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ぼったくり男爵ととりまき
まさか近代オリンピックの父、クーベルタン男爵はオリンピズムがこんなことになっているとは想像もつかないことでしょうが、先日のワシントンポストの記事は反響も大きかったですね。
https://www.washingtonpost.com/sports/2021/05/05/japan-ioc-olympic-contract/
Baron Von Ripper-offをぼったくり男爵とは絶妙!流行語大賞に選ばれそうです。ここまで実名顔写真入りの論説でIOCを批判できるのなら、
まだアメリカの報道には希望があるのだなと思います。
この記事はウィットに富んだ痛烈な批判文ですが、
痛快でさえあります。
クーリエジャポンさんが全訳を出してくださっています。
実はぼったくり男爵のキャッチコピーが一人歩きしてしまい、
記事の内容をちゃんと把握している方が少ないので、
それはそれで残念だなと思いました。
自分もちゃんと理解するために、
記事に出てきた論文を今ちょうど読んでいるところです。
こんな記事が書けることも素敵です!が、
この記事の意味をどう解釈するかが日本側には突きつけられていると感じました。
このタイミングで、
ワシントンポストというメディアに、
このような内容の記事が掲載されるということは?
行間、裏にある意図を感じられますよね。
それを感じ取った上で、シラを切っているのならよいのですが、
どうも日本側(特に政府、組織委員会など当事者たち)が
こういう機微なところを把握していないようで、危ういなと思ってしまいました。
日本が東京開催の意義を真に伝えたいと思っているのなら、
この記事への”返信”として、ワシントンポストに
菅総理、小池都知事、丸川大臣、橋本会長の連名で意見表明などいかが?
リスクもあります。大変な作業です。
それでも、これこそがグローバルなコミュニケーション、
世界とのやりとり、やりあうというものです。
もし、”アメリカのおばさん記者が一人で騒いでいるだけ”と
誠実に受け止めることもしないのなら。。。
それこそ、私たちもぼったくり男爵のとりまきと同罪ですね。
私は敢えて
”This is where the barons’ gluttony has led them.”
という文章(記事参照)のgluttonyを
自分だったら男爵の貪食(どんしょく)と訳したいですね。
キリスト教の七つの大罪の一つで暴飲暴食、際限ない欲望です。
だからなのか?贖罪、浄罪、そんな言葉連想してしまいます。
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