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火曜日の中華 フライパンひとつで揚げない酢豚

何かちょっと疲れた、もう駄目だ。というよりは頑張ったな~自分という時、よし、もうひと踏ん張り頑張ろう!という気になるのが中華を食べるとき。

なんでかなぁと考えてみると、昔よく食べた中華というか台湾料理の店のせい。とてもかわいいおばちゃんと気のぬけたようなすでにいい感じのおじちゃんの夫婦がやっていて、夜遅くに仕事を終えて日付変わる位なのに普通に営業してるその店がとびきり美味しくて次の日も朝から元気に働くことができたから。

「おつかれ~」とおじちゃん。おばちゃんは独特のイントネーションの日本語といつも可愛い笑顔。青菜をただ炒めただけの季節の野菜炒めとか、キャベツ炒めとか注文ごとに息子が打つ手打ち麺のラーメンや冷やし中華、手打ち麺のはしっこでつくる揚げパンとかぷりっぷりのエビチャーハンとかどれもこれも本当においしかった。

中でも酢豚が美味しかったと記憶に残る。トマトの炒め加減が絶妙で皿に残った餡も全部舐めとりたいほど美味しかった。(さすがに舐めないけど残さなかった)時々思い出すと食べたくなる。でも残念ながらもうお店はない。数年前に「ばあさんも俺ももう年だからさぁ」と明るく笑って閉めちゃった。だから食べたくなると自分で作る。

店の酢豚は野菜を油で素揚げして合わせるけれど自分が家で食べるならフライパン1つでできる方がいい。

豚バラブロック、ニンジン、タマネギ、シイタケをごろごろっと切ってフライパンでゆっくりと火を通す。面倒でなければ豚だけ別で強火で全面転がして火を通してさらに取り出す。

火が通ったらトマト、ピーマンを投入し、ケチャップ、酒、みりん、オイスターソース、醤油であわせて最後に黒酢を回しかける。

ざざっと合わせて出来上がり。

今回は片栗粉を切らしていたからこんな感じ。でも美味しくできた。水溶き片栗粉を入れるときは先の調味料と一緒に合わせて混ぜたものを絡める。この時、フライパンに火がついていない状態で片栗粉の入った調味料を入れて、材料と軽く合わせてから火をつけるとだまになりにくい。

人と会う予定がなければ刻んだニンニクも入ると美味しい。

あぁ。こんなこと書いていたらやっぱりおじちゃんのおつかれーの声が聞きたいし、おばちゃんの笑顔をみたくなるな。




読んでいただきありがとうございます。 暮らしの中の一杯のお茶の時間のようになれたら…そんな気持ちで書いています。よろしくお願いいたします。