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ほんの少しだけ胸のつっかえが取れた。

仕事のはなし。

私は1年以上休職しているのですが、1月末に正式に退職することになりました。

退職自体は昨年の秋くらいに決めたことでしたが、まだ回復しきれておらず、メールや郵送でのやり取りで退職の準備をしてきました。


しかし、まだやり残したことがあります。

仕事のことではありません。

もうずっと突然会社に行けなくなってから長い月日が経っているので、引き継ぎとかもありませんし。

もう何のプロジェクトをしているのかも知りません。


そうではなくて。


私はまだ、人事の方としか退職のやり取りをしていないのです。

いつからか身体が拒絶してしまっていた、尊敬している上司に退職のことを伝えられていないのです。


もちろん上司は退職のことは知っていると思います。いや、知っているに決まってます。

でも上司から私に連絡は来ません。

私がうつ病で苦しんでいるのを知っているから、基本的にはあちらからは来ません。


ですがこちらからも連絡はしていません。

近況報告をしたり、退職の相談をしたり、今のプロジェクトの状況を聞いたり。

しようと思いました。

しないといけないなと思いました。

でも、できませんでした。

連絡をしなきゃしなきゃって毎日のように思うのに、身体が動かないんです。

頭の周りにもやもやがきて、頭がぼーっとして、何かから逃げたくなるような感覚がすごいんです。


だから今までずっと、

「連絡しなきゃ」

って思っても、それだけでした。



1月中旬になり、私の退職が近づいてきました。

何か手続きがあるのかなぁと構えていたのですが、人事部からは特に連絡はなく。

となるとあと会社でやり残したことといえば、上司への連絡くらいです。


本当は会って直接、感謝して謝りたかった。

でも、今の私にはそれはできません。まだ心の状態が追いついてない。

ただ、なんとか、LINEなら、連絡ができるんじゃないか

1月はだんだんとそんな気持ちになっていったんです。


と、いうことで、上司に連絡を取るため、まずは下書きを書くことにしました。

iPhoneの「メモ」機能を使って、LINEで送る文章を書いてみました。

メッセージを送る日にその場で考えていたら、すごく時間がかかる気がしたので。

当日の予行練習みたいなものでもあります。

どうにか、感謝と謝罪の気持ちを入れた文章が完成しました。

一瞬、そのまま送ってしまうことも考えましたが、それを書いたのは深夜3時だったので諦めました。ほっとしました。


次の日に送ろうと決心して、送れなくて、決心して、送れなくて…

気がつくと1週間以上経っていました。

このまま送れずに退職してしまうのだろうか…。

そんなことを思っていたら、LINEの通知音が響きました。

相手は同期でした。

同期ともずっと連絡は取っていなかったのですが、きっと退職を聞きつけたのでしょう。

「久しぶり、今度ゲームしようよ」というメッセージが入っていました。

それを見て、私はとても嬉しかったんです。

勝手にうつ病になって、勝手に会社に来なくなって、グループLINEも出てこない。

なのに、最後に同期は連絡をしてくれた。嬉しかった。


じゃあ、私もやらなきゃ。

そもそも退職する側は私なんだから、本来は同期にも私から連絡すべきだった。

上司には私から連絡しなきゃ。

私が連絡することで、上司が嬉しいかはわからない。もしかしたら私に起こっているかもしれないし、最早興味すらないかもしれない。

でも。

私にはその責任があるのだと。そう、思いました。



前に作った下書きをコピーしようとして、
自分なりにちょっと修正して、
上司のLINEを開いて、
テキストボックスにペーストして、



送信ボタンを押しました。




そして返信がありました。

文章の感じは前と変わらないようでした。

残念だけど身体に気をつけてということ、
次の仕事もきっとやっていけるということ、
いつかまた飲みに行こうということ。

もちろん社交辞令かもしれませんが、それを見て泣きそうになりました。


勇気を出して連絡して良かったなぁ、って。

そして、私がこんなに弱くなければもっと一緒に働きたかったなぁ、って。


そんなこと言ってももうすぐ無職なので、前を向いていかなければなりません。

就職活動もしなければなりません。

レーズンくらいまで縮小した交友関係もまた広げていかなければなりません。

マイナンバーカードをまだ受け取っていないので役所に行かなければなりません。


ここに書かないことでも、やらなければいけないことはたくさんあります。


前を向いて!!

未来に進むために!!!





んんん〜〜〜

やっぱなんかめんどくさいなぁ〜寒いし。

やっぱりしばらくは実家の家事をちょびっとだけやりつつ、親に媚を売って脛をかじり、ゲームと競馬で遊ぶことにします。


おわり

サポートしていただけたらありがたいですが、できれば自分自身の幸せに使ってほしいです。スキしていただけるだけでも跳んで喜びます。それでも尚、サポートしていただけるならば、2回跳んで喜びます。