限りますが。)
先生を始めて10年が経ちますが、この10年間毎月約3万円の住居手当をもらい続けられているのは正直ありがたいです。
もちろん、通勤手当に関しても公共交通機関を使えば定期代満額が支給されます。
◯まとめ
今回は、先生の給料についての記事を書かせていただきました。
昨今「ブラック」と言われる先生のお仕事ですが、やはり給料面に関して言えばかなり安定しています。
かつ、号給がある程度の水準まで毎年上がり続けるので、将来設計がとてもしやすい仕事だとも言えます。
今回は詳しく書きませんが、毎月の給料に加えて、6・12月にはボーナスも支給されます。
やはり、安定の公務員だなと改めて実感しています。
「先生の給料ってどれくらいなんだろう?」と疑問に思っている人の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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