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『ドロくさいけど必ず結果が出る!経営計画のつくりかた』

今回は、「ドロくさいけど必ず結果が出る!経営計画のつくりかた」を読みました。

経営計画は、読むものではなく使うもの

経営計画は、読むものではなく使うものとあり、全社員が毎日のように開き内容を読み込み伝え続けているとあります。

また、何かしら抱えている問題を解決するために計画を立てて行動するための道具と定義されています。
経営計画をしっかり持ち全社員が自分の中にそれぞれ落とし込んでいくからこそ問題を抱えた時に経営計画を見直して計画を立てて行動していくことができるのだなと改めて感じました。

経営計画があることで利益が出る体質になり、会社にお金が残り賃金に余裕が出てくるので社員が元気になり、社員の定着率が上がるとありました。


経営計画は社員・株主・顧客のために作る

そして、経営計画は社員・株主・顧客のために作ることができます。

社員の視点からは経営計画がしっかりとあることでキャリアプランを立てていくことができます。

また、株主・出資者・金融機関の視点からはどのような経営をしていくかがわかるので透明性があり融資などをする際にも応援してみようと共感を得ることができます。

顧客の視点からは業績の動向も知ることができ、信頼と安心が生まれます。

経営計画を立てるのは難しそうだし時間もかかると思ったのですが、経営計画を立てて「実行」していくことが重要だと本書を通して感じました。

ここで思い出したのが、
東京コンサルティングファームの
できる人10か条ドクトリン27か条です。

クレドカードとドクトリンカードは常に持ち歩ける大きさにまとめられていて、私たちは会社の方向性や価値観を常に確認しながら自分たちの中で落とし込んで行動していくことができます。

ただ作っただけではなく、実際に落とし込み行動していくということの重要性を改めて認識することとなりました。

チーム別・個人別に目標を細分化する

本書の中で何回か出てきたのが、「チーム別・個人別に目標を細分化する」です。

社員の1人1人に自分で目標を決めてもらい本人に予実管理をさせるとあります。

経営計画を作っていくうえで社員が個人目標を達成し会社の利益目標を達成しどう報酬と結びついていくのか明らかにします。

そのうえで社員が理解し納得することで社員も一緒に取組んでいくとあります。これは私たちが実際に運用しさらにはお客様へ提案している人事評価制度と関連しているなと思いました。

人事評価制度では、コンピテンシーの項目は会社からの付与型でその項目に対して目標は社員一人一人が設定します。
経営計画では会社の戦略や大きな方向性に関する数字は会社全体を見ている社長がトップダウンで決めるとあったからです。

会社の価値観や考え方と同じ方向を向いて行動していくことが必要でそこに基づいて個別方針(個人目標)をたて、自分たちの価値を明らかにしていかなければなりません。部門や個人の目標はボトムアップ方式で作るとありましたが、この前提には会社の方向性があるので評価制度と共通する部分があります。

戦略は、トップダウンで戦術はボトムアップ

戦略は、トップダウンで戦術はボトムアップと出てきました。

評価制度においてもMBOを戦略と捉えたら、
コンピテンシーは戦術となり、
コンピテンシーを実行することでMBOも達成することとなります。

MBOは、会社が設定し期待することなどミッションとして
伝えることができ、
コンピテンシーの項目に対して目標は個人設定するからです。

今回、本書を読んで「未来会計図表」など経営計画に必要な考え方を学ぶことができたと同時に新たな気づきもあったので今後に生かしていきたいです。

古川泰加

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