東京~大阪間2万円の夜行バスだって!?

2017年10月21日の夜、22時過ぎ、私は池袋駅西口、東京芸術劇場の前にある夜行バス乗り場に来ていた。

夜行バスに乗ること自体はそれほど珍しいことではない。

まぁ、夜行バスというのは、ふつう値段が安いからみんな乗るのだ。2018年2月6日~7日に、明石から東京へ行く時に乗った夜行バスは、なんと3列シートで4,500円だった。人が移動しない時期・曜日だと探せばこういうのがある。

だが、私が10月21日に乗った夜行バスは、東京の池袋から大阪の難波まで、2万円もする夜行バスだった。その名もドリームスリーパーw

ただね、21日の夜は雨だったんだよ。池袋駅西口の夜行バス乗り場には、なんと屋根がない。うんざりした気分で私は傘を差し、バスを待っていた。

22時50分、待望のバスが来た!

でも雨降りなので、乗り込むのだけで大変だった。池袋でもサンシャインにあるバス乗り場なら、屋根あるのにな...

それで乗ったドリームスリーパーなのだが...

確かにね、全11室扉付きの完全個室仕様はよかったよ。

ゼログラビティ姿勢とやらも、ふつうのバスよりはずっと快適だったよ。

でも「業界初の扉付き完全個室でホテルのようにくつろげる」という売りはどうかと思った。

ラグジュアリー感を色々と演出するのもいいけど... 夜行バスは夜行バスだった。

いくらリクライニングできても、寝返りの打てないシートでは熟睡できなかった。この1点がどうしても譲れなかった。バスだとどうしても道路交通法の関係で180度にできないのがわかってて、好奇心に勝てずに乗った私の負けだ。

このバスが、夜行バスとして最大限のアメニティーを提供しようとしていることはすごく理解できたし、文句を言うつもりはないです。

でも、やっぱり私、バスでは熟睡できない。

「ホテルのようにくつろげる」という売りに魅かれて... 乗れば話のネタにできておいしいかも、などというアホな考えも抱きつつ、いざ乗ったけど... 設備は期待以上だったけど... バスであるというその一番根本的な1点が障害になるなんて。

結局、乗ってみてネタにするようなこともなかったし。ふつうの夜行バスでもよかった。

ていうか、ホテルにもう一泊して翌朝の新幹線で帰る方が楽だったかもね。

でも、今思い返せば、何事も経験だと思う。乗らなかったら、こんな記事書けなかったし、日本における夜行バスの快適さの限界というものを知ることができて、すごくよかったと思う。後悔はしてない。

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