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洋楽オタクがKPOPを聴く~Killing Voiceから改めて考えるEXOの超次元ボーカル~

皆様大変ご無沙汰しております、お元気ですか?僕は肌が荒れすぎて皮膚科にいきました。はい。

さて、EXOがカムバをしました。コンテンツの供給が多くて体がビックリしております。ビックリつながりですが、皆様のおかげもありEXO関連の記事が非常に伸びております。

まだ読んでいない人はチェックしてみてくださいね!別にしなくてもいいけど!

今日は表題の通りでございます。以前noteにも記載しましたが、改めてEXOのボーカルについて考えてみようと思います。考えたいと思わせる奥深い魅力がありますよねEXOって男たちは…。

グルーヴ兵器 チェン

Killing Voice見て一番に思ったことは「チェンは別次元で上手い」ということです。あと顔も好き。
他メンバーと同じくだけど音程も外さないし、どの音域でも滑らか(天井知らずな抜けの良さは断トツ)だし、なによりもぜっっったいにリズムが狂わない。どのメンバーよりも言葉の発音がしっかりしてるから、ちょっとでもテンポに合ってないと目立つのにそれが一切ない。フルコンボだドンって感じ。

Powerは4つ打ちの曲だから簡単そうかと思ってたら、裏拍がとりにくい曲らしく他のメンバー結構走っちゃってる中、どれだけ音符が細かろうが裏拍が続こうが絶対にブレない上に、これだけ細かい音の中で息を止めたりして音にグルーヴ感を持たせてるんですよ…しかも音の切れるタイミングまでぴったり…怖すぎて泣いちゃう…。和製マイケルジャクソンこと久保田利伸先生が「16分音符32分音符を頭で刻みながら歌わないとだめだ」みたいなこと言ってたんだけど、マジでそれができてる人。


そして感傷的な表現も程よい足し算引き算でできるんでございます。音の高低・フレーズの終わる少し前で少し引いてバラードでもしっかりメリハリをつける。そしてチェンのいいところはビブラートが「音を柔らかくする響かせる技法」という原則に則って曲中で活きてること。前に「弦楽器みたいだな」って書いた覚えがあるけど、マジでバイオリンと変わらない。喉がバイオリン。

そしてこの高音だよ…落ち着いてくれ…。あんだけたっかい音でも”チェンの音色”が聞こえてくるっていうのは本当にすごいと思う。EXOの看板というか、見せ場というかって感じですよね…。

鬼アイドル ベッキョン

さてまずは僕の推しのベッキョンです。ベクとは同じ誕生日なので運命共同体だと勝手に思っていて、この前美容室でベクの髪型にしてもらいました。アラサーの独身男性なので、アイドルの写真見せて髪切ってもらうのマジ恥ずかしかったけどそんなこと気にしません、バカなので。

さてさて、ベクはとにかくずっとベクの声。音が高かろうが低かろうがバチバチのリード曲だろうがバラードだろうが、ずっとベクは自分の音色を鳴らしてる。
チェンとディオ(以下ギョンス)は完全にアーティストなので、自分の声を曲に合わせてがっつり調整してるんですね。特にギョンスは自分の癖のある音色をめちゃくちゃフラットにしてバラードとか歌ってるなっていう印象。ガチアーティストの二人にとっては”自分の音色を殺す”ことも一つの表現として活かしてるけど、ベクは鬼アイドルなのでそのアプローチとは真逆の姿勢。自分の声の魅力がグループの魅力だと言わんばかりに絶対にベクの音色で鳴らしてくる。そして実際にベクの声がEXOのサウンドになってる。これってすごすぎるしかっこよすぎる。そこが好き愛してる。

まず声がおしゃれ。声っていろんな音が混ざってて、より複雑なほど魅力的に聞こえるらしいんですけど、その体現って感じ。ライトでハスキーな声が聞こえてくるのに一方でシルキーな滑らかさもあって重さもある。矛盾を孕む男…罪人~つみんちゅ~。
音の頭・発音もチェンに比べて圧倒的にマイルドだから、それが余裕のある魅力の演出にもなってる。やっぱりR&Bが似合う男やで…。

明確に言えないのが本当に死因になるくらい悔しいんですけど、この雰囲気はほかのアイドルには出せないですよね。実は地声も低めだからこういう落ち着いたトーンも大優勝しちゃう。その声のニュアンスがどんだけ高音でも消えないんですけどね…。


ここのベクは国が保護して地球が爆ぜるまで語りついでください。自分の音を鳴らし続けるとか書いたから絶対に自分を譲らないマンみたいな誤解をさせてたら土下座なんだけど、こういう曲のテンション感を掴んでミリ単位で調整するのが上手なのよ。ドラマチックになりすぎないというか温度感が絶妙というか。なおかつ音から表情の柔らかさが見えてくるのもポイントです。
あとこういう人の心を柔らかくできるニュアンスがバチバチに出せますよね。そこもアイドルって感じで好きですありがとうねー。

化け物 ディオ

チェンとベクは唯一無二でありつつもアーティストやアイドルのお手本的な側面も非常にあるのでまだいい(?)のですが、ギョンス先生はもうお手本になりません。感性がちがうので。
ベクとは対照的でとにかく音を絶妙に変えてくる。派手なことしてないように見せてめちゃくちゃやってる。聞けば聞くほど面白い男ギョンス、今回はその生態に迫っていきます。

まずはオーディション番組でなぜかお馴染みの曲。やっぱり印象的な入りですよね。
直立不動なのにめちゃくちゃ歌い始めた瞬間音楽を感じてる…EXO慣れしてくるとギョンスが無表情でもノリノリなのがわかるようになります。そして地味に裏返したり息の吐く音もつかったり首動かして音動かしたりゴリゴリのゴリゴリで歌ってます。だけどいやらしく聞こえずなんなら重厚、ギョンスの雰囲気が曲を成立させている顕著な例だと思ってます。

やっぱ初期の曲は音の鳴らし方がえぐいですね…英語の発音を相まって鼻の上のほう、目と目の間をがっつり鳴らしてる感じ。”stop her”は完全に鳴らしにいってる顔ですね…意外とこう見ると首ガンガン動かしてるし表情で音変えてたり意外とわかりやすいかも…?
そしてやっぱりテンポの取り方が後ろですよねー絶対に走らないからその安心感も魅力のひとつだと思う。

ギョンスもこういうの上手なんだよーーー泣きそう。音のギョンスみは少しマイルドですよね。でもいい声、リラックスしてる感じ。口の開き方もずっと「イ」の形ですよね。音の響かせる箇所と口の形で音の質感を変えてるのか…メモしとけよみんな。そして自然な音の起伏。8分音符が続く箇所もグルーヴ感を失わせないさりげなさよ…そしてやっぱ首動かしてる。ちゃんと見てみると気づくことが多いなギョンス。

そして僕の大好きなチェンVSギョンス。異常に細かい音の装飾をつけるチェンに対して音色の強弱でフレーズ感をつけるという離れ業とさりげないがなりで応戦するギョンス…おんなじ曲でもアプローチが全然ちがうのに曲が成り立つというのがEXOなんです。
そして”I don‘t care”のあとはなんですか??これめちゃくちゃエッジにして音つぶしてる…?めちゃくちゃかっこいいんですけど。

以上です。おやすみなさい😴

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