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「自分のシゴトをどう定義しますか?」

こんにちは。人事の小山です。

質問です。

「自分のシゴトをどのように定義しますか?」

組織において、仕事を属人化させないために、
いかに仕事を引き継げるようにするのかは重要なことです。

仕事の引継ぎとは、
仕事のやり方以上に、
シゴトへの考え方を引き継ぐということが
最重要だと考えています。

人事の仕事をして、5年。
人事という仕事における大切なことだと考える
人事の真摯さについて考えていきましょう。

人事とは、何か?

私が人事の仕事をはじめた頃、
人事という未知の領域の仕事をする際に、
毎日考えていたことは、「人事とは、何か?」でした。

そして、5年間、人事のシゴトの軸としてきた
私が考える人事の定義はこうです。

人事とは、

1.個人の強みを活かし、
2.組織を活性化し、
3.経営にインパクトを与え、
4.顧客への価値を最大化する。

だと考えました。

顧客への価値を最大化**

私が言うには、
人事の目的は、顧客への価値を最大化することだと
考えています。

なぜなら、

『組織は、戦略に従う』
アルフレッド・チャンドラー)

というように、組織があること、社員がいることが、
目的化してはいけないのです。

社員の幸せだけに偏重して、顧客を見失えば、
会社はつぶれてしまいかねません。

採用コンサル会社の「ワイキューブ」というかつて、
ベンチャー企業でありながら、
「就職ランキング」にランクインするなど、
社員専用バーなどの徹底した福利厚生を追求した企業が
ありましたが、

社員の行き過ぎた「福利厚生」は、
会社を潰すリスクがあります。

なので、人事というのは、
経営戦略や経営方針にそった
最適な組織づくりの役割を果たし、
顧客の価値を最大化するための手段に
ゆぎませんし、

人事や組織そのものが肥大化すれば、
傲慢な組織になり、
人事や組織そのものが会社をつぶしかねません。

人事は、フロントで直接売上をあげる部門ではないので、
採用によって、あるいは育成によって、
社員を育て、組織づくりをしていくことで、
間接的に顧客への価値貢献にいくことになります。

経営にインパクトを与える

人事というのは、
人を採用したり、新しい福利厚生をはじめたり、
新しい制度を導入したり
ということをしていきますが、
それには目的があるわけです。

「会社をもっと成長させたい。」
「社員を定着させたい。」
「社員を育成したい。」
「会社のブランディングにつなげたい」
「会社のカルチャーをつくりあげたい」

目に見えるKPIとして図れるものや社風のように
数字に表せないものなどありますが、
経営にインパクトを与えない
人事施策は、いくら社員が欲しがっても
意味がありません。

社員に迎合するのが人事ではありません。
だからといって、
経営方針を押し付けるのもまた人事ではなく、
父なる経営者に対する
言えば、お母さん的な役割を果たすのが人事ではないでしょうか。

組織を活性化させる

採用において、「スキルフィット」、「カルチャーフィット」、
「ビジョンフィット」という言葉があります。

『日本一働きたい会社のつくりかた』では、

"どれほどスキルが高くても、ビジョンとカルチャーにフィットしていなければ採用しません。これが大前提です。"

とあります。

ビジョンへのフィットは、採用の見極めですが、
カルチャーづくりは、人事の重要な役割です。

カルチャーとは、
つかみどころのない
フワッとしたものかもしれません。

今年は、新卒の方が、70名入社しましたが、
新卒の人に
「東京コンサルティングファームの魅力」を聞いた
ところ、

圧倒的第1位は、
挑戦できる環境でした。

このアカウントは、新卒から海外で働いている
人たちによる発信ですが

なんと、驚くことに
4月1日の入社と同時に海外で働いています。

**誰からも驚かれないことなら
それは、カルチャーではないでしょう。

誰からも反対されないなら
それは、カルチャーではないでしょう。**

驚かれること、
時に、反対されること、
それでも大切なことを
時に、声高に、
時に、やさしく伝える

それが人事ではないでしょうか。

個人の強みを活かす

"人のマネジメントとは、人の強みを発揮させること"
『ドラッカー名著集13 マネジメント[上]』
(P F ドラッカー, 上田 惇生 著) 

ドラッカーは言う。「人こそ最大の資産」だと。
そして、「人の強みを発揮すること」がマネジメントだといいます。

個人の強みを活かすことは、仕事の楽しみにつながります。

でも、それは、個人の好き勝手を許すわけではないわけです。
全員が希望の配属や希望の業務に関われるわけではありません。

各部署からの求める人材に
キャスティングした人材が活躍して、
喜ばれて、
強みを発揮したといえるでしょう。

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関連記事 罪と罰 ~よしもとの問題~を考える。**


インド、フィリピン、マレーシア、トルコ、インドネシア、ベトナム、バミャンマーで働く11名の喜怒哀楽の物語。 【新卒海外研修】(連載中) http://www.kuno-cpa.co.jp/recruit/shinsotsu-kaigai/