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児童・生徒の自律性を育てたい①

子どもたちの自律性を育てたい。学校管理職として、私の人生をかけたミッションは「これ」だという自覚が深まってきた。

教職人生のスタート時は、真逆の教員だった。生徒指導、部活指導を中心に中学生に舐められないように、鎧をまとい、厳しく指導していた。それなりの成果はでていたように見えたが、時々、生徒との関係性が噛み合わないと、関係性が壊れ、成果どころか、教師としての自信を失うこともあった。

でも、未熟な関わり方ではあったが、当時は「若さ」から生徒や保護者に助けられて、なんとか、充実感を感じやってこれたのだと思う。

教授スキルがあったということでは全く無く、恥ずかしながら、周囲の環境が良かった、運がよかっただけだったのだ。

2校の中学校での経験した後、海外で教鞭をとる機会を得て、小学校の担任をすることになった。海外の日本人コミュニティーの中で、ただ単に上から目線で、指導して小学生がついて来るはずがない。また、もともと、強権的な指導を地からできる性格や度量があったわけでもなく、生徒指導は「こうあるべき」という学校の雰囲気や「負けるわけにはいかない」というよく分けのわからない「心の鎧を」まとっていただけだった。

小学生は、とても素直を、吸収力が高く、繊細で、おかげで、自然に「その鎧」はとけていった。子どもたちと同じ目線で、ともに学びながら指導をしていくスタイルに変化するきっかけをもらうことができた。

また、海外での経験はとても新鮮であり、自分自身のこと、家族のこと、日本の文化のこと、教育のこと、日本の未来のこと、特に、日本の子どもたちにどんな力を身につけけさせていくべきか等、日本を離れると冷静になっていろんなことを考える機会を与えてくれた。



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