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010「58歳の転職記」同僚が産休

標準化団体にいたとき、同僚が産休!という貴重な経験をしました。

電機メーカーの研究開発部門は、圧倒的に男が多くて、これまで、庶務のおねえさんを除いて、技術職の同僚の女子というのに出会ったことがありませんでした。標準化団体に出向しても、状況は変わらなくて、ほぼ男だけの職場で仕事をしていました。

しかし、標準化団体に職員を出向させている会社の一つが、あるときから方針を転換して、能力に変わりがなかったら男性でも女性でも出向させてきました。
男性と入れ替わりに女性が出向してきました。彼女は前任者と同様に、団体の会議の事務局を務め、総務省の会議に出席し、海外出張に行き国際会議に出席し、かなりハードな仕事をこなしていました。見ていてすごいなあと思いました。私は微力でしたが彼女と協力して業務にあたりました。

一人目の女性が出向期間を終えて帰任して、二人目の女性が出向してきて、また同じように仕事をこなしていました。
しばらくすると、女性のお腹が次第に大きくなってきました。
あらまあ、と思っていたら、私は上司に呼ばれました。
彼女は妊娠しており、間もなく産休に入るため、出向を解除して元の会社に戻る。予定外のことだったので代わりの人が来るまで4か月間かかる。あなたは前述の会議に事務局のサブ担当として参加しており、ここの職場で長く働いていて、彼女の仕事をよく知っている。ついては4か月間だけ、彼女がやっていた仕事も担当してほしい。
えーっ!!!と思いました。しかし、彼女の仕事を肩代わりするなら、私以外に適任者がいないことも分かっていました。かくして、私はこの大役を引き受けることにしました。

それまでの私の担当していた会議は部会の傘下のワーキンググループ(WG)の一つでした。同僚の担当していた会議は、WG会合2つ、部会全体会合1つでした。これを全部私が担当しました。
部会の全体会合で合意した資料を総務省の会合に出すので、彼女がやっていたように、総務省の会合にもオブザーバーとして参加しました。
併せて、国際会議への対処を検討する日中韓の会合にもレギュラーで参加しました。日本開催の際は会場の準備なども行いました。
同僚は国際会議にも出ていましたが、そこだけは私には荷が重かったので参加を遠慮し、フォロー業務を担当しました。
あと、同僚は部会全体を受け持っていたので、部会全体の委員の入退会管理、名簿の管理、メーリングリストの管理、会費の徴収、などを担当しました。
4か月間、ニ人分以上の仕事を一人でこなしました。毎日忙しくハードな日々でした。

さて、この話、Nさんにウケが良かったので、自己PRに盛り込みました。私は、50代でも、ニ人分以上の仕事を一人でこなせる馬力を持っています。

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