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【薬膳編】五行学説10 夏バテ💦対策


夏の邪気と冷房

ホント!!毎日暑いですね。
中医学では、夏の高温多湿の気候を「暑邪しょじゃ」と呼びます
暑邪に伴う次のような症状を「夏バテ」といいます。

  1 食欲不振
  2 下痢
  3 思考力の低下
  4 めまい 立ちくらみ
  5 全身の疲れが取れない
  6 朝起きるのがつらい   など

夏は、灼熱の外気と、冷房をつけた室内の温度差が激しいため
自律神経の調整が乱れ、不眠やめまい、立ちくらみなどの症状を
起こしやすくなります。冷房の冷やしすぎには注意が必要となります。
かといって、連日の猛暑では、熱中症の心配も。
適度な水分補給も必要ですが、冷たい飲み物ばかりだと
おなかがひえて、下痢や食欲不振の原因に。

夏の五臓は「心」

夏は、「陽」の気が最大になり「しん」に負担のかかる季節です。
同時に、五腑の小腸は、食べ物を吸収しエネルギーに変換するため
「小心臓」ともよばれています。(けつ津液しんえきを作る
水穀すいこく精微せいび残滓ざんさにわける)
心の五液は「汗」、体温を調整するため出ますが、血液中の水分やミネラルも同時に排出されます。

そのため、ドロドロの血液を全身に送ることになり
胸の苦しさ、頻脈、不整脈、動悸、息切れ、不眠などが
おこりやすくなります。
適度な汗は必要ですが、かきすぎには注意が必要です。

食養生で

 清熱解暑せいねつげしょ・・余分な熱を取り除く
  小麦 粟 苦瓜(ゴーヤ) セロリ きゅうり トマト 西瓜
  梨 キウイフルーツ パイナップル 緑豆 緑茶 なす
  バナナ メロン レモン あさり シジミ ハイビスカス

 生津止渇しょうしんしかつ・・水分調整と渇きの軽減
  豆乳 豆腐 アスパラガス おくら きゅうり トマト クランベリー
  冬瓜 西瓜 パイナップル ぶどう マンゴー 桃 まくわ瓜
  メロン ライチ レモン 牛乳 ヨーグルト

 養心安神ようしんあんじん・・精神安定・不眠解消
  小麦 きにら らっきょう ひじき 春菊 百合根
  ローズマリー なつめ 龍眼 あさり いわし 牡蛎
  ジャスミン ラベンダー

 補気ほき・・暑さで弱った気をたすける
  山芋 小豆 枝豆 かぼちゃ ネギ エンドウ豆 きくらげ
  さやいんげん しいたけ アボガド さくらんぼ なつめ
  いわし うなぎ サザエ たこ 梅 桃 びわ

まずは、旬のものを取り入れてみる。
冷たいものは少なめにし、おなかの調子をととのえましょう。

夏は「心」だけでなく「脾・胃」の養生も大事になります。
特に冷房がきいた部屋で過ごすので
体を冷やしやすい夏野菜であっても
生食ではなく、スープや煮物、またはゆでてから使うなど
おなかを冷やさない調理方法は必要となります。

薬味として使う、ネギ、紫蘇、みょうが、生姜、梅干なども
しっかりとるようにすると、気を巡らし疲れにくくしながら
「脾胃」の調子を調えてくれますよ。

 


サルスベリ


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