森喜朗会長発言、海外メディアはどう伝えた?
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森喜朗会長発言、海外メディアはどう伝えた?

ニュースが少しスキになるノート from TBS

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が3日、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」などと発言した問題。4日午後、森会長は「発言を撤回する」との会見を行いました。各国は今回の森氏の発言についてどんな報道をしているのか、短くですがまとめました。経済誌Forbesは、森氏の発言に関する、興味深い研究結果を紹介しています。

■フランス AFP通信

「失言が多いことで知られる森元首相」「日本国内のツイッターでは、”いいかげんにしろ”や”女性蔑視だ”、”組織委員会会長をやめろ”といった声があがっている」「JOCは女性理事の割合を40%以上とする目標を掲げているが、24人のうち女性は5人にすぎない」と報じたうえで、「日本はさまざまな国際的指標で上位にランクインしているが、各国の男女格差を示す世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数では153か国中121位と、ジェンダー平等の推進にはまだまだ遅れている。」と締めくくった。

■英BBC

「東京五輪のトップが性差別騒動で謝罪」と見出し。
森氏について、「2000年から2001年に首相を務めたが、在任中、日本国内では繰り返される失言や気の利かない発言で知られている」。「会見で女性の話が長いという根拠を問われると、”最近は女性と長くしゃべっていないからわからない”と答えていた」「東京オリパラ組織委員会は、新型コロナの影響で1年延期となった大会の確実な実施を任務としている」

■AP通信(ESPNや他国に配信されている)

「森会長、女性蔑視発言で批判の的に」との見出し。
「森会長はこの発言で辞任に追い込まれるかもしれない」「新型コロナの影響で1年延期になった大会に水を差す新たな問題」と指摘。「女性が政治や役員室のなかで著しく過小評価されている日本でこの発言は物議をかもしている」「森氏が船長を務める東京五輪は問題だらけの沈みつつある船だ」と揶揄。

■NYタイムズ

「組織委員会はコスト上昇や国民の反対といった問題に直面しているのに、会長の”女性の話が長い”発言で新たな怒りをうんだ」「ツイッターでは森氏の辞任を求める声があがるとともに、森氏の年齢と時代遅れの態度が本当の問題だと言われている」と紹介。会見で森氏が「不快な思いをした方に」謝罪し、辞任は否定した、と報道。「開幕まで約5ヶ月となったが東京は緊急事態宣言下でワクチン接種も始まっていない。国民の7割が延期か中止すべきだとの調査結果も出ている」「森氏の発言に関して広報担当者のコメントはなかった」「SNSでは、森氏の発言そのものよりも、そこでだれも森氏に意見しなかったことについて落胆の声があがっている」

■Budget Insider India

「森氏は失言で知られる。たとえば2000年にはエイズについてジョークを言った。首相辞任時の支持率は一桁台だった」「ソチ五輪のショートプログラムで16位発進となった浅田真央さんについて”あの子、大事な時には必ず転ぶ”と批判した」「東京五輪が予定通り開催されるのか不透明な中での今回の森氏の発言だが、組織委員会側は予定通り開催すると強気だ」

■Forbes(キンバリー・エルセッサー記者)

「森氏は、自身の主張を裏付ける証拠がほとんどないことを知ったら驚くかもしれない」としたうえで、研究結果を紹介した。

どちらの性別がより多く話すかを調べた56の研究で、女性が男性よりも多く話すことを明らかにした研究は2つだけであることがわかった。なんと34の研究が反対を示し男性が女性より多く話したという結果が出たのだ誰がより多く話すかは、性別とは関係がなく、ステータスと関係があることがわかる。研究者たちは、より話す人はより高い地位を持っていると結論付けた。職場では、それは男性である可能性が高い。 女性5人と男性19人の五輪委員会の理事会では、男性の地位が高く、話すことが多い可能性がある
「女性はおしゃべりという固定観念が広まり、女性は男性よりも多く話すと思うのは森氏だけではないだろう。たとえば、ある研究によると、学校では、男子は女子よりも話す傾向がある。しかし、教師にどっちがたくさん発言していたか聞くと、森氏のように「女子だ」と思っているのだ。教師は、女子生徒が話すのにより多くの授業時間を費やしていると誤って信じていて、そのために男子にもっと多くの発言機会を与えている。
さらに悪いことに、女性が発言するとき、自己主張感が強いと思われ時に反感を買うことがある。ある調査によると、会社内でより多く話す男性幹部は、能力が高いと評価された。それに対し、同じことをした女性幹部は、能力が低いと認識された」
「女性の方が競争力があるという森氏の説明も、研究での裏付けはない。ある研究によると、男性は通常、闘争心があり、競争しているときにパフォーマンスが向上する。さらに競争することで、男性は自分の能力に自信過剰になる傾向があり、それにより彼らがより多くの競争を追求するように導く」  
「女性はおしゃべりすぎて静かにする必要があるという誤解は、職場に深刻な影響を及ぼす。私たちが女性に「話に入ってきて」と奨励しているときに、女性が発言することについて文句を言うのは逆効果だ。声を上げ、声を聞いてもらうことは、自分を認知してもらい、アイデアを共有するためには必要なステップ。女性が発言するのを思いとどまらせるのではなく、もっと参加するよう、女性に勧めるべきなのだ」

■20 minutes (フランス)

「お疲れの様子:日本の森元首相、性差別の高速道路を時速320キロで突っ走り、取り締まりにあう」

まとめ:デジタル編集部 遠藤弥生

森喜朗会長の会見はこちら


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