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「データから見るこれからのワークスタイルのKPIと改善」というセミナーやってきました。

みなさま、こんにちは。ワークプレイスストラテジストのyuiです。

セミナーに登壇しました。

先日、ソニーマーケティングさんにお誘いいただき、
データから見るこれからのワークスタイルのKPIと改善
~従業員への投資最適化を行うKPIの考え方とは~
というテーマでセミナーに登壇させていただきました。

その際の動画が、ソニーマーケティングさんのウェブサイトより視聴できるそうです!ご興味あれば、下記、サムネイル画像よりアクセスできます。

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以下、あらすじをまとめております!

第一章:ワークスタイル投資という考え方

オフィスへの投資、リモートワークへの投資、ソフトウェアへの投資、ハードウェアの投資、、、そうやってバラバラと部分最適を図っていませんか?
それらの投資は何が大目的なのでしょう?働き方を支援する、加速させることが目的ではないでしょうか?

働き方を支援する、加速させる「ワークスタイル投資」として、それぞれの粒度を揃えて比較検討し、全体感を持って投資戦略を考えてみませんか。

さらに、そのように間接費を整理していくと、間接費を司るバックオフィス部隊、特に総務やファシリティマネジメントと呼ばれる皆様のお仕事は、ポートフォリオ配分とプロダクト開発の2種類に分けていくことが出来ます。

そこで本セミナーでは、ポートフォリオ配分の考え方とプロダクト開発の考え方について、ご紹介したいと思います。

第二章:ワークスタイルポートフォリオを可視化しよう

ワークスタイルのポートフォリオ配分を考えるには、まず現状の数字を整理することが肝要です。それぞれの要素を同様に比較するために「ユニットコスト」で粒度を揃えていきましょう。

ワークスタイルポートフォリオにおけるお勧めのユニットコストは「一人当たり月額」です。各要素の投資額を一人当たりの月額に揃えていくことで、ソフトウェアやシェアオフィスなどのサブスクリプションモデルとの比較も容易となります◎
また、働き方の支援・加速というものは、従業員に対する投資です。その観点からも、従業員一人当たりに毎月どの程度投資しているのか、を把握するのは重要でしょう。

セミナーでは、まず自社オフィスの構築・運営費を、従業員一人当たり月額に割り戻す方法をご説明しています。そして、この算出方法を理解することで、自社オフィスコストが、何によってレバーがかかっているのか、また各レバーの利き具合も理解できます。

もしオフィス改善を検討している企業の方々は、まずこのレバーを操作することで、どのような仮説があり得るか、いくつか作ってみるとよいでしょう。

また、改善に向けて定量的なデータ収集をしたい、と考えられている企業の方々は、継続的な稼働データの収集と分析をお勧めします。
毎月の稼働データの収集や分析には費用がかかる、と思われる方も多いですが、TCPではビーコン等のセンサーや目視調査に頼らず、より安価で、調査期間を経ずに行う方法で、実際にサービス提供しているので、是非ご相談いただければと思っています。

そして、データを収集・分析したら、KPI(ここでは、一人当たり月額というユニットコスト)と紐づけて洞察を深めることが大切です。

おまけ: ダイバーシティに富んだ働き方の実現に向けて
第二章でお話ししたワークスタイル投資の考え方は、デジタルトランスフォーメーションやリモートワークというトレンドを受けて、既にたくさんの企業が取り入れ始めている考え方と言えます。

私たちはさらに先の将来を想像し始めています。noteで掲載しているこちらの記事がその想像の一端です。ご興味あれば、是非お読みください。

第三章:ワークプレイスは製品であり、総務はプロダクトマネージャーである

第三章は須崎より、自社オフィス構築・運営の観点から、KPIの活用とオフィスの改善についてお話しました。

自社を製品(プロダクト)として、総務やファシリティマネージャー(FM)の方々をプロダクトマネージャーとして捉えてみませんか?
オフィス関連コストは、国内企業の間接費の上位二位を占めます。視点を変えると、実は総務やFMの皆さんは、それほど大きな予算を持って、オフィスという製品の開発・運営予算に携わっている、とも考えられます。

プロダクトマネージャーの立ち位置は、ユーザーエクスペリエンス、ビジネスモデル、テクノロジーという三領域が丁度交わる部分にあります。
つまり、これらを全体的かつ包括的に管理する手法や技術が必要になります。

セミナーではその手法の一つとして、3K(カイセキ・カラクリ・カイカク)をご紹介。

カイセキ:自社にとっての勝ちパターンを見つける。

カラクリ:勝ちパターンを検証するKPIを見つけ、定期的なレビューを行い、パターンのカラクリを理解する。

カイゼン:
KPIの設定とともに、ユーザーの活動をサポートします。

カイゼン活動によって、KPIは向上しているか、ユーザーの満足度や賛同は得られているか、結果としてKPIと勝ちパターンの因果関係が実証されているか、ということを意識することで、組織改革は前進していきます。
セミナーでは、3Kの実例も紹介させていただきました。

また、KPIの設定、KPIの定期的かつ継続的なレビュー、レビューを通した改善活動というプロセスは、グローバル企業の総務やFMポジションに求められ始めているジョブであることもわかってきています。
外資の企業では、総務周りの新しい仕事として、Workplace AnalyticsチームやBIチームなどの分析専門チームが発足したり、Remote engineeringやDigital Workplaceチームといったリモートワークに特化した職種も雇用され始めています。
これからの総務やFMの在り方を考える上でも、自身のキャリアパスを考える上でも、是非参考にしてみてください。

おまけ:総務コミュニティを立ち上げています
私たちTCPは、LINEオープンチャット「総務の部屋」を主催しています。
様々な企業の総務、ファシリティマネージャーの皆さんが匿名で参加され、日常の様々な悩みや課題を共有されています。

「新コロナにかかった従業員がでました。どういうプロセスで対処すべきでしょうか。
「ペーパーレスってなにをやってますか」
「リモートワークに対する従業員の意識改革は必要ですか」

国内企業の総務のボトムアップとして、様々な情報もBOMB!しているので、是非ご参加ください。

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